先週、JDがやっちまいましたが、今週はDJがやっちまいました。念願の”USOC”になったDJが、です! えっ、なんのことだかわからないですか? そ、そうですよね。JDはジェイソン・ディ、DJはダスティン・ジョンソン、”USOC”はUSオープンチャンピオン…って、こんなアホな書き出しにしたくなるような残念なニュースがまたも世界を駆け巡りました。
世界2位のダスティン・ジョンソンの不参加表明です。ほやほやのUSオープンチャンピオンなのに…。と、そうこうしているうちに、3位のJS=ジョーダン・スピースまで辞退を表明してしまいました!これで、とうとう世界ランキングのトップ4、くわえて8位が出場を辞退です(この後もどうなることやら…)。まあ、事情が事情なので仕方ない気もしないでもないですが、寂しい限りです。
そんなこんなで日本代表、決まりました!男子は、ランキング上位の松山英樹プロ、谷原秀人プロの辞退で、池田勇太プロと片山晋吾プロ。しっかし、松山プロの辞退を受けて思わぬところに余波がありました。テニスの圭くん(ご存じ、錦織)が松山プロ不出場を聞いて「僕も出たくなくなった…」とか。ちょっとぉ、学校の授業じゃないんだから! まあ、らしいと言えばらしいですが、天然過ぎますよねえ。
それから谷原プロもある意味、面白い! メジャー「日本プロ」を含む2週連続優勝でキョンテの兄貴を抜いてとうとう日本の賞金ランキング1位に躍り出る絶好調ぶりで、オリンピックは不出場!!という…。どんなモチベーションだったのでしょうか。でも、すごい集中力です! このまま今週開催の全英オープンもかる~く優勝しちゃってください、この際なんで…。
で、男気2人組の池田プロと片山プロですね。頑張ってほしいです。「日本プロ」ではコケちゃった二人ですが、なんと言っても賞金王4回の永久シード選手(片山プロ)と日本ゴルフ界を背負って立つ”若大将”(池田プロ)ですから。本来なら世界の舞台でもっと活躍してほしい2人。今回は世界ランキング上位がいないからチャンスです! メダルを獲ってぜひ世界に名を上げてもらいたいですね。
さて、最後まで2番手争いが熾烈だった女子。すでに当確だった野村敏京プロは全米女子オープンでもメジャー自己最高11位に食い込み、オリンピックでもかなり期待がもてますよね(現在、米ツアー賞金ランキング7位ですから!)。本人もメダルを狙うと言ってくれています。頼もしい限りです!
そしてなんと2番手をもぎ取ったのは、大山志保プロ。全米女子オープン予選落ちで万事休すかと思いきや、渡邉彩香プロの最終ホールのダブルボギーで出場権がまわってきたという感じ。これもなにかのめぐり合わせなのでしょうか。オリンピックでは体調を整えて、大山流の派手なガッツポーズを見せてほしい!
それにしても渡邉彩香プロは本当に残念でしたね。全米女子オープンの出場確定が出ないまま渡米しながらも、最終日20位でスタート。18番第3打を打つ前まではオリンピック出場権をほぼ手中にしていました。しかし、バーディーを狙った第3打は手前の池に消え、ダブルボギー。出場権はその指の間からすり抜けていきました。
ここが渡邉プロのこれからの課題でしょうか。絶対に必要な時に、必要なショットを打てる精神力。日本のメジャーや世界で勝つためには、そんな心の強さがきっとカギになるはずですよね。さらに残念だったのは、ボミちゃんです。まさかの予選落ち。1日目でスコアが悪かったので心配していたのですが、2日目も巻き返せなかったですね。日本であれだけ強いボミちゃんですが、やはり環境が変わると難しいのでしょうか。ほんとに残念でした。
いずれにしても、代表選手は決まりました。松山プロや谷原プロの欠場でガックリきていた(と思われる)丸ちゃんヘッドコーチ(丸山茂樹プロ)でしたが、ジュニアの優勝(お子さんがアメリカ最古の歴史あるジュニア大会「ウェスタンジュニア選手権」で優勝)で、ご満悦の先週末だったはず。
気を取り直して、ジュニアの運ももらって、選手たちをグッと引っ張っていってほしいですね(丸ちゃん、選手だったら自分も考えるなんて発言もしてましたが…)。