グリップはプレイヤーとクラブを繋ぐ唯一の場所です。ゆえに非常に大切なところです。しかし注目されるのはスイングの方法などです。勿論スイングも大事ですが、いくらスイングが良くてもグリップの握り方が間違っていたら真っすぐいきません。
何球打っても真っすぐ行かない時に、グリップの握り方を変えただけで真っすぐいったという事はよくある事です。スイングの前にまずグリップの握り方を学んでみませんか?
ゴルフスイングにおけるグリップの重要性とは
グリップはプレイヤーとクラブを繋ぐ唯一の接点です。この繋ぎ方が間違っていたら、間違った方向にいってしまいますよね。握り方は勿論ですが、太さでも変わります。
一般的にM62、M60、M58のサイズでM62の方が細くなり、M58の方が太いです。細い方がフックが出やすくなり、太い方がスライスが出やすくなります。太さだけで球筋が変わってしまうので、握り方ではなおさらで、本当にデリケートな所なんです。
グリップの基本
握り方は3種類で、形が3種類あり、それぞれの特徴を組み合わせてみてください。まずは握り方が3種類でフックグリップ、スエアグリップ、ウィークグリップです。左手をどう握るのかで変わってきます。
自分から見てグリップを握った時にこぶしが何個見えるかで判断します。左手を内側に捻ってグリップを握った時に、こぶしが3~4個以上見えたら「フックグリップ」です。2~3個なら「スクエアグリップ」で2~1個なら「ウィークグリップ」です。フックスリップはフックボールが出やすく、ウィークグリップはスライスボールが出やすいです。
クラブによってグリップの握る強さが違う
どのクラブでも握る強さは同じにしたいですね。しかし飛ばしたい時や、アプローチなどのシビアなシチュエーションは力が入ってしまいますよね。これは緊張から来る事なので、自分にプレッシャーがかかる場面です。
力が入ってギュッと握ると筋肉が硬くなりますよね?硬くなると手や体を思うように動かせなくなります。なのでどのクラブでもリラックスして握る事が大事ですが、もの凄く難しい事ではありますが出来る様になればプレッシャーに強くなれます。
パターはどんな握り方でもいい
パターグリップに型無し!よく聞くフレーズですよね。ルール違反をしなければ、どう握ってもどう打ってもいいのです。その中でも代表的な3種類の打ち方を紹介します。
《⒈逆オーバーラッピング》
ドライバーやアイアンと同じ握り方で左手が上、右手が下にくる順手で握ったうえで、左手の人差し指を右手に乗せるグリップです。
《⒉クロスハンドグリップ》
クラブは左手が上、右手が下に構えます。(右打ちの場合)このクロスハンドグリップは左手が下、右手が上の逆手になります。真っ直ぐに構えやすいです。
《⒊クローグリップ》
クローとは 鷹や鷲の鋭く曲がったカギ爪や蟹のはさみなどと言った意味のある言葉です。クローグリップは利き腕の手を右手をはさみのような形で握る打ち方です。パターの握り方は型無しなので自分の打ちやすい打ち方を探してください。
ゴルフには3種類のグリップがある
前々項で握り方は3種類で、形が3種類あり握り方は説明しましたので、形について説明します。
「インターロッキング」、「オーバーラッピング」、「テンフィンガーグリップ」3種類の握り方があります。それぞれの特徴を説明していきます。
《⒈インターロッキンググリップの特徴》
インターロッキンググリップとは左手の小指と、右手の人差し指を絡めてる握り方です。絡める事によって両手の一体感が出ます。この効果が一番大きい事で右手が使いづらくなります。
右手が強すぎる、使いすぎるなど感覚的な事になってしまいますが、非常に効果が高いと思います。手の小さい人にもオススメです。指を絡めるので手と手が離れる事も無くなります。名の如くロックするので余計な動きをしない握り方です。
《⒉オーバーラッピンググリップの特徴》
オーバーラッピンググリップとは最もスタンダードな握り方です。左手はそのまま握ります。そして右手を握っていき、右手の小指を左手の小指と薬指の間に乗せる握り方です。
まずはこの握り方から始めてみてもいいですね。この握り方は右手を使いたい方、右手主導でスイングする方にオススメです。手首など柔らかく使いたいなど自由にしたい人はこの握り方です。
一体感はありますが、左右の手は離れていて動かしやすいのでアプローチの繊細な場面にはこの握り方がいいかもしれませんね。
《⒊テンフィンガー(ベースボール)グリップの特徴》
テンフィンガーグリップとはどの指にも絡めずに10本の指で持つ握り方です。別名ベースボールグリップとも言います。野球のバットを持つ握り方から来ています。この握り方は力が無い方、シニアの方、女性の方です。
10本の指で握るのでしっかり力が入りやすくなり、ヘッドが返るので飛距離が出やすくなります。しかしグリップとの一体感はありません。一体感がないので、人によっては握りづらく感じる事もあるかもしれません。
力が入りやすい半面、力みやすいという一面もあります。アプローチなどの繊細な場面では敏感に動きすぎてしまうので調整が難しく感じる事もあるでしょう。
トッププロはどんなグリップが多い?
トッププロのインターロッキング
・ジャックニクラウス ・トム・ワトソン・タイガーウッズ・ローリーマキロイ・リッキーファウラー・パトリックリード・ジョンラーム・松山英樹・石川遼・小平智など
トッププロのオーバーラッピング
・ダスティンジョンソン・ブライソンデシャンボー・ジェイソンデイ・アダムスコット・フィルミケルソン・バッバワトソン・ダニーウィレット・アーニーエルスなど・国内女子選手多数
トッププロのテンフィンガーグリップ
・時松隆光・勝みなみ
男子はタイガーウッズの影響が大きく、インターロッキングが多い気がします。国内女子選手はやはりオーバーラッピンググリップが多く、力が入るグリップの握り方です。テンフィンガーグリップで有名なのがこの2人のプロです。
まとめ
グリップについて説明してきました。太さによっても出る球が変わります。握り方によっても出る球が変わります。そんな敏感な所が今の自分に合っていない握り方をしていたら遠回りになる事だってあります。スイングの前にまず、グリップから始めてみませんか?握り方一つでその悩みが解決するかもしれませんよ!