今回はゴルフのハンドファーストができない原因と正しい打ち方を解説していきます。ハンドファーストとはグリップをボールより左側に倒して構えることです。それと同時にボールよりもグリップが先行してインパクトすることです。
このハンドファーストは、ゴルフを上達する上で欠かすことのできない大切な要素のため、正しい打ち方を覚えて練習するようにしましょう。そして、ハンドファーストはボールの飛距離を伸ばす上で大切となります。
初心者のうちからしっかりとしたフォームを身に付け、飛距離がうまく伸びないなと思ったら素振りや鏡で確認するなど、フォームの見直しをするようにしましょう。
ハンドファーストができない原因とは
ハンドファーストが出来ない原因は主に以下のようなものが考えられます。
リリースポイントを考えすぎている
リリースポイントを意識しすぎると、逆にリリースポイントが毎回ずれてしまう可能性があります。このリリースポイントが毎回ずれてしまうことにより、ハンドファーストができず、更にシャフトもしならず飛距離も出なくなります。
ハンドファーストで打つとミスをするから
正確にいうと、ハンドファーストで上手く打てない人は、飛ばしたい方向よりも右に飛んでしまうからです。ハンドファーストで打とうとするとフェイスが開いてしまう方が多く、その結果右側に飛んでしまうため、そのようなミスをしないように身体が反射的にハンドファーストを元に戻してしまうのです。
アウトサイドイン軌道でスイングをしている
アウトサイドインの軌道でスイングしていると、ハンドファーストは出来ません。そもそもアウトサイドインとは、スイング面が左に傾いているスイング軌道のことです。このアウトサイドイン軌道のスイングを矯正する方法は、まずはアドレスを直すことです。
アドレスを直す方法は、鏡などでチェックをして、上半身が目標より左を向いていないか、被っていないかを確認します。この時被ってしまっている方は、ボールポジションやウィークグリップになっていないかなどを確認しましょう。
アドレスが直せたら続いてテークバックを矯正します。テークバックの理想の形は、状態が90度以上捻転しており、腕とクラブの動きがコンパクトであるのが理想です。
アドレス、テークバックがしっかり直せても、リバースピボットになっていてはいけめせん。リバースピボットにならないためには、テークバックの引きはじめで、右ポケットを左足方向に引くつもりで回転させて下さい。
そして、上記の内容でアウトサイドインが直らない方は、ダウンスウィングをチェックしましょう。
腰が回転していない
ハンドファーストでしっかり安定した方向に飛距離を出すためには、腰の回転が重要となります。意識としては腰を止めるのではなくしっかりと振り切ることです。大切なのは左腰を切るということです。
この左腰を切った状態でインパクトすることにより、ハンドファーストがしっかり出来て、ロフトが立ち、アイアンで強い玉が打てるようになります。注意すべき点は、ダウンスイングで腰が左にスイングしないようにすることです。
これが出来ていないと早い段階で手を返す動きが出てしまいやすく、小手先で打っているようになってしまいます。
ボールの位置が右すぎる
ハンドファーストがうまく出来ない原因として、ボールの位置が右すぎるということも考えられます。ハンドファーストでうまく打つには、ボールの位置も重要になってくるのですが、ドライバーで打つのか、アイアンで打つのかなどなにを使うかにもよって位置は変わってきます。
ハンドファーストの正しい打ち方を解説します
インサイドアウト軌道でスイングする
ハンドファーストで打つには、アウトサイドインではなくらインサイドアウトの軌道でスイングすることを意識しましょう。インサイドアウトとは、スイングを上からみたときに、クラブヘッドの軌道が身体の内側から入って外側へ抜けていく軌道のことです。
このインサイドアウトで打つには、アウトサイドにクラブを振り上げ、ビハインド・ザ・ボールで行うことです。ボールの位置を変えてみるというのも有効なことがありますので、もし変える場合は、通常よりもボール1、2個分ほど内側に構えると、ドロー気味のボールが打てます。
もし上記のような方法でもインサイドアウトが上手く出来ない場合は、グリップやアドレスを見直してみましょう。グリップがフックグリップになりすぎていないことと、両肩のラインが平行になっていることが大切なため、以上の二点を再確認してみましょう。
腰を回して、ダウンブローに打ち込む
ダウンブローとは、クラブヘッドが最下点に達する前もしくは下降中にボールを打つことです。これが出来ていないと中々飛距離が伸びない可能性もあるため、しっかり覚えるようにしましょう。
このダウンブローに打ち込むためには、腰を回すことが大切です。
腰の正しい回し方は
1.アドレス時に股関節からの前傾をおこなう
2. バックスイングの時腰を右脚内側でキープする
3. 切り返しで右足を蹴り、その反動で身体を巻き戻す
4.インパクトまではしっかり前傾姿勢をキープする
5.フォロースルーは左脚を徐々に伸ばす
以上のように行うと、腰を回してダウンブローを出来やすくなります。
ボールの位置が左足のかかと線上にある
ハンドファーストで打つためには、ボールの位置が非常に重要になります。アドレス時に、ボールの位置を左足のかかと線上に置くことが重要になり、これによりヘッドが若干上を向いた状態でショットすることが可能です。
そして、その結果フェースが若干だけ左を向いた状態を保てるようになります。ドライバーでアドレスする際は、ボールは左足かかとの延長線上、ヘッドはその直後そしてグリップ位置は身体の中心よりも左寄りとなるようにしましょう。
ボール位置が適正な位置よりも左寄りになってしまうと、フェース面はスクウェアな状態を通りすぎて左を向いた状態でインパクトしてしまいます。反対に右寄りになってしまうと、フェースが開いた状態でインパクトすることになってしまいます。
どちらも飛距離などに大きく関わるため、適正な位置を意識しましょう。
ハンドファーストをマスターして、スコアアップしましょう
ハンドファーストがうまく出来ていないと、スコアアップをすることが難しくなってしまいます。スコアアップをするためにまず意識してほしいのが重心を動かさないことと、ハンドファーストを意識することです。
このハンドファーストがうまく出来ていない場合、手打ちになってしまったり思わぬ方向に飛んでしまったりなどします。その結果、スコアが中々伸びないということがありますので、ボールの位置・腰の使い方・手首の使い方・アドレスなどをしっかり見直し、しっかりとハンドファーストが出来るようにしましょう。
そして、重心の乗せ方にも意識をして、かかとに重心が偏らないようにしましょう。この重心が偏っていると、ダフりが多くなります。これをつま先に重心を乗せることにより、トップが出やすくなります。
まとめ
今回はハンドファーストの重要性ややり方についてご紹介しました。ハンドファーストをしっかり習得することにより、飛距離が伸びる・インサイドアウトのインパクトが出来るようになる・インパクトが安定するなどがあります。
この結果スコアもよくなるため、スコアに伸び悩んでいる方は是非覚えてください。今回ご紹介したように、ハンドファーストをマスターするためには、基本的なグリップやアドレス、ボールの位置などの修正をおこない、あとは繰り返し練習をすることです。
難しいように感じますが慣れてしまえば自然とハンドファーストが出来るでしょう。