ゴルフが上達しない原因を分析して改善できれば、問題は解決するので必ず上達するはずです。
ゴルファーによって上達しない理由は違いますが、多くのゴルファーが悩んでいる問題点は解決ができていないことが考えられるので、悩みを解決すれば上達していることになります。
今回は基礎的なグリップに握り方や構え方、ティーショットの打ち方、アドレスやスイングの姿勢などについてご紹介していき、その修正法についてもご紹介していきます。
ゴルフが上達しない理由を徹底解説します【上達方法あり】
最初に間違って覚えてしまうと、間違いに気がついて修正しようとしても、身体が拒否をしてしまうことがあります。
そして誰かに教えてもらったグリップの握り方や構え方、見よう見まねで覚えたティーショットの打ち方、ミスショットを誘発するテークバックでの勘違いした姿勢など、具体的な理由をもとにして上達できない理由について解説していきます。
最初にグリップの握り方や構え方を間違って覚えた
ゴルフが上達しない理由のひとつに、正しいグリップの握理に似合っていないことがあります。
スライスに悩みを抱えるゴルファーの多くは、ロングサムで握っていて、左手親指の上に被せた右手の握りが強すぎて、手首は固定されて自由な動きが阻害されています。
まずは身体の中央にグラブを立てかけて、グリップを両手で挟み、左手・右手の順で握ります。
このとき両方の手のひらを合わせるようなイメージで握ります。また左手親指は、第一関節から先だけをグリップにつけ、指全体を押し付けないようにします。
ショートサムでスクエアなフィンガーグリップができれば、インパクトでフェースが開く心配は少なくなるはずです。
ティーショットの打ち方を間違って解釈している
ドライバーが曲がると悩んでいる人の多くは、ティーアップしたボールの打ち方自体を間違えています。
ボールの側面を思いっきり引っ叩くような打ち方だと、いつまでたってもボールコントロールはできませんし、飛距離も伸びることはありません。
ドライバーのロフト角は10度前後ですが、打ち出し角は14度以上必要です。
足りない4度を埋めるために、ボールをティーアップして斜め下から打ち上げる、アッパーブローのスイングをしなければなりません。
スイングの最下点はスタンスの中心にあり、最下点を通過したヘッドは徐々に上昇していき、左足内側の延長線上に到達したとき、フェース面は4度上を向いてボールをとらえるはずです。
テークバックの姿勢が間違っていることに気がつかない
上達しないゴルファーの多くは、捻転のスイングを間違って理解しています。
テークバックで左肩を回して身体の右サイドにグリップを引き上げていますが、それを捻転していると勘違いしてることで、いつまで経ってもスライスが改善できずに悩んでいます。
身体を捻るとき、左肩が90度回転したのであれば、右肩も90度回転していなければなりません。
つまりグリップがトップの位置にあるとき、左肩は身体の正面で右肩は背中側にあるということです。
ところが右肩はわずかに右に傾くだけで、背骨を中心に左肩を寄せて丸めただけのスイングフォームになっています。左肩を回転させるのではなく、右肩を引くテークバックに変える必要があります。
基礎ができていないと上達するまで苦労する
練習場でボールを打っていても、スイング中のミスに気がつくとしたら、上手にボールを飛ばすことができなかったときくらいかもしれません。
でも上達を目指すのであれば、アドレスやスイングの姿勢や動作に問題があることを見抜く必要があります。
一部ですがゴルフ上達のために見直しが必要な、基礎的な構え方や振り方についてご紹介していきます。
頭を下げたアドレスの姿勢では上達できない
クラブを構えたときに、頭だけを前に傾ける姿勢をとると、上手く身体をねじることができません。
背筋を伸ばして頭の先から尾てい骨まで、一直線になっていなければならないことは知っていても、いざクラブをもって構えると首を曲げています。首を曲げている原因は、正しい前傾角度になっていないからです。
胸の前で両手を合わせて背筋を伸ばし、アゴを引いて頭と首と背中が一直線になっていることを確認します。
この状態でズボンのポケットにシワが寄るように身体を前に倒します。合わせていた両手を真っ直ぐ下ろして、地面と垂直になったところがグリップを握る箇所です。
前傾姿勢が浅ければ、身体に腕がついているので、さらに前傾の角度を深くしなければなりません。
右肘の開きが気になって窮屈なスイングになっている
トップの位置で右脇が開くと、右手が強くなりフックすると言われていますが、それはかなり以前のゴルフ理論なので気にする必要はありません。
右脇が開かないように右肘を締めると、右肩が前肩になって捻転を阻害するので、スライスの原因となるアウトサイド・インのスイングをしているかもしれません。
しかもダウンスイングで右肘を絞ることになるので、身体が右に湾曲して窮屈な姿勢でインパクトを迎えています。
トップの位置では右脇が開いていても、右肘の先が地面を指していれば正しい姿勢になっています。大きくのびのびとしたスイングを身につけることが上達のカギになります。
ダウンスイングで腰が開いていることを理解できていない
打ち出したボールがスライスする原因のひとつに左腰の開きがあります。
ダウンスイングしてすぐに止めたとき、左腰が左足の上に乗っているとしたら、左腰の使い方が理解できていません。
インパクトの少し前で、わずかに左側にスライドすることはあっても、ダウンスイングとともに左腰がスライドしていたら、右肩が落ちて左肩が上がる「く」の字の姿勢になっているので、フェースが開いた状態でインパクトを迎えます。
左腰は後ろ側に引いて、骨盤を回転させるイメージを持つことです。そうすれば、過度に腰をスライドすることはなくなり、右肩を下げたインパクトも防ぐことができます。
基礎を習得しないとゴルフは上達しません【初心に戻るチャンス】
グリップの握り方や構え方を見直すことができるのは、ゴルフ人生のなかで何回もあるものではありません。
多くのゴルファーは最初に覚えた握り方で何十年も変えずにいるなか、変えるタイミングがあるとしたら、それは今よりも上達したいという情熱のあるときくらいのものです。
今回はグリップに限らず、アドレスの仕方やスイングの仕方、またすでに身についてしまった悪癖の矯正も必要があることをお伝えしましたが、特にテークバックで左肩が身体の正面に達したときに、右肩が背中まで回っている捻転については、トッププロのローリー・マキュロイが参考になると思います。
また上達する上で必須となるドライバーのティーショットについては、アッパーブローのスイングを必要としますが、方向性や飛距離に満足できなければ、身体の中央でインパクトができるスプーンを使ったほうがストレスなくプレーすることができると思います。
まとめ
ゴルフが上達するための基本は「練習あるのみ」ですが、その練習が身にならない内容であれば、いくら時間を費やしても意味はありません。
まずは自分の悩みを分析してみて、次に解決法を模索して、それを練習で身につけるというのが最良の方法です。
球数のカウントが増えたとしても、効果的な練習をしなければ上達するとは限りません。少し地味なようですが、グリップの握り方や構え方から見直してみると、劇的な変化が生まれるかもしれません。