打球が右に曲がってしまう「スライス」は、ゴルファーの7割が悩んでいるといわれており、特にドライバーでの「コースに出ると曲がる」「常に右に曲がってしまう」という声が多く聞かれます。
思った方向に打球が飛ばず、OBになったり次のショットに不都合な場所に着地したりと、スコアを落とす原因になってしまうので、改善させたいところです。
・常にスライスしてしまう
・真っすぐ飛ぶときとスライスする時の違いが分からず修正できない
今回の記事ではこのようなお悩みをお持ちのゴルファー必見の、「スライスを改善させる効果的な方法」をご紹介いたします。
ドライバーのスライスを改善させる方法を解説【効果あり】
スライスは特に初心者が悩みと言われていますが、歴の長いゴルファーでも長年ずっと悩んでいることもあり、色々な方法を試しているのに改善されないという声も聞かれます。
ここでは、簡単に改善できる具体的な方法3つをご紹介します。
インサイドアウト軌道でスイングをする
打球が真っすぐに目標方向に飛ぶためには、「インサイドイン」の軌道がベストですが、スライスしてしまう人は「インサイドアウト」の軌道をイメージしましょう。
身体の内側から入り外側へ抜けて行くスイングは、インパクト時にフェースがクローズになるのでスライスが出ず、スピンがかからないため飛距離UPにもつながります。
インサイドアウト軌道でスイングするには、1.ボールは右寄りに置く2.テイクバックでアウトサイドにクラブを上げることです。
やりすぎると今度はフックになってしまうので、注意しましょう。
インパクト時にフェースを閉じる
スライスを改善するには「フェースの向き」をちょっとだけ気を付けることで、かなり軌道修正されます。
インパクト時にフェースが開いている=右を向いていると、当然打球は右に飛ぶので、正面でインパクトするようにフェースを閉じます。ポイントは、
1, アドレス時に左手を絞り、手の甲が少し上向きになるようにグリップ
2, インパクト時には、右腕が上になるようにスイングする
1は、左手の甲を上向きにすることでストロンググリップもしくはスクエアグリップに握り、フェースの開きを防ぎます。
2は、左腕が上のままでインパクトすると、フェースがオープンの状態でインパクトしてしまうので、右腕を返すようなイメージを持つと良いでしょう。
また、アドレス時からフェースを左に被せて置くことも効果的です。
3,フックフェースのドライバーを使用する
スライサー向けのドライバーとして「フックフェースのドライバー」を使用する方法があります。
フックフェースは、フェースが角が左向きで、インパクトでフェースの開きを抑え、スライスが出ににくくなります。
スイングやグリップを修正してもスライスが出てしまうなら、この方法は即効性があり効果的です。
フックフェースのドライバーは、ボールがつかまりやすく、飛距離アップも見込めますが、アドレス時に「フェースが目標より左に向いている」状態で構えないと、余計にスライスが出てしまうので注意しましょう。
ドライバーがスライスする原因とは
ドライバーでスライスする原因は、「スイング軌道」と「フェースの向き」にあります。
アウトサイドイン軌道になっている
アウトサイドインの軌道は、最もスライスが出やすい軌道です。
この軌道はプルスライスといわれる「打ち出しが左で右にスライスする」軌道になりやすく、上手くいけばフェードの打球になり目標方向に打球は飛びますが、大きく右に曲がりOBになる可能性もあります。
スライスを恐れて左に引っ張るようなスイングになると、アウトサイドインの軌道になりそのまま左に引っ掛けてしまったり、余計に右にスライスしてしまうのです。
また、重心が後ろの状態でスイングすることも、アウトサイドインの原因になります。
インパクト時にフェースが開いている
クラブの握り方やスイングの軌道により、フェース開いてしまうと打球は右方向に飛んで行き、スライスが出てしまいます。
多くはウィークグリップのためフェースが開きやすくなっていたり、インパクト時に身体が起き上がり、オープンフェースになってしまうことが原因です。
また、振り遅れが原因で身体が開き、インパクト時に左腕が上になることでも、フェースは開きやすくなります。
初心者に多く見られる、身体が起き上がった状態でインパクトを迎えることも、フェースが開く原因です。
軽いフェードを目指すべき理由
そもそも打球は「ドロー」と「フェード」どちらの球筋が良いのでしょうか。
目標に向かって真っすぐに飛ぶことが最も理想ではありますが、ゴルファーのほとんどがドローかフェードのどちらかの打球になっています。
結論から言うと、アマチュアはフェードボールを目指すべきです。その理由を2つご紹介します。
無理にドローを習得する必要がないから
ゴルファーのほとんどがスライサーが多く、右のOBやフェアウエイをキープできずに悩んでいる人が多いわけですが、スライスする(右へ曲がる)角度を減らせばフェードになるので、無理にドローを打つ必要はありません。
打ち出しは左に出て、スライスで戻ってくるフェードボールは、ドローボールよりもミスショットした時の被害が少なくてすみます。
スピンがかかりランが少ないので飛距離は出ませんが、想定外の方向に飛んでしまった場合でも、ある程度の距離で止まってくれます。
フェードもドローもどちらもメリットデメリットがあるので、無理にドローボールを打とうとスライスを恐れる必要は無いのです。
フックよりもスライスの方がコントロールしやすいから
スライスもフェードも、どちらも右に曲がっていく球筋ですが、フェードはコントロールされた打球です。
同様にフックとドローは左に曲がる球筋ですが、フックはコントロールされず「ミスショット」で左に曲がります。
スライスもフックも、コントロールさえできれば「ナイスショット」につながり、目標に向かって真っすぐにボールを運ぶことができるのです。
スライスは、打ち出す方向が左になれば多少右に曲がってもOBになりにくく、フェアウエイをキープできる確率は高くなります。
ランも少ないため想定外の方向へ転がることもなく、弾道が強くランも長いフックよりも打球をコントロールしやすいのです。
まとめ
ゴルファーのほとんどが悩んている「スライス」は、少し修正すれば打球コントロールしやすい「フェードボール」になり、フェアウエイのキープ率が上がります。
インサイドアウトの軌道をイメージし、フェースの向きを左にすることで球筋に変化が現れてきます!是非お試しください。