日本のフィギュアスケート界は、浅田真央選手の登場で一気に盛り上がりました。15~16歳の少女の天才的な演技に日本中が注目していたのが、つい昨日のようですが、デビューからすでに10年。一時の休養を経て、今は再び競技の世界へカムバックしています。
男子のフィギュアスケーターといえば、羽生結弦選手。2014年のソチオリンピックで優勝してから世界中の注目を浴び、その後もすばらしい成績を残しています。それにしても、男子のフィギュアスケーターのスタイルは本当にステキですね。”氷上の王子様”と形容するにふさわしいです。
そんな華やかなフィギュアスケート選手も、実はスタイルを維持するために大変な努力をしています。演技の美しさを競う競技ですから、スタイルはとても重要でしょう。しかし、それ以上に”体重が増加してしまうとジャンプに多大な影響”が出るのです。
とはいえ、ただ減量しただけではあの激しい運動をすることはできませんので、かなりの筋力をつけつつ減量しているのです。 表の”華やかな”ステージだけを見ている私たちには、見えない部分です。だからといって、「アマチュアゴルファー諸君も、自分に厳しいトレーニングをしなさい」と言いたいわけではありません(笑)
アマチュアゴルファーは、無理せずどれだけ楽しめるか、が最大の焦点ですから(笑)ゴルフにおける見た目の”華やかさ”は、ドライバーショットでしょう。しかし、そこばかりに目が向いたばかりにはまるケースは多いようです。
実際のラウンドで起こりそうな場面
打ち下ろしの距離の短い315yのPAR4
左は谷OB、右は山OBでコース幅はやや狭い。ドライバーで打てば斜面を転がって、グリーンエッジまで50yを切るところまで打てそうなので、ドライバーでティショット。ティショットは成功し、左足下がりのグリーンエッジまで35yのフェアウェイをキープ。ピンはグリーン手前。残り距離は少ないものの、左足下がり。トップさせてグリーンオーバーがこわい状況。
ミスに気を付けたにも関わらず、セカンドで大ダフりをして、グリーン手前のバンカーへ入れてしまった。という場面
ドライバーでいいショットができたのに……グリーンまで50yもなかったのに……なんでボギー(またはダボ)にするかなあ……と思いながら次のホールへ。こういう場合、悔しいというより切ない気持ちになりますね。自分はいいショットしているのに、「どうして結果はボギー(ダボ)なの!」と、やりきれない気持ちになるでしょう。
原因と解決策
しかし、これはうわべの”華やかな”ところだけを見ている結果でもあるということを頭においてみましょう。確かにドライバーは見事なショットでしたが、それがミスの原因をつくっていたのかもしれないということです。グリーンエッジまで残り35y。ライは左足下がりでピンは手前。”ライは左足下がりでピンは手前”という、実は難しい状況にある事実を、ドライバーのナイスショット=”華やかさ”が隠してししまったのではないでしょうか。
ティショットが満足のいくものだっただけに、「次のショットはぜひピンにからめておきたい」という気持ちが強く出て、あなたの目にはピンしか見えていなくなっていたのではないですか。人間ですもの(笑)、ある程度のゴルフ経験と自制心がなければ10人中10人がそうなると思います。手前のピンに対して高いボールでピタッと止めたいと思った人は、右肩が下がってアッパー軌道になりすぎてダフるケース、柔らかく打ちたいためにスイングがゆるんでダフるケースのどちらかが想定されます。
左足下がりのライで、インサイドからのアッパースイングではダフらないはずはありません。左足下がりなら、テイクバックでヘッドが斜面に当たらないようにアウトサイドインの軌道をとるのが基本なのに、逆をしたのですからヘッドが手前の土手を叩いて当然なのです。
打ち方の間違いもさることながら、ここはドライバーがいい当たりをしたという”華やかさ”だけを見るのではなく、セカンドの左足下がりの状況をよく分析し「左足下がりのライで球を止めるのは簡単ではないから、グリーン中央でもいい」という判断がなかったことの方が問題かもしれません。
終わりに
平らなライだった場合や、今日どうしても勝ちたい友達に残り3hを残して5打負けている、という場合は攻めてもいいですが、アマチュアゴルファーは、まず自分のスコアが第一ということが多いでしょう。それなら、”見た目の華やかさ”だけに目を向けず、正しい状況判断をすることも必要なのです。