スイング改善

パーフェクトボディコントロール理論を実践しよう!イメージ通りにいかないけれど、イメージしなきゃ始まらない!

前回、「アプローチは得意な距離で!あえて距離を残すクラブ選択が事態を好転させるきっかけに!」で、アプローチをしない選択をしよう!などと、おこがましくも書かせていただきました。が、グリーンに乗らなくても、やっぱり早く近くに寄せたいよ、という声が寄せられました。

そうですよね、その気持ちもわかります。1打目は刻んで2打目で池越えを狙うつもりが、ともに池を越えられず、3打目で池ポチャ。これが最悪のパターンですものね。チャレンジしていたら、きっと上手く乗っていたはず…という根拠のない確信が後から湧いてくるのは不思議なものですが、やっぱり最初から池越えを狙うべきだった!と悔しがってもあとの祭り。

というわけで今回は、前回と打って変わって、グリーン回りの大叩きを減らすための”基本の基本”についてお送りします。


今年の春先、サッカー少年の息子さんを持つ友人が、こんな話をしていました。立って目をつぶり、両腕を左右に上げていって、腕が水平になったと思ったら止める。目を開けて確かめてみると、大抵上か下にずれている。こんな風に人間は自分の体さえ思った通りに動かせないのに、サッカーボールを意のままに操るなんて難しい、と。

確かにね、などと笑って流してしまったのは、この発言が”タレントであり百獣の王”とやらの武井壮によるものだと聞いたからです。

――― あれから半年 ―――

今年8月の世界マスターズ陸上競技選手権大会。4×100m(40~44歳クラス)のメンバーとして、武井壮が金メダルを獲得しました。単なるお笑い芸人だと思っていた私は、彼が十種競技の元日本チャンピオンであり、ダンロップアメリカンキャンプへの参加経験を持ち、最高スコア69の腕前だと初めて知りました。

そこでにわかに説得力を帯びた、アスリート武井壮の提唱する理論に則り、アプローチ上達へ向けた、”別の角度からのアプローチ”をご紹介したいと思います。

ゴルフでは、打った後で飛距離が決まる場合と、先に自分で飛距離を決めなければならない場合とがあります。後者は、多くはピンまで40~50yd前後のことで、ショートゲームと呼ばれており、アプローチに長けていれば一発逆転が狙えるエリアです。

アプローチをする際の一連の流れは、

1.グリーンまで残り何ヤードあるか推測し

2.どこにボールを落とすか見当をつけ

3.どのくらい振ればいいか振り幅を決め

4.決めた振り幅のイメージ通りに打つ

となります。

上記手順の13は、慣れないうちはそもそも見誤っている場合もあり、「ラウンド回数をこなさないと上達しない」などと、月イチゴルファーが愚痴をこぼすこともしばしば。しかし、4については諦めるのはまだ早い!まずは、武井壮メソッドをご紹介しましょう。

パーフェクトボディコントロール理論 ウンチク編

“パーフェクトボディコントロール理論”とは、武井壮さんが提唱する独自メソッドであり、“日常生活での行動を、ああしてみようと意識して動かすようにする”こと。たとえば、ペットボトルを持つ時や歩く時なども、こう持とう、ああ歩こうとイメージして思った通りに動こうとすることであり、それがスポーツと同じ、だと言います。

そして、スポーツの実践については以下のように論じています。「スポーツを沢山練習をする前に、やっておくべきことがある。それは、自分の体を動かす技術を上げておくこと。”頭で思っていること”と”実際やっていること”がズレていると上手くいかない。スポーツ選手のスランプはほとんどそれが原因。」

まさに目から鱗でした。ゴルフスイングについては、教えに忠実に体を使っているつもりだったのに、実際にはイメージ通りに動けていないかも!?という事実に恐れおののきました。確かに、練習ではうまく寄るのに、コースではトップやダフリが出る。これは、武井壮流に言えば、”自分で思い描いている軌道をクラブが描いていない”ことが原因となるわけです。言われてみれば納得の理屈です。

いくらゴルフ理論を学び、いいクラブを手に入れ、コツをつかみ、体幹やメンタルを鍛えたとしても、自分の思った通りに体を動かせないのでは、元も子もありません。家ではアプローチの練習ができないと嘆いていた方も、まずは、自分の思い通りに体を動かせるようになることが最優先!という武井壮さんの言葉を信じて、ぜひ試してみてください。

パーフェクトボディコントロール理論 実践編

・立って目をつぶり、両腕を左右に上げていき、腕が水平になったと思ったら止める。水平の位置を体に覚えさせ、いつでも水平にできるよう練習する。

→体を思い通りに動かすための第一歩。

・箱やカゴをカップに見立て、ボールを下手投げで入れる練習をする。

→アプローチ練習法としても推奨されているので、一石二鳥。

武井壮さんは、体を思い通りに動かす練習と肉体的なトレーニングをすれば、スポーツはできるようになると言っています。日本チャンピオンになった十種競技でも、個々の競技を技術的に練習したことはあまりなく、うまい人のやり方を真似て、同じように動けるようになるようにしたとか。

十種競技ではありませんが、ドライバー、ウッド・アイアン各種、パターなど十数本を打ち分ける技術が必要なゴルフ。なかなかうまくならない、と言いながら、打ちっ放し練習に行くよりも、まずはスポーツの”基本の基本”から始めてみませんか?

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