仲間同士や会社のゴルフコンペが楽しくなってきたら、もっと本格的に「試合に出てみたい!」と思うようになる方もいらっしゃると思います。どちらかのゴルフ場のメンバー(会員)になれば、そのゴルフ場のクラブコンペに出場することができます。
しかし最近は、ゴルフ場のメンバーにならない方も多いのではないでしょうか?その為、メンバー資格を持たない方向けに、ビジターOKのオープンコンペや、さらに企業が主催する競技なども盛んに行われています。
競技ゴルフは、自分の実力を確かめるのにも最適ですが、なんといっても競技ならではの緊張感が楽しいですよね。
しかし、そんな競技ゴルフのデビュー前のゴルファーに、再確認してほしいのがルールです。正式な試合でのルール違反は、ペナルティや、最悪の場合失格になってしまいます。今回は特に、コースへ出る前の準備や、装備について調べてみたいと思います。
スティックや素振り用バットをゴルフバッグに
入れる→OK 使う→失格
体の方向を確認するのに役立つ棒(スティック)や、素振りをする為に使うバットなどは、プレーヤーのプレーの援助に成り得るので、異常な携帯品という扱いになります。
ただ、ゴルフバッグに入れて、携帯すること自体は違反ではありません。しかし、ラウンド中にその携帯品を使用した場合、ゴルフ規則14-3に基づいて失格となります。
つまり、持ち込みはOKだけど、ゴルフバッグから、それらを引き抜いた時点で失格が疑われるという、非常に危険なものなのです。プレー前に練習・確認したら、ロッカーに入れておくか、スターターに預けるのが無難でしょう。
GPSやレーザーの距離計測器を使用する
距離だけ→OK 高性能品→失格
まず大事なことは、基本的なゴルフ規則では、距離計測器は使用してはいけないという事です。しかし、その競技のローカルルールで使用が許可された場合に限り、距離測定器を使用することができるのです。
さらに、そのローカルルールで、距離測定器の使用が許可された場合でも、距離計測以外の機能は認められていませんので注意してください。使用した場合は、やはりゴルフ規則14-3に基づき、失格です。
どのような機能が違反になるのかというと、例えば計測器とピンの位置の傾斜を測定して、高低差の表示を行うものなどです。それ以外でも、プレーヤーのプレーの援助に成り得そうなものに関しては、認められていません。(風速表示や、情報をもとにアドバイスする機能、グリーンのラインが読めるものなど)
頑張って高性能品を買ってしまうと、かえって使いたいときに使えないという悲惨な結果になりかねないのです。ちなみに距離計測以外の機能をスイッチオフしていてもダメだそうです。
では、スマホアプリは?
ゴルフ用に作られたアプリケーションも多数存在しますが、これも距離計測器と同じ考えです。距離を計測するだけの機能ならばOKだけど、それ以外の機能が付帯している場合は失格です。
特に注意しなければならないのは、ゴルフ用アプリケーションにおいて、距離計測の機能以外がインストールされているだけで、規則の違反(失格)を疑われるという事です。ついスマホを手に取ってしまう癖がある方は、誤解を招かないためにもプレー中は控えめにした方がよさそうです。
最後に
ゴルフのプレーも多様化してきて、機械で距離を測るのも珍しくなくなった昨今、ゴルフの規則も現代のプレースタイルに合わせようと努力しているのがうかがえます。しかし、どこかで線引きをしなければならないのがルールです。
自分の行動や携帯品がルール違反になっていないか、普段から確認してみると、いざ競技に出場となった時に慌てずに済みます。自分の中で、「これいいのかな?」という疑問が湧いたら、ルールを確認してみてくださいね。