ラウンド前日の練習は調子が良く、当日朝の、コースでの練習場でも絶好調。「よーし、今日はいけるぞ!」と期待してスタートしました。しかし、なぜだか、いつもと同じパターンのミスの連続で撃沈。結局、いつもと同じようなスコアになってしまった…このような経験をお持ちのゴルファーは決して少なくないでしょう。
なぜ、こうなってしまうのか?今回は、その原因や理由を探ってみましょう。
アマチュアゴルファーの練習の大半は、練習場になると思います。コースの芝の上から打つのと、練習場の打席との決定的な違いは、たくさんあると思いますが、今回は、“3つの理由”を挙げてみます。
1つ目の理由「目標に真っ直ぐ立てない」
コースでは、多くのゴルファーが、「あれ? 真っ直ぐに立ててないよ」「どこに向いているの?」と、言われたことがあると思います。私のレッスンの経験では、目標に真っ直ぐに構えられないゴルファーの約8割は、目標の右方向を向いてしまっています。残り2割のゴルファーは、目標の左方向を向いてしまっています。
なぜ、「目標に真っ直ぐ」構えられないのでしょうか?練習場の打席の、足元の枠の中では、ふつうの感覚を持っている人なら、平行に立てているものです。つまり練習場では、“真っ直ぐ立ててしまう環境”が整っています。人工物の環境では、「直角」「平行」「垂直」がたくさんあります。練習場のマット、足元も、平行や直角に囲まれています。
一方、コースの芝の上で、目標に構える場合はどうでしょうか?どこにも「直角」「平行」なモノはありません。もちろん、コース内の建物や整備上の物体は別です。
ルールでも、平行、直角を示すモノを利用して打つことは禁止されています。では、なぜゴルファーは、芝の上からは目標に対して真っ直ぐに立つことが難しいのでしょうか?その理由を次回から詳しくお話していきましょう。