早く100切りを達成したいと思うのであれば、グリーン周りのアプローチを猛練習して、拾うゴルフを身につけましょう。
リカバリーができれば、思い切ってグリーンを攻めることができますし、寄せることができれば安心してパッティングに臨むことができるようになります。
グリーン周りの処理は、単に100切りという目標のためだけではなく、それ以降も活用できる重要な武器となるので、しっかり習得できるよう具体的な事例を挙げてご紹介していきます。
【100切りの近道】グリーン周りを猛練習するべき理由とは【具体的】
100切りを目指すのであれば、グリーン周りからリカバリーショットは必須条件になります。
グリーン周りからのアプローチは、第1の目標が確実にグリーンに乗せること、第2の目標はピンそばに寄せること、そして第3の目標は直接カップを狙うことです。
それぞれ打ち方が違うので、第1から第3までを順に習得できるよう猛練習に励みましょう。
ほとんどのホールでアプローチをするから
ワンオンする可能性があるショートホールでは、アプローチは必要ないかもしれません。
ミドルホールのセカンドショット、ロングホールのサードショットでグリーンオンできれば、もしかするとアプローチが必要ないかもしれません。
パーオンできて2パットだと72打でラウンドできることになるので、100切りの目標どころかシングルを目指すことになってしまいます。
実際のラウンドではティショットの当り損ねや林や池のトラブル、またグリーン周りのバンカーで苦労することが良くあります。
そんなときに状況を立て直すためには、アプローチでのリカバリーショットの練習が必要になってくるはずです。
グリーン周りは練習の成果が出やすいから
グリーン周りのリカバリーショットを練習すれば、アプローチでピンそばにつけることができるようになり、スコアアップに貢献してくれます。
狙いはグリーン周りからのワンオン・ワンパットですが、運がよければノーパターのチップ・インも期待できます。
100切りを目指すときは、40ヤード以内のアプローチを徹底的に練習します。10ヤード刻みで正確なショットが打てるようになること、そのためには振り幅で飛距離を決められる練習が必要です。
あとはグリーンエッジからのカップを狙うアプローチを習得します。7番アイアンからサンドウェッジまでのクラブを使って、パッティングと同じ振り子のような打ち方にすると、ミスなくカップを狙うことができます。
グリーン周りで4打以上打つと100切りは難しいから
すべてのグリーンの規定打数は2打で設定されて、グリーンを規定打数で収めれば36打になります。100切りを目標にする場合、平均ショットを3.5打、トータル63打以内に収めないと99打以下にはなりません。
63打に18回のティショットを引くと、セカンドショットからグリーンオンまでを45打以内にしなければなりません。
具体的には4つショートホールでのアプローチに1打、4つのロングホールはティショット以外に3打で、共にボギーペースで設定すると16打が必要です。
残りの29打を10ホールのミドルホールに分配すると、1ホールあたり2.9打なので、途中でバーディやパーを取らずにグリーン周りで4打以上打つと100切りは難しくなります。
【グリーン周りを攻略する】具体的な方法を解説
グリーン周りからの攻めを習得することができれば、スコアアップの近道になります。
転がしてカップに近づけるランニングアプローチ、スピンをかけてボールの転がりを少なくするバックスピン、不安なときに頼りになるパッティングアプローチ、この3つのアプローチの仕方をマスターできれば、念願の100切りは達成できるはずです。
PWでランニングアプローチを習得する
PW(ピッチングウェッジ)を使ったランニングアプローチは、スコアアップに必要なものです。
グリーン周りからのランニングアプローチで使うことが多いピッチエンド・ランは、打ち出したボールが空中を浮いている状態がピッチ、グリーンに着地してから転がりをランと言います。
サンドウェッジに比べてピッチングウェッジはロフトが立っているので、バックスピンがかかりにくく、着地したボールはカップに向かって真っ直ぐに転がってくれます。
またカップまでの距離にもよりますが、ピッチ1に対してラン2の割合なので、グリーン上のターゲットポイントがつかみやすく、初心者から使えるアプローチ法といえます。
AWやSWでスピンをかける練習をする
セカンドショットでグリーンをとらえたけど、残念ながらグリーン奥にオーバーしてしまうことがあります。手前側が低くなっている受けグリーンが一般的なので、奥からは下り傾斜で「速い」ことが予想されます。
こんな場面ではAW(アプローチウェッジ)やSW(サンドウェッジ)を使って、スピンをかけて転がりの勢いをなくす必要があります。
まずはスピンの練習をする前に、フェース面の角度であるロフト角を信じましょう。スピンをかける打ち方は、左足体重で構えてインパクト後のフォローを低く長く取るようにするだけです。
ここで大事なことは、ミスショットをすると大叩きの可能性が大きくなるので、決してフェースを開いて使うことがないようにすることです。
パターが使えるときはパターでアプローチする
大叩きをしないことが100切りの鉄則です。アプローチでウェッジを構えて不安を感じたら、迷わずパターに替えましょう。
グリーンの端に乗ればOKと言うつもりで使い、あとは芝の抵抗で予想以上に転がり悪くなるので勢いよく打ち出すように心がけることです。
芝が短く刈り込まれたグリーン手前のエプロンや、グリーン周りのエッジからのアプローチで使えます。
うまく条件が合うようならバンカーやラフからもパターでアプローチできますが、この場合はサンドウェッジとパターを比べて、どちらを使用したほうがリスク軽減になるのか自分のスキルで判断する必要があります。
グリーン周りが上達すれば100切りは可能です【事実】
グリーン周りからのアプローチは上達すれば、格段にスコアがよくなり、100切りは可能になります。
デッドにピンを攻めて、仮にグリーンからこぼれたとしても、寄せワンで処理できるわけですから、スコアが崩れる心配なく攻めのゴルフができるようになります。
芝が刈り込まれたエプロンやエッジは、転がすアプローチができるピンチングウェッジやショートアイアンを使いましょう。
一方で芝丈のあるラフからのショートアプローチは、ソールの膨らみであるバンスを活かすことで、苦もなくグリーンオンができるはずです。
逆にエプロンやエッジでバンス角の大きなウェッジを使うと、ソールが跳ねてトップするのでミスショットに繋がる可能性が高くなります。100切りに繋がるよう、グリーン周りで使用するクラブの特性を知ることも大切なことです。
まとめ
グリーン周りからのアプローチはたくさんパターンがあるので、すべてを練習だけで習得することはできません。
実戦での経験を重ねることで、いろいろな状況に対応できるようになるわけですが、そのためには正しいインパクトを身につけなくてはいけません。
特に斜面の多いグリーン周りでは、いかにスクエアなフェースを保つことができるか、技術だけではなく使用するクラブの特性も研究しながら習得していくと、少しでも早くよい結果が得られると思います。