「ジェイソン・デイ、おまえもか!?」と世界中のゴルフファンが叫んだかどうかはともかく(ブルータスのように裏切ったわけじゃないんでねえ…)。驚きましたよねえ、オリンピックの男子ゴルフはいったいどうなるのでしょう。実力と”花”のあるトップ選手が次々と辞退です。
“イケメン”アダム・スコットから始まり、世界4位のローリー・マキロイに続いて、現在世界ランキングナンバーワンのジェイソン・デイまでも辞退。ジェイソン・デイは骨太な男なので(イメージです!)、心配ないと思っていたのですが残念ですよね(家族のことも含めて心配ということなので仕方ないでしょうかねえ)。これでオーストラリアはワンツースリーが辞退です(3番手のマーク・リーシュマンも辞退)。
ほかに、南アフリカのルイ・ウーストハイゼン、シャール・シュワルツェルのメジャーチャンピオン仲良しコンビや、北アイルランドのメジャーホルダー、グレーム・マクドウェル、元世界ランキングナンバーワンでメジャー3勝のビジェイ・シンなども辞退を表明しています。ホントどうなることやらです。過密日程にジカ熱…なんとかなりませんかねえ。
そ、そして、日本のファンにも衝撃が!!なんと、松山英樹プロが辞退を表明してしまったのです(松山く~ん、まじ~)。まあ、不出場の可能性を示唆していたとはいえ、まさか本当に辞退とは。考えようによってはチャンスではあったんです。実力のある選手の欠場で、メダルの可能性、いや金メダルの可能性まであったんですから。でも、仕方ないのでしょうか。う~ん。
日本のオリンピックヘッドコーチ、丸山茂樹プロもトップ選手の辞退騒動を憂慮していました。そんな矢先での松山プロの辞退です。きっと、もうそりゃあガッカリしているでしょう、ヘッドコーチとしては。そうなると、日本男子は、池田勇太プロ、片山晋吾プロ、谷原秀人プロの代表争いとなるようですね。谷原プロは先日の「長嶋茂雄インビテーション セガサミーカップ」で優勝して、やる気十分でしょう、きっと(信じてます!)。
最終的には、代表発表前の最後の試合、「日本プロゴルフ選手権大会」の結果次第だとか。ちなみに、池田プロはジカ熱の辞退騒動もどこ吹く風、「俺は出る」と言ってくれているようでじつに頼もしい。さすが”若大将”です。
そして女子の2番手争いは、宮里美香プロ、大山志保プロ、渡邉彩香プロの3人。3人のランキング順位はもうコンマ差だとかいうニュースもあり、熾烈の度合いが一段増しですね。7月第1週は日本の女子ツアーがお休みで、アメリカツアーを主戦場にする宮里美香プロがチャンスかと思いきや、「キャンビア・ポートランドクラシック」では振るわず。大きくポイントを積み上げるという感じではなかったです。
やはり、こちらも発表直前の全米女子オープンの結果次第という感じですね。大山プロは怪我押しでの強行出場、渡邉プロは確定出場ではないなかでの渡米ということで、どうなるんでしょうか。宮里美香プロの逃げ切りなのか。こちらも目が離せないですね。
個人的に気になるのはボミちゃん(親しみを込めて敬称略)。
現在、韓国勢では7番目(あの強さでアンビリバボー!)。殿堂入りしたパク・インビ選手の体調不良での欠場も囁かれていますが、それにしても険しい道のり。それでも先日の「アース・モンダミンカップ」で優勝し、全米女子オープンでいちるの望みをかけているわけです。たとえ、全米女子オープンで優勝しても4番手までに入れるかわからないとか。それでもなんというか、すべてを賭ける全米女子オープン前に優勝してみせる精神力の強さはすごい。あの”スマイル・キャンディー”の笑顔からは想像がつきません(あやかりたい!)。
あやかといえば、渡邉彩香プロの「アース・モンダミンカップ」は残念でした。ポイントを積み上げる大事な試合だったのに上位でフィニッシュできなかった。精神力の差なのでしょうか(彼女自身も精神面は課題に挙げているようですね)。でも、彼女は世界に通用するポテンシャルをもつ日本の宝です。一皮むけて世界に羽ばたいて欲しいですよね。
いずれにしろ、最終的には、オリンピックへの”思いの強さ”が代表のキップをつかむのではないでしょうか。そしてオリンピックでの勝利(好成績)を引き寄せるのは実力を超えたところ(精神的な強さ)が大事になってくると思うんですよね。とはいえ、日々、辞退者が増えるいまの状況…。7月11日までいろいろな意味でドキドキの1週間ですね。