目標スコアを100切りに設定した場合、おそらくラウンドの終盤になるとクリアできるかどうかの瀬戸際の状況になって、心臓がドキドキしてくるのではないでしょうか。
そして、残念ながらドキドキしたときは大抵大きなミスをしてしまい、結果的に最後の最後で100切りを逃してしまう、というパターンは非常に多いと思います。
100切りだけでなく、90や80切りが目標の人にも共通する、マインド・メンタル面の必要性について解説していきたいと思います。
100切りするために必要なマインドを解説します【実践的】
100切りをする、という目標を立てることは、既にこの時点で自分にかなり大きなプレッシャーをかけているわけですから、自然と本来の体の動きもぎこちなると同時に、冷静な判断の妨げにもなり、ミスしたら止まらなってしまう人をよく目にします。
こうした負の連鎖に陥らないように、プレーする際の必要なマインドとその方法についていくつかご紹介します。
ミスショットを恐れない
打つ前は、誰でも色々なことを考えます。コースマネジメントをしようと思えば、より慎重に色々と考えると思いますが、それは打つ前までに終わらせる必要があります。
よく見かけるのが、アドレスしてから、何度も打つ方向をちょこちょこ見たり、素振りやワッグルをしてみたり、ジーっと止まって動かなくなったりと、実際に打つまでの時間がやたら長い人です。
ミスしたくないという意識が過剰に働く人に多く見られる癖です。
打つ前にターゲットを決めたら、後は余分なことは考えずに、アドレスしてから体の動きを止めずにリズムよくクラブをスッと振ることが大切です。
小手先のショットをしない
距離の短いセカンドショットやグリーン周りのアプローチになると、距離を合わせる際に、いわゆる小手先でクラブを振ってしまい、トップしてグリーンを大きくオーバーさせてしまう光景をよく目にします。
距離を合わせようという意識がスイング途中で急に働くと、体の動きが止まって手や腕がスイング軌道から大きくズレてしまうため、結果的にボールがクラブフェースにきちんと当たらなくなり大きなミスにつながります。
普段から小手先で打つ練習をしていればまだしも、突然コースでそれをやってもできるはずがありませんので、いつも同じように体の回転を使いながら距離感を出せるようにすることが重要です。
同伴競技者の視線を意識しない
同伴競技者の存在も変なプレッシャーがかかる要因になる場合があります。
ライバルであればもちろんですが、普段から一緒にプレーしている仲間であっても、無意識に「カッコいいところを見せたい」と思うのは当然ですので、こうした意識が自然に出てしま人も多いと思います。
特に100切りというような具体的な数値目標を立ててプレーする場合は、プレッシャーだけでなく心理的なストレスもかかるため、こうした「見栄張り」は集中力を欠いた大きなミスショットを生み出す要因にもなります。
他人の目を気にするのはやめて、打つ順番が来たら、淡々と打つことを心がけてください。
【100切りする】強靭なマインドを身につけるコツとは
ここまでは、プレッシャーに負けないマインドの持ち方をいくつかご紹介しましたが、実際のところ、これだけで上手くいくという単純な話には当然なりません。
ましてや、大きな目標である100切りには、プレッシャーのかかる場面が次から次へとやってきます。
そのプレッシャーに打ち勝つためにはもっと強靭なマインドを鍛える必要がありますので、ここからはそのおすすめポイントをいくつかご紹介します。
圧倒的な練習量をこなすこと
どんなスポーツでも同じことが言われますが、やはり、「練習量」は嘘をつきませんし、練習量に裏付けられた自信は、強靭なマインドを備えるための大きな武器にもなります。
ただし、練習量といっても、ただ漠然と同じクラブでフルショットの練習をしていても労力のムダです。
1球1球フェースの芯に当たっているかを確認しながら、クラブの番手を変えつつ、距離感と方向性が毎回同じように出せるよう練習することが大切です。
ゴルフは、一芸に秀でるよりも、平均点を上げたほうがスコアメイクにつながりますので、使用する機会の多いクラブは苦手意識がなくなるように練習することが大切です。
ラウンド風景をイメージトレーニングすること
コースでラウンドする前に、実際にプレーしたつもりでイメージトレーニングすることはスコアアップのために非常に有効です。
初めてのコースであればネットなどでコースレイアウトを見ながら、もしいつもラウンドするコースであれば、コース情報はある程度頭に入っていると思いますので、過去の自分のプレーを振り返り、1番から順番に仮想ラウンドをしてみるといいでしょう。
特に、大きなミスをしたホールやシチュエーションがあれば、同じ状況を頭の中で作って、ミスをしないようにショットするイメージを描きます。
イメージトレーニングは、言わば、ラウンドの予習をしているようなものです。
当日のラウンドでは気持ちに余裕が出て落ち着いてプレーできるようになりますので、是非やってみてほしいトレーニングです。
筋トレや体幹トレーニングで体を鍛える
コースでラウンドしていると、特に、ハーフターン(昼食後)の後は疲れからモチベーションやマインドが下がることがあるかと思います。前半戦で気力と体力を使い果たしていれば尚更です。
18ホールをモチベーション高くプレーするためには、やはり最低限の体力はつけておく必要があります。
ゴルフは体の回転運動をずっと使い続けなければいけませんので、特におすすめなのが足腰の筋力と体がブレないような体幹を鍛えることがとても有効です。
マインドに疲れが出たとしても、体力でスイングの乱れを抑えることができればミスも減りますので、是非取り組んでみてください。
ゴルフはメンタルが重要なスポーツです【プロも悩む】
ゴルフは全てが自分の判断と力量との戦いになるため、メンタルがプレーに大きく影響するスポーツです。例えプロであっても、このことは全く同じです。
特にメンタルに大きな影響を与えるのが、自分が設定した目標に対するプレッシャーです。
アマチュアであれば「100切り」というような数字の目標であり、プロであれば「賞金」や「名誉」というようなものになります。
それでは、何も目標を持たないほうがいいのか、というとそうではなく、目標がないとモチベーションが上がらず上達もしていきませんので、プレッシャーがかかる場面でも前向きな気持ちでコースに向かって行く気持ちが持てるように準備することが重要です。
まとめ
今回はゴルフの上達には欠かせない心理面の大切さを解説してきましたが、おそらく、上級者と初心者の実力差が最も大きく出る分野ではないかと思います。
コースで最初のティーショットを打った段階で、初心者と上級者を見分けるのは意外と簡単ではないでしょうか?
やはり上手になればなるほど、コースでの落ち着きが違うのです。
そして、この何とも言えない落ち着きの差は、やはりマインドの強さに他なりません。
初心者の方でも、上級者のような落ち着いたマインドをもってプレーするだけでも、スコアアップにつながるかもしれませんので、是非意識して取り組んでみてください。