石川遼プロは日本だけではなく、海外でも活躍しています。その石川プロが細い身体でも海外の選手と同じくらい飛ばせる理由は、体幹の強さにあります。ゴルフのスイングで大切な事は、軸をぶらさずにスイングするということです。
例えば、でんでん太鼓を想像してみてください。でんでん太鼓は真ん中の棒を軸に回転して、その力を太鼓の両端に付いている玉が効率良く太鼓を叩いています。そのおかげで、小さな力で大きな音を奏でています。あの棒がしっかりとしていないと回転した力が玉に伝わらず大きい音が出ません。
これはゴルフのスイングにも通じるものがあります。アドレスでしっかりと軸を作り回転をして、効率良くインパクトでパワーを伝えると石川プロのような身体が大きくなくても300ヤードを飛ばす事ができるのです。そして体幹が強くないと怪我などをしてしまうので、1年間トーナメントに出場することもできないでしょう。
プロのトーナメントでは、飛距離だけではなく、方向性の安定も大事になってきます。これは、アマチュアゴルファーにとっても非常に大事だと言えます。方向性が良くなればドライバーでフェアウェイを捉えることができ、セカンドでいいライから打てる可能性も高くなるためパーオンも増えます。そしてグリーン上ではバーディパットを打つことができ、さまざまなショットで確率を上げることが可能になります。
ここまでの説明で体幹がどれほど大事かわかっていただけたのではないでしょうか。そこで体幹を鍛えるトレーニングは、どのようなものがあるか1つ紹介したいと思います。まず、腕立て伏せの構えをしていただきます。普通ならそのまま上下に身体を動かし胸筋や腕のトレーニングをしますが体幹トレーニングは身体を上下に動かさずそのままの姿勢をキープします。
そしてキープしたまま、人によりますが目安は1分、その姿勢を維持します。そして1分インターバルをおきます。それで1セットです。これを3セットします。これを毎日やる事によって見た目では、わかりにくいですが自然と身体に軸が出来てくるでしょう。
以前まで、スイングするとフィニッシュで身体がよろけてしまった人なども、フィニッシュの姿勢をバランス良く保つことができてきます。体幹トレーニングは、石川プロだけではなく、今ではサッカーや野球など他のスポーツでも欠かせないトレーニングとなっているので、アマチュアの方々には是非取り入れていただきたいトレーニングです。
球を打つだけが練習ではない事を理解し体幹トレーニングをすることでスコアアップに直結してくることは間違いないでしょう。