グリーン上にはためくピンを見ていると、ゴルファーなら挑戦欲を掻き立てられるのではないでしょうか?遠くからも目標を定められるようにカップに立てられたピンは、常にゴルファーの視線を集める存在です。もし、セカンドショットでグリーン上にピンが無かったら、どこを狙ったらよいか分からず、ぼんやりとしたグリーンに見えてしまいますよね。
しかしボールがグリーンオンし一旦カップから抜いてしまうと、途端に今度はプレーの邪魔者扱いで、おざなりにされてしまうピン。グリーンにポイッと放り置かれ、全員がカップインして、再びカップに挿すまで出番はありません。
そんなピンにも取扱いかたがあるのをご存知でしょうか?今回はスマートなゴルファーを目指す方におすすめの、正しいピンの取扱い方法についてご紹介したいと思います。
遠くの旗ははためかせ、グリーン上の旗は折りたたむべし
本日のカップ位置を知らせるために目立つように設置してあるピンには、フラッグ(旗)が取り付けられています。これは、何百ヤード先からでも認識できるように常にはためいている必要があります。たまにピンに旗が巻きついてしまっているのを見かけますが、それでは遠くから見つけにくいばかりか、風向きの確認もできなくなります。
ですから最後にピンを挿す際には旗がきれいにはためくように、絡まっている場合にはほどいてあげてください。また、グリーン上で誰かが遠くからパッティングを行う際に、同伴プレーヤーのためにピンを持ってあげることがあると思います。
そういった場合には逆に旗がパタパタとしているのは気が散る原因になりますので、旗のひらひら部分を手で掴んだ状態でピンを持つと、風が吹いても音がせずプレーに集中することができます。ちょっとした気配りですが、是非実行してください。
ちなみにピンを地面に置く場合でも、ピンの竿部分で旗のひらひら部分を押さえつけるように置くと完璧ですよ。
カップの縁に触れないように抜き差しすべし
カップの縁はとても崩れやすく、すぐに壊れてしまいます。ピンを抜いたり、挿したりする際には細心の注意を払って、カップの縁にピンが触れないように心がけましょう。縁が崩れるとボールがきれいに転がらず、パッティングラインの障害になってしまうこともあるのです。
上級者になればなるほど、ピンの取り扱いは慎重に行っています。ほんのちょっとだけで良いので時間をかけて、ゆっくりと抜き差ししてください。
ピンはグリーンの外に置くべし(なるべく)
抜いた後のピンをグリーン上にバタン!と置く方がいますが、あまり感心しません。グリーンの芝はとても繊細で、ちょっとしたことでも傷ついてしまうからです。さらに引きずるようにピンを持ち上げると、線状のひっかき傷のようになってしまうことも。
できればグリーンの外に置くことが望ましいのですが、グリーンが大きくてグリーン外へ置くのが大変な場合などは、グリーンの上に「そっと」置くことを心がけましょう。こうした動作もゴルファーのひととなりが見えてきますよ。
最初にカップインしたプレーヤーがピンを持つべし
一緒にプレーしているメンバーの中で、最初にカップインした方が、ピンを取りに行きます。これはゴルフの上手い下手や、先輩後輩に関係なく行いましょう。その後、カップインしていくメンバーの中で、後輩やプレーに余裕のある方に受け渡すのが暗黙のマナーとなっています。
その際にも旗がパタパタしないように、しっかりとひらひら部分を握りしめておくことをお忘れなく。ちなみにピンの上下を反対に持つと、旗部分が下になりますので持ちやすく安定しますよ。
おわりに
意識して丁寧にピンを取り扱っている方は残念ながら少数派です。プレーヤーやコースに対してのちょっとした心配りで、あなたのゴルファーとしての所作がカッコよくなります。是非、ご協力お願い致します。