アプローチを打つときは、何のクラブを使っているでしょうか?
多くの方はピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジの3本を使っていると思います。
これらのウェッジを用意しておけば、ボールを高く上げたい場合や、ボールを転がしたい状況などに対応できるので便利ですよね。
しかし使えるウェッジが複数あることが、実は初心者にとってゴルフを難しくさせる要因にもなります。
そこで本記事では、ゴルフ初心者が使うべきウェッジと、打ち方のポイントについて解説していきます。
本記事の内容を実践し、アプローチに自信を持ってもらえたら幸いです。
ゴルフ初心者はピッチングウェッジでアプローチをするべき理由とは
結論から言うと、ゴルフ初心者はピッチングウェッジでアプローチをした方がいいです。
その理由は、他のウェッジよりもピッチングでアプローチした方が簡単なことと、アプローチの基本が転がしだからです。
ピッチングでアプローチをすることは、初心者にとってメリットが大きいです。それでは次項から、その理由について解説していきます。
ピッチングのアプローチは簡単だから
アプローチウェッジやサンドウェッジは、初心者にとって簡単なクラブではありません。
一般的にそれら2本のウェッジは、ピッチングウェッジよりもバウンス角が大きい場合が多いです。
バウンス角が大きいと、リーディングエッジが当たってトップになったり、ボールの手前の地面に刺さってダフりやすくなったりします。
一方ピッチングウェッジはバウンス角が小さいため、トップになりにくいのに加えて、地面に刺さらず滑ってくれるのでダフリも起こりにくいです。
ピッチングはミスショットを少なくしてくれるため、初心者にやさしいクラブだと言えます。
アプローチの基本は転がしだから
アプローチを打つときは、まずは転がしを考えるのが基本です。その方がピンに寄せられる確率も高くなるからです。
たとえばボールを上げてピンに寄せようとしたとき、トップのミスが出るとグリーンをオーバーしてしまいます。
しかし最初から転がして寄せることを考えていた場合、振り幅が小さいため仮にトップしてもグリーンをオーバーするまではいきません。
転がすアプローチは、ミスをしても大きなミスになりにくいというメリットがあります。
そしてサンドウェッジやアプローチウェッジに比べて、ロフトの立っているピッチングウェッジは、転がすことに適したクラブです。
なので、アプローチはピッチングで打つことがオススメです。
ピッチングで上手くアプローチをする方法を解説
ゴルフ初心者の方は、ピッチングウェッジでアプローチした方がいいことはわかってもらえたと思います。
それでは次に、ピッチングで上手くアプローチする方法について解説していきます。方法としては以下の4つになります。
・スタンスを狭める
・グリップを短く持つ
・ボールは真ん中から少し右寄り
・クラブの振り幅を決めて、緩まずスイングする
スタンスを狭める
1つ目は「スタンスを狭める」ことです。スタンス広くして振ると、スイングも大きくなってしまいがちです。
そうすると短い距離を打ちたいために、当たる瞬間にゆるめてしまってショットが安定しません。
またスタンスが広いと、スイング軸が少しずれても安定してスイングできてしまいます。スイング軸がずれたまま振ると、ダフリやトップといったミスも出やすくなるでしょう。
逆にスタンスを狭めれば、小さいスイングで振りやすくなります。
さらにスタンスが狭い状態で軸がずれると、立つことも難しくなるので、自然と軸を中心としたスイングができるようになります。
アプローチは小さいスイングなので、スタンスを狭めて打つようにしましょう。
グリップを短く持つ
2つ目は「グリップを短く持つ」ことです。シャフトの手前くらいの位置に右手がかかる程度まで、短く持ってください。
これによってクラブのコントロールがしやすくなり、ダフリやトップといったミスの防止につながります。
また短い距離のアプローチも打ちやすくなります。普段と同じ位置で握ったまま、10ヤードなどの距離を打つのは難しいからです。
無理に振り幅を小さくするよりも、グリップの位置を変えた方が距離の打ち分けは簡単です。
アプローチを打つときはグリップを短く持つようにしましょう。その方がアプローチは易しくなるので、試してみてください。
ボールは真ん中から少し右寄り
3つ目は「ボールは真ん中から少し右寄りに置く」ことです。これによってダフリなどを防止することができます。
手前の地面に当たってダフる前に、ボールに当たりやすくなるからです。また右寄りにボールを置くと、ハンドファーストの度合いが強くなりロフトも立った構えになります。
低いボールを打って転がしたい場合は、クリーンに当てやすくなるでしょう。つまりボールを右に置くことで、アプローチの基本である転がしに合った構えを作ることができます。
以上のような理由から、アプローチを打つときはボールを真ん中から少し右寄りに置くようにしましょう。
クラブの振り幅を決めて、緩まずスイングする
4つ目は「クラブの振り幅を決めて、緩まずスイングする」ことです。スイング中に緩んでしまうと、ダフリなどのミスショットが出てしまいます。
緩まないためにはフィニッシュまで振り切ることも大事ですが、打つ前にクラブの振り幅も決めておくようにしましょう。
振り幅を決めないと、バックスイングが大きくなったときに「これではボールが飛びすぎてしまう」というのが感覚的にわかってしまいます。
そうなるとスイングを弱めようとして、インパクトで緩んでしまいます。
打つ前にクラブの振り幅を決めておくのが、緩まずスイングするために大切なことです。
アプローチはピッチング1本で十分【100切りできる】
ゴルフ初心者はピッチングウェッジでアプローチをするのがおすすめです。
これまで説明してきたように、ピッチングによるアプローチの方が簡単で、グリーン周りのミスショットを減らせるからです。
またアプローチウェッジやサンドウェッジも含めて、3本のウェッジを使い分けるよりも、ピッチング1本でプレーした方がゴルフは易しくなります。
スコアを大きく落とすようなミスを抑えられるだけでなく、使うクラブを1本に絞ることで上達も早くなるはずです。
100切り程度であれば、アプローチはピッチング1本でも十分達成できます。
これまでグリーン周りでミスが多かったために、なかなか100切りが達成できなかった方もいるかもしれません。
そのような方は、ピッチング1本に絞ることを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、ゴルフ初心者はピッチングでアプローチをするべき理由と、打ち方のポイントについて解説しました。まとめると、
◎ピッチングでアプローチをするべき理由
・ピッチングのアプローチは簡単だから
・アプローチの基本は転がしだから
◎ピッチングで上手くアプローチをする方法
・スタンスを狭める
・グリップを短く持つ
・ボールは真ん中から少し右寄り
・クラブの振り幅を決めて、緩まずスイングする
になります。ゴルフ初心者でアプローチに苦手意識のある方、アプローチのせいでなかなか100が切れない方は、ぜひ参考にしてみてください。