練習頻度が多いほどゴルフは上達すると、誰もが分かっているのにできていないようです。
最初はやる気がみなぎっているのに、徐々にクラブを握る機会が減り、気が向いたときにしか練習をしなくなることが多いようです。
継続するためには1回の練習量を短めにして、無理のない計画を立てると、練習を続けることができるかもしれません。
毎日できる練習環境といえば自宅でしょうから、自宅での練習を主体として、日常の練習で求める精神的なスキルと、技術的なスキルの習得方法についてご紹介していきます。
【ゴルフが上達!】練習頻度はどれくらいがベスト?【結論:毎日です】
アドレスでの迷いをなくすために、多くのゴルファーが取り入れている「ルーティン」は、1つ1つの動作を頭で考えるのではなく、なんの迷いもなくクラブを構えて、身体を自然に動かすことを求めています。
毎日同じ練習を繰り返して身体に覚えさせ、無意識な状態でスタンスに入りたいわけです。そこで無意識に身体を動かせるための練習と、その内容についてご紹介していきます。
自宅でできるパターの練習は毎日かかさず10分間頑張る!
毎日かかさず練習をするのであれば、自宅での練習がメインになりますが、部屋のサイズを気にせず練習ができるパッティングがおすすめです。
パターとボールが1個あれば、すぐにでも始めることができますが、できれば100均で購入できるマスクキングテープを1個用意してください。
マスキングテープは、自分の身体の軸と一致できるように、スタンドミラーがあればそれに、なければベランダのガラスの中央に縦貼りします。
パターを身体の中心で握り、腕を前に突き出して背筋を伸ばし、スタンスを肩幅にとって股関節から前傾姿勢をとります。
毎回スタンスからはじめて、マスキングテープと身体の軸が一致しているかを確かめて、10分程度のパッティングをするだけです。
自宅で毎日練習ができるアプローチは最低30分を目安に!
長い距離を打つクラブがコントロールできなくても、アプローチが上手くなれば「拾うゴルフ」でカバーできます。
部屋のサイズにもよりますが、ハーフスイングできるスペースがあれば上達できます。練習に必要なものは、アップローチ用のウェッジとボールと古くなった毛布かカーテンです。
ハンガーラックに毛布をかけて、なければドアの枠にカーテンを張って的(まと)として使います。
毛布に印をつけて当てるだけのゲームみたいなものですが、10球連続で当てて終了のマイルールを定めると、最初は30分くらい時間が必要かもしれません。
この練習を毎日続けていると、スタンスに入るときに不安感がなくなり、ボールコントロールが上手くなります。
自宅でできるスイング作りのための練習
スイングで重要な始動のタイミングを覚えると、アドレスでの不安は解消できます。左肩を回すテークバックをしようとすると、トップの位置で左肩は沈み、その反動でインパクトは右肩が沈んでダフリます。
テークバックでは右肩を引くようにします。右肩を引くと右肩甲骨は背骨側に移動し、同時に左肩甲骨を外側に移動すると左肩を押し出します。これで身体は背骨を中心に回転する「捻転」ができます。
肩甲骨を動かすテークバックを身につけるためには、壁面に背中を向けて立ち、身体を捻って両手を壁につける運動を繰り返すだけです。
あとは本番前に肩甲骨が自由に動くかチェックすると、リラックスした状態でアドレスに入ることができます。
練習の成果を実感できる地道な練習法とは
毎日練習をすると決めても、絵日記を描いたときのように、「明日やろう」と先延ばししてしまうものです。
なるべく簡単に始められて、飽きのこないゲーム感覚の練習や、成果が感じられる練習を取り入れると、自分ひとりでも楽しみながら続けることができます。
正確なパッティング、精度の高いアプローチ、飛距離を狙うドライバーショットなど、自宅で毎日できる練習方法をご紹介します。
真っ直ぐに打ち出すパティングの練習方法
まずは鏡・ガラスの前に立って、身体の軸がブレていないかをチェックできる環境をつくります。
次にボールの転がる方向が分かるように、マスキングテープを床に貼ります。部屋のサイズにもよりますが、なるべく長い距離がとれるところを選びましょう。
身体の軸を移動させず、マスキングテープと同じ方向にヘッドを打ち出す練習をしていると、ストロークが安定してきます。
もしも長い距離がとれないようであれば、部屋のコーナー部分でも構いません。正しい姿勢でスタンスをとり、頭は壁につけてボールは左目の真下に置きます。
パターのサイズにもよりますが、ヘッドの先端を壁につけて、あとは壁面をヘッドのガイドとして使うと、打ち出したボールは左側の壁に跳ね返って戻ってくるので、姿勢を変えずに練習を続けることができます。
ショートアプローチが絶対に上手くなる練習方法
用意するものはウェッジとボール、それに毛布です。部屋のサイズに合わせて適当な箇所に折りたたんだ毛布を置き、その毛布の中央をターゲットにします。
ショートアプローチの構え方は、パッティングのときと同じ構えにします。ウェッジはスイングをせずに、ヘッドの重さを利用した振り子のようなストロークをします。
トップの位置を変えることで距離を調節するので、打つ場所を前後にできると、より効果的な練習ができます。
パター打ちのアプローチを覚えると、トップやダフリのようなミスショットはなくなり、方向性や距離感が安定するので、コースでは強い武器になるはずです。
ただし、グリーン周りのラフでは使うことができないので、ハンガーラックに毛布をぶら下げて当てるショットの練習との併用が必要です。
ドライバーを使ったヘッドスピードを上げる練習方法
自宅内でドライバーを振り回すことはできないので、玄関付近や駐車場などの広くて安全な場所で練習をします。
目的はヘッドスピードを上げること、すなわち飛距離を伸ばすことです。ボールを打たなくても、ヘッドスピードが上がれば強いインパクトが可能になるので、飛距離アップは可能です。
左手でヘッド側のシャフトを握って、グリップ側をクラブの先端にして、通常のスタンスで構えます。
右手を使わず左手だけでスイングをすると、シャフトの風切り音が聞こえてきます。最初は身体の右側でブーンと聞こえてきますが、徐々に身体の前からも聞こえてくるようになります。
1週間も振り続けると身体の左側から音が聞こえるようになるので、あとはグリップを両手で握って左側で音が鳴ればヘッドスピードは上がっています。
自宅で練習をするときは言い訳できない時間を選ぼう【地道な練習が上達のカギ】
練習をすると決めたら、パター、アイアン、ドライバーのなかで何を使うかを決めます。次に練習に必要な時間を確認して、何時から始めるかを決めることが大事です。
帰宅してから始めるのであれば、食前なのか食後なのかもハッキリ決めておくと、先送りすることはないはずです。
特におすすめなのは室内で行う練習です。室内であれば天候を理由に中止することはないですし、場所を移動しなくてもできるので、やる気さえあればすぐに開始できます。
1つの練習方法を習得したら、他の練習方法に移行するわけですが、1分でもいいので練習の締めに最初の練習の復習をしましょう。
練習を継続しないと身についた技は、あっという間に消えてしまうので、身につける努力をするよりも1分間の復習が重要になっていくはずです。
まとめ
毎日練習をすることが上達のカギになることは誰もが知るところですが、仕事やプライベートで予定した練習が潰れてしまうと、徐々に練習頻度が落ちていき、気がつくと部屋の練習環境は邪魔になるだけの存在になっています。
1つの練習法は少なくても1週間で習得できて、あとは1分間の復習を続けることができれば、身につけたスキルは維持することができるはずです。
また、毎回新鮮な気持ちで練習ができるように、1球ごとにアドレスを外してみる練習をすると、本番での緊張をほぐす役割も担ってくれるはずです。