ゴルフコースに出るとまず初めにどこに何があるのか確認すると思います。
バンカーがあったり、池があったり、OBがあったり様々な罠が設置され、プレイヤーを誘っています。
避けようと思っても罠にはまってしまうのがゴルフなのです。
その罠(ペナルティ)の所に杭があるのを見た事があると思います。
打ったボールがその杭を越えてしまうとペナルティになってしまい、罰打を加算して打ち直します。
その杭には色が付いていて、それぞれに意味がありますので説明していきます。
ゴルフ場にある杭の種類
冒頭に説明したペナルティ杭ですが、この杭を越えてしまったボールは次に打てない場所にある事が多いのです。
なので救済処置として罰打を加算して打ち直す事が出来ます。
その時に何色の杭だったのかでその後の救済方法が変わってきます。
色の付いた杭には赤、黄、白、青の4色があり、それぞれに異なった意味合いを持ちます。
ではそれぞれにどんな意味があるのでしょうか?
白杭とは
まずは白杭です。
この白杭は一番目にする杭です。
Out of Bounds/アウトオブバウンズを略したOBと呼ばれる場所にある杭です。
ほとんどのコースにあるので見た事があるはずです。
主にコースの両サイドに設置されている事が多く、林の中などこの白杭より奥に打ってしまうと次が打てない場所に設置してあります。
コースの境界の場所にあり、前後にある杭を結んだラインを越えてしまうとOBとなってしまいます。
赤杭・黄杭とは
2019年にルールが改正されルール改正前の黄杭は「ウォーターハザード」と呼ばれ、赤杭は「ラテラルウォーターハザード」と呼ばれていましたが、ルール改正後は「ペナルティエリア」という名前で統一されました。
ペナルティエリアにボールが入ってしまったらまずはそのまま打てるのか、打てないのかを判断します。
打てると判断したらそのままプレーを継続できます。
打てないまたは打たない方が得策と判断した場合は、1打罰の救済を受ける事が出来ますが、赤杭なのか黄杭なのかで救済方法が変わってきます。
青杭とは
青杭はあまり見る機会がありません。
この青杭は「修理地」を意味しています。
芝の張り替えやバンカーを増やすなど修理地に青杭が刺さっていてその周りを白いラインで囲ってある場所です。
この枠内に入ってしまったらプレー続行不可です。
修理をしているので荒らしてほしくないから設置しているので打てそうな状況でも打っては行けないのです。
ワンペナ杭とは
ワンペナ杭とは「ワンペナルティ」の略で各ゴルフ場で定められたローカルルールなのです。
ゴルフの正式規制ではなくプレー進行をスムーズにする目的など設置される、OBとは異なるエリアの事です。
ローカルルールのためゴルフ場によってルールが異なるので、ゴルフ場の定義に従いましょう。
白杭に入った際の処置の仕方
白杭を越えるショットは打ちたくないですよね。
悲しいですが打ってしまいますよね。
なので救済方法をしっかり覚えておきましょう。
主に3つの救済方法があります。
1、1打罰をプラスしてティーショットを打ち直す。
2、白杭を横切ったと思われる場所から2打罰をプラスして打つ。
3、前4(前進4打)と呼ばれる特設ティーから2打罰をプラスして打つ。
この選択肢の中から選べます。
1、は1打罰プラスして3打目としてティーショットを打ち直します。
2、は白杭を横切った場所の近くでドロップしてそこから2打罰プラスして4打目として打てます。
3、前4と呼ばれる前進4打を略した言葉で、特設ティーと呼ばれるフェアウェイなどにある黄色の杭から2打罰をプラスした4打目として打てます。
前4と呼ばれるルールはローカルルールで競技や試合では適応されません。
ローカルルールなのでゴルフ場によって違いがあり、特設ティーがないところもあるのでしっかり確認しましょう。
赤杭・黄杭に入った際の処置の仕方
2019年にルール改正が行われ黄杭と赤杭で救済の方法が変わりました。
赤杭は3つ、黄杭は2つの選択肢の中から選べます。
赤杭の救済方法はこの3つです。
1、元の位置に戻って1打罰プラスで打ち直す。
2、赤杭を横切った場所とピンを結んだラインの後方からドロップして1打罰プラスして打つ。
3、赤杭を横切った場所から2クラブレングス以内のピンに近づかない位置からドロップして1打罰プラスして打つ。
3が新ルールとして追加されたので遠くになる事がなくなりました。
それと前のルールではソールしたらダメだったのですが、新ルールではソールしても大丈夫になりました。
黄色の救済方法は上記の1と2の2つです。
赤杭の方が救済方法が増えた分有利になりますね。
青杭に入った際の処置の仕方
青杭は修理地なので、芝を保護する為や、荒れた傾斜からのショットは危険とされる場所を意味します。
青杭の中に入ってしまった場合は無罰でボールを取り出せます。
ピンに近づかない2クラブレングス内にドロップして打てます。
青杭ではありませんが、サブグリーンに乗ってしまった場合も同じ救済になります。
正しいドロップの仕方
ドロップとはペナルティエリアなどで救済を受ける時に必要な処置です。
ドロップの処置は、以前はボールを持った腕を肩の高さまで上げ真っ直ぐに伸ばしてボールを落とし、止まった場所から打っていました。
2019年のルール改正からは膝の高さから落とすようになりました。
そして救済エリアと呼ばれるドロップできる範囲が2クラブレングス内でピンに近づかない場所になります。
2クラブレングスとはパターを除く一番長いクラブの2本分になり、ほぼドライバーになりますが必ずドライバーで測る必要はありません。
その時に持っているクラブで一番長いクラブでいいでしょう。
わざわざカートに戻ってクラブを取りに行くとスロープレーになってしまうので、プレイファストの意味が無くなってしまいます。
正しくドロップしても、ドロップエリアから出てしまったら再ドロップします。
再ドロップしてもまたドロップエリアから出てしまったら、ボールが初めに地面に触れた場所に置いてプレーします。
まとめ
2019年にルール改正により大きな変更点がありました。
主にドロップのやり方とペナルティエリアの呼び方と赤杭の救済の追加です。
膝からのドロップ。
ウォーターハザードがペナルティエリアに変更。
赤杭の救済が横切った場所から2クラブレングスピンに近づかない範囲。
となりました。
ゴルフは審判のいない競技です。
自己申告になるのでルールは覚えていた方が何かと有利になります。
これを機にルールを覚えプレイファストでプレーしてください。