ゴルフのスコアメイクにおいて、アプローチが大切であるという話は、ゴルフ好きのみなさんでしたら耳にタコができるくらい聞いたことがあるかと思います。
でも、どうしても華やかなドライバーの練習を優先してしまい、地味に見えるアプローチ練習が疎かになる気持ちもとてもよくわかります。そういう私もまさにそうですから。
今回は、100切りはもちろん、ゴルフする上でかなり重要なポイントとなるアプローチの重要性やその練習方法などをご紹介します。
100切りするならアプローチを猛練習するべき理由【根拠あり】
アプローチがなぜ重要と言われるかというと、初心者だけでなく上級者でさえも、その前に打つアイアンショットがグリーンに乗る確率は低く、グリーン周りのアプローチが欠かせないからです。
ゴルフの上級者でアプローチが下手という人はあまり見かけませんので、ゴルフの上達にはアプローチの練習は必須条件といえます。
ほとんどのホールでアプローチするから
初心者であれば、パーオンする回数は1ラウンドで2,3回程度だと思いますが、そうなると、ほとんど毎ホールでアプローチすることになります。
実はプロでもパーオン率はトップクラスで70%台、平均すると60%台程度ですので、3割程度はグリーンを外した後のアプローチでリカバーしているのです。
折角グリーン近くまで来たのに、アプローチで大ミス、なんてことになれば、100切りはおろか、ゴルフそのものが嫌になってしまうくらいガッカリしますよね。
コースではドライバーよりも打つ回数が多いショットですから、初心者こそ、アプローチ練習に時間を割かないとスコアメイクにはつながりません。
100切りできる人はアプローチが上手いから
100切りできる人と一緒に回ると、ドライバーやアイアンショットまでは自分のほうが先に進んでいたのに、いざホールアウトしたらその人のほうがいいスコアだった、というケースはかなり多いと思います。
安定して100以下で回れる人で、アプローチで大きなミスをする人はほとんどみかけません。アプローチで大きなミスをしていては、100切りはかなり難しくなります。
逆に言えば、ドライバーはあまり飛ばない、アイアンもグリーンにほとんど乗らないという人でも、その後のアプローチで正確にピンに寄せて1パットでカップインできれば、かなり高い確率で100切りすることができるのです。
アプローチは練習の成果が出やすいショットだから
ドライバーやアイアンは練習すればある程度上手くはなりますが、カップを狙うためのクラブではありませんので、ある意味多少ミスしても仕方ないと割り切ることができます。
しかし、アプローチは、目前にグリーンやカップなどの明確なターゲットがあるわけですから、スコアメイクのためにはアプローチは正確にボールを運ぶことが要求されます。
アプローチショットは、体やクラブの動きを大きく使う必要はありません。打ち方のコツさえつかめば意外とすぐに打てるようになりますので、苦手な方はこの後のおすすめ方法を参考に是非練習をしてみてください。
【具体的】アプローチの練習方法を伝授します
それではアプローチで使用するクラブや、具体的なおすすめの練習方法についてご紹介します。
打ち方については、色々な方法や注意点がありますが、あまり難しく考えのもよくありませんので、最初はシンプルに、他のショットと同様に手や腕の動きを抑えて、しっかりと体の回転とクラブヘッドの遠心力を使って打つ意識で十分です。
絶対に、インパクトで手を強く振ったり、手を返したりしないように注意してください。
サンドウェッジ以外のクラブを使う
まず、アプローチで使用するクラブですが、サンドウェッジ以外のクラブ、例えばPSやPなどのクラブがおすすめです。
距離が短いので、アプローチになると全てサンドウェッジを持つ方が結構いますが、深いラフやバンカー以外で使うのはあまりおススメできません。
サンドウェッジは、基本的にバンカーで使うことを目的としているため、ソール後ろにあるバンスという出っ張りで意図的にダフるように設計されています。
したがって、練習マットでサンドウェッジを普通に打つと、インパクト前にバンスが自然に地面にあたってダフッてしまい、ボールをクリーンに打つ感覚が身につきにくくなってしまうので注意してください。
アプローチの基本はピッチエンドラン
今も昔も、アプローチの基本テクニックであり、グリーン周りで一番役立つのがピッチエンドランです。
なぜなら、ピッチエンドランはアプローチで大切な距離感を最も合わせやすいからです。
手前にバンカーなどの特別な障害物でも無い限り、グリーン周りのアプローチはほぼ全てピッチエンドランで十分といわれるくらいです。
距離感については、大体一般的に、キャリーとランの長さが同じくらいのイメージを持つと距離感が出しやすくなると言われています。
もし思ったよりも距離が足りない、またはスイングが大きくなってしまう場合は、クラブの番手を1つ大きくするのがおすすめです。
10ヤード刻みで打ち分ける練習をする
通常のアプローチは、50ヤードくらいまでは同じクラブで打ち分けると思いますので、今度は同じクラブを使って距離感を出す練習をします。
短い距離から順番に、10,20、30,50yを数球ずつ打っていきます。
この時、距離表示にボールをキャリーさせるのではなく、手前から転がして表示に止まるようにするほうが距離感の練習になると思います。
どうしても距離表示に直接キャリーしてしまいがちですが、これだと、実際のコースでは常にピンをオーバーするイメージがついてしまいますので、ボールが転がる距離と合わせて距離を合わせるのがおすすめです。
アプローチの上達は練習量と経験量が必要
実際のコースでは、ボールのライやターゲットとなるグリーンの傾斜など、毎回すべて違う状況が訪れ、どういうアプローチをすべきかという状況判断を要求されます。
アプローチには、転がし、ふわっと上げる、ピタッと止める、など実に多くの技術があるのはご存じかと思いますが、本番でいきなり練習したこともないことをすると、とんでもないミスをして大叩きしてしまうので、まずは、今自分ができるアプローチで、どうやったらカップに近づけるか、または少ない打数でカップインできるかを考える必要があります。
また、コースで様々な状況を経験しながら、徐々にアプローチ技術を1つずつ練習していけば、技術と経験の両面からレベルアップしていくことができると思います。
まとめ
以上、 今回はアプローチの重要性とその練習ポイントについてご案内しましたが、一番大切なことは、まずはアプローチが楽しい!と思えるようになることだと思います。
特に、アプローチでピンに寄せて、1パットでパーが取れた時には、まるで自分が上級者になった気分で、ドライバーのナイスショットとは違う何とも言えない満足感が込み上げてくる感覚があるのではないでしょうか。
これぞまさに「ゴルフの真の楽しさ」と言えるのかもしれません。