ゴルフを愛するゴルファーの皆様は、ゴルフの楽しさをもちろんよくご存知だと思います。しかし、近年のゴルフそのものの人気は、あまり好調とは言えません。例えばゴルフ人口は、2000年には1300万人ほどだったのに対して、2015年には720万人にまで減少してきています。
特に若年層のゴルフ離れは深刻です。高額なプレー費と長時間の拘束、そして『お付き合い要素』も含まれるゴルフにはあまり魅力を感じないようですね。
このような現状に、ゴルフ業界には危機感が漂っています。ゴルフ場は何とかして自分のコースを選んでもらおうと、低価格路線や付帯サービスの充実など、あの手この手で集客に努めていますが、分母が縮小化する中では厳しいと言わざるを得ません。そしてこれは、ゴルフスクールでも例外ではありません。
新たにゴルフを始める人が少なくなっているのですから、生徒さんを集めるのは容易なことではないのです。
しかし、それとは対照的にインドア(室内)の都市型ゴルフスクールが注目を集めています。最新設備を備え、サービスを強化させた、いわゆる”データ重視”のゴルフスクールです。なぜ、このようなタイプのゴルフスクールにニーズが集中するのでしょうか?考えてみましょう。
ゴルフの目的が変化してきている
一昔以上前のゴルフは、”レジャーや接待”などと揶揄されていたように、スポーツとしての要素以外に焦点が当たることが多く、サラリーマンの”たしなみ”とまで言われました。例えば、ゴルフを一緒にプレーする事によって信頼関係が築け、仕事が円滑に進んだり、老若男女のゴルファーが一緒に楽しんだりすることができるといった部分です。
もちろん今でもそうした要素は多分にあり、ゴルフの魅力のひとつでもあります。
しかし、ゴルフ人気が低迷していても、ゴルフを熱心に続けている方の多くは、ゴルフのスポーツとしての魅力に取りつかれているからではないでしょうか?
そしてそんなスポーツとしてのゴルフを極めようと、「もっと上達したい!」「もっと美しいフォームで打ちたい!」「もっといいスコアであがりたい!」という要望に応えてくれる存在が、ゴルフスクールになります。そこで、狭い室内で行われる都市型ゴルフスクールは、気持ちよく飛んでいく楽しさが感じられない分、スイング解析機やシミュレーションプレーができる最新設備を備え、そのデータをもとにトレーニングするスタイルを確立していったのです。
その解析レベルは年々レベルアップし、プロも私費を投じて採用するほどの詳細なデータが取れるようになっています。これは、ひたすらひたむきに練習する根性論ではなく、理論的にゴルフを学びたいという方が増えている今、非常に受け入れられているのです。
ターゲットを絞った集客
このような個人のゴルフデータに基づいたレッスンやトレーニングには、講師の”当たり外れ”があまりありません。今まで、ティーチングプロやインストラクターの先生のゴルフ理論と、自分のゴルフの相性が悪いと感じたことのある方もいらっしゃると思いますが、データで突きつけられれば、自分でも納得できるのではないでしょうか?
そうした意味でも室内で実際のボールの行方を見ることもなく、スイング作りに集中できる環境は、ストイックとも言えますね。また、従来のような”先生と生徒”というような関係ではなく、”トレーナーとゲスト”というような関係のゴルフスクールが増えているのも、都市型ゴルフスクールの大きな特徴です。
おわりに
このように都市型ゴルフスクールは、個人のデータを分析し解説、そしてトレーニングの提案することで、理論的に技術の向上を目指すゴルファーのニーズに応えています。その他にも、ゴルフを練習するところではないようなスタイリッシュな空間でレッスンを受けられる施設や、高額ですが短期間で上達するプログラムを打ち出しているレッスンスクールなどがあります。
あなたは、興味がありますか?