ゴルフ雑学

世界の壁はやはり厚かった!~プロゴルファーの飛距離調べてみました~2016年女子プロ編

プロゴルファーの魅力のひとつといえば、やはり”圧倒的なドライバーの飛距離”でしょう。プロの迫力あるスイングは、これぞプロ!と感じますよね。そして男子プロはもちろんですが、女子プロにとってもドライバーはプロとしての見せ場であるのです。

その中でも現在、特に注目を集めるのは渡邉彩香選手です。彼女のドライバーショットは、男子プロでも舌を巻くほどのパワーを誇ります。そして皆さん、「実際、渡邉選手をはじめとする女子プロって、どのくらい飛ばしているんだろう?」と気になるのではないでしょうか?

実は、LPGA(日本女子プロゴルフ協会)では、常時のドライビングディスタンスの計測を行っていません。ですから試合中、女子プロがどれくらい飛ばしていて、誰が飛ばし屋なのか?ということは、記録としてほとんど残されていないのです。

唯一の手掛かりとしては、LPGAの公式戦で行われる公式ドライビングディスタンスの結果です。これは、参考記録扱いにはなるのですが、LPGAの数少ないデータですので、女子プロの飛距離を知る上で貴重な資料です。そこで今回は2016年5月5日~8日に行われた「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で計測された成績をもとに、現在の女子プロの飛距離を見てみたいと思います。

やはり世界の壁は厚かったと言わざるを得ない結果となりましたよ。

2016年公式ドライビングディスタンス結果
1位 レキシー・トンプソン 278.8
2位 渡邉 彩香 265.8
3位 パク・ソンヒョン 265.5
4位 笠 りつ子 253.6
5位 森田 理香子 251.3
6位 イ・ボミ 251
7位 キム・ハヌル 251
8位 原 江里菜 249.6
9位 チェ・ヘジン@ 247.9
10位 アン・ソンジュ 247.8

※2016年5月5日~8日に行われたLPGA公式戦「ワールドレディースチャンピオンシップ サロンパスカップ」茨城ゴルフ倶楽部東コースで計測されたドライビングディスタンスの結果(上位抜粋)計測方法は競技の中で、各日2ホール(9Hと10H)でのドライバーの飛距離を計測し(4日間で合計8回)、その総平均値をランキング化したものになります。日本女子プロゴルフ界では現在、渡邊彩香選手が飛ばし屋として一目置かれる存在ですが、その渡邉選手の記録を凌ぐ数値をたたき出したのが、アメリカのレキシー・トンプソン選手です。

世界ランキング3位の実力者は、米LPGAのドライビングディスタンスランキングでも1位(284.31yd)をキープする、成長著しい21歳です。(5月30日現在)

注目を集めた日本ツアー公式戦初出場でしたが、-13で優勝を飾り、その圧倒的な強さを見せつけました。

そのトンプソン選手の強さが、今回のドライビングディスタンスの計測にもはっきりと表れた格好です。

8回の計測のうち7回で1位を取り、大会初日の9Hでは、なんと300ヤードを飛ばしています。

※1R[ 300y / 275y ]2R[271y / 282y ]3R[265y / 294y ]4R[276y / 267y ]

2位の渡邉選手に平均値で10ヤード以上の差をつけていますので、圧勝と言っていいでしょう。ちなみに渡邉選手は大会成績でも-11で2位となり、大変悔しい結果となりました。

しかも大会期間の4日間のうち、3日間を同組でプレーしていますので、嫌というほど世界の壁を感じたのではないでしょうか?

おわりに

トンプソン選手の強さが際立った大会となりましたが、渡邉選手にとっても充実した大会であったことは言うまでもありません。常にフェアウェイの一番先にあった自分のボールが抜かされる衝撃は、渡邉選手にとって今までなかった経験でしょう。リオオリンピックを目指す彼女にとって、世界を知ることができたことは大きな収穫です。魅力あるドライバーを武器に、さらに上を目指してほしいですね。

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