9月も半ばを過ぎたあたりから、ゴルフのトップシーズンを迎えようとしています。夏~秋のラフの攻略法についてお話してきていますが、まだまだ手ごわいラフの時期は続きます。これから徐々に芝は茶色くなっていきます。しかし、緑の部分が残っているということは、”水分を含んでいる”ということです。ピークは過ぎましたが、あと1ヶ月ちょっとは、ラフの攻略を学んでいきましょう。
今回のポイントは、
・フェース面の使い方
・飛距離ダウンの受け入れ
です。
ややフェースを開きカット気味に
球がラフに半分程度沈んでいるライです。この状態から飛距離を落とさずに脱出するには、パワーはもちろんのこと、ラフと球の間に巧くヘッドを入れるテクニックも必要となってきます。ややフェースを開き、カット気味(アウトサイドイン軌道)に振り抜きます。バンカーショットに似た打ち方です。マスターすれば、ラフの攻略にかなり役立ちますが、トライアル&エラーで、感じをつかんでいくしかありません。来年以降にマスターする予定としましょう。
飛距離ダウンを受け入れる
現実策としては、7番アイアンで普通に打って、”確実に距離を稼ぐ”ことです。逆から見れば、飛距離ダウンを受け入れるということですね。『ラフからの基本の構え方と打ち方』では1段階目のライで、フェアウェイからのショットに比べて2割くらい飛距離がダウンすると述べました。2段階目の球がラフに半分程度沈んでいるライでは、4~5割はダウンするでしょう。
7番アイアンより長いクラブでトライしてみてもいい
無理をして長いクラブを使うと、ラフの抵抗をモロに受けて、5~7割もダウンしかねません。ここは、グッと抑えて7番アイアンで打つのが無難ですが、来年度の練習のためと思えるなら、7番アイアンより長いクラブでトライしてみてもいいでしょう。
打ち方
1. 球がラフに半分程度沈んでいるので、芝の抵抗に負けないように!と、腕に力が入りやすくなります。お腹に力を入れ、内ももを緊張させてスイングすることで、上半身はリラックスできます。
2. 球が見えている部分が少なくなるので、スイング軌道の最下点に気を付けて振り抜きましょう。ラフの下を潜り抜けてしまう「ダルマ落し」に要注意です。
3. 力むと、フォロースルーでアゴが浮きやすくなり、かなり手前からダフります。低い弾道をイメージすると、アゴが浮きにくいでしょう。
まとめ
2段階目の、球が半分程度沈んでいるライでは、手先だけのスイングではラフの抵抗に振り負けてしまいます。腕の振りはコンパクトにして、フットワークを活かした力強いスイングを心がけましょう。