スイング改善

【1つ目の理由:後編】練習場ではナイスショットなのに、コースではサッパリ…。その理由は?

ゴルファーは、芝の上からは目標に対して真っ直ぐに立つことが難しいことを説明してきました。目標の右を向いてしまう理由、目標の左を向いてしまう理由、両者の割合もお話してきました。

目標線と目線(から下も)は、平行が基本です。

構えたときの球と目線との間隔が、仮に1メートルだとしましょう。両者の平行がズレて、目線が右を向きました。出発点である、球の位置と目線のわずかなズレは、200ヤード先に打つとなると、“かなりの曲がり”になってしまいます。

では、右を向いてしまうタイプについて、解決策をみていきましょう。私が見たところ、

●ウッド系では約30度

●アイアン系では約15度

かなり大まかですが、平行からズレて、右に向く度合いです。ドライバーなら、フェアウェイの幅いっぱいアイアンなら、グリーンの幅いっぱいそのくらいの誤差の許容範囲は見込んでおきましょう。

解決策:「逆の発想をしてみよう」

●ウッド系では、約30度

●アイアン系では、約15度、

目標の、「左を向いているイメージ」で構えれば、?目標に「平行に構えている」ことになる、という逆の発想です。

ドライバーの場合

アイアンの場合

さらに正確に方向取りをしたい場合は、「狙う距離の1割左を向いているイメージ」で構えると、目標地点を狙い打ちできるようになるでしょう。200ヤード先の目標なら、20ヤード左を100ヤード先の目標なら、10ヤード左を向いている感覚です。

これくらい正確な狙いができるためには、ふだんから、「目測」を鍛えておくことです。あそこから、あそこまで、約何ヤード?と、パッと測る習慣をつけておきましょう。

目測力の鍛え方

ヤード杭や、距離表示を利用するといいでしょう。150ヤード杭と100ヤード杭で、50ヤード間隔、さらに半分に割って25ヤードを目測するという要領です。ラウンドの度に、習慣にしておきたいものです。

ついでに歩測力も鍛えておけば、身体の中に距離感が刻み込まれます。最近のプレーでは、ついカートに乗ってしまいますが、150ヤードから100ヤードの50ヤード間を、歩いて50歩(+-2歩程度なら合格)という訓練がおすすめです。

遠近法と逆遠近法

電車の線路の平行線は、足元から遠のく程、先がすぼまっていく「ハの字」に見えます。これが、ゴルフの構えでは、線路と逆で、身体と目標線との平行線は、足元から遠のく程、先が広がっていくように感じる(見えるというよりも)ものなのです。「遠近法、逆遠近法」で説明できるかと思います。

客観的に適正であるか

なぜ目標に対して平行に立てないのか解った。その修正の仕方も、頭では理解できた。しかし、実際構えてみると、どうしても気持ち悪いし、しっくりこない。こんな場合、もっともシンプルな方法は、目標線(の中に球がある)と、スタンスの中間に クラブを1本平行に置いてみることです。

この状態で構えれば、「客観的に適正」であるはずです。つまり、目標に対して、「真っ直ぐに」構えています。打つ前に、足元に置いたクラブを外せば、ルール違反にはなりません。練習ラウンドでは、そのまま打ってみてもいいでしょう。

余談ですが、上記の方法で構えて打ったら、逆にかなり左方向に飛んでしまった、という声をよく聞きます。私も、レッスンで見ていて、以下のような原因が挙げられます。

・正しいとは解っていても、なんか不安。

(かなり左を向いている感じがして・・・)

・怖くて、その構えをどうしても受け入れられない。

・スイング中、怖さのためいつもより顔の上がりと身体の開きが早すぎ、左に飛んでしまう。

どうしても左サイドが怖くて、普段どおりのスイングができていないようです。特にドライバーが怖いようです。

こんな場合の対処法は、たとえばドライバーでは、いつもより球の位置を真ん中よりにして打つといいでしょう。左方向に飛んでいく恐怖心が薄まります。だんだん球の位置を左足寄りに戻していけば、正しい構え方の感覚に慣れていけるでしょう。

球の運命は、打つ前にほぼ決まっている

ゴルフは、構えで決まると言われています。ミスの原因や理由を知ると、今はできないかもしれませんが、割と気持ちが落ち着きませんか?また、ミスの原因がわかってくると、ミスを受け入れやすくなるものです。

正しい構えは、慣れないうちは違和感でどうしても受け入れられないかもしれません。すぐに良い結果が出ないかもしれませんが、紹介した方法や考え方で、「客観的に適正である」ことを信じて練習していけば、必ず上達していけます。

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