ゴルフは、ゴルフでしか使わないようないわゆる”ゴルフ用語”がたくさんあります。最初は意味が分からず聞き流していた方も、だんだんと使い方が分かるようになると自分でも使いたくなってしまいますよね。
そしてしばらくすると、「パーオンはできなかったけど、ピッチショットでベタピンにつけたから、寄せワンだな。」というように、ゴルフ用語がポンポンと出てくるようになります。。
その方が周囲のゴルファー仲間に状況を伝えやすいですから、便利ですし、なんといってもいっぱしのゴルファー!って感じがしますよね。しかし、中には間違って解釈したまま使っている事例も多く見かけます。これはゴルフ初心者に限らず、ゴルフを何年も続けている方でもよくある現象です。
ゴルフ以外で使うことはほとんどないのですから、間違っていても気づかないものですし、ゴルフ仲間同士なんとなく理解し合えてしまうので、困らないということもあるかもしれません。
そこで今回は『間違えやすいゴルフ用語』をいくつか取り上げてみたいと思います。あなたの使い方は間違っていないでしょうか?確認してみてください。
ピンハイはピン奥?それともピン横?
例えばあるショートホールで、ピンの位置はほぼ真ん中。5番アイアンで打ったボールは、ピンの奥目にナイスオン!だとします。こんな時に「ピンハイにつけちゃったな。でも、オンできたから良いか。」などと言ってはいないでしょうか?
これは非常に多い間違いです。『ピンハイ』という言葉を、脳内で『Pin-High=ピンより高い』と変換してしまい、ピンより高い位置につけた時に『ピンハイ』と使ってしまうのです。初心者に限らず、かなりの上級者でもピン奥につけた際に、「ピンハイ」と使ってしまっている方がいるぐらい、勘違いされているゴルフ用語です。
実は”ピンハイ”はピン奥ではなく、“ピンと同じ高さ=同じ距離”につけた場合に用いる言葉です。ですから、いわゆるピン横にボールを付けた場合に使うのが正しい使い方です。
距離はピッタリだったけれど、左右にわずかにブレてしまった時、「ちょっと惜しかったけれど、距離感は合っているね!」というイメージで使うと良いでしょう。
※下りのパットを残さないピンと同じグリーンの段であれば、多少ピン奥や手前の場合でもピンハイと使うこともあります。
ディボットは切り取られた芝?それとも地面の跡?
フェアウェイでロングアイアンを手にしセカンドショット!綺麗にわらじのようなターフを切り取って気持ちよくショットを放つと、そのあとにはしっかりと削り取られた跡が残りますね。しかし、それを修復せずそのままにしてしまうと、後ろからプレーする方のボールがこの跡に入ってしまう可能性もあります。
そんな際に、「フェアウェイにナイスショットだったのに、ディボットに入ってしまって最悪だ!」などと嘆くこともあるでしょう。
しかし気持ちは分かりますが、これも実は使い方としては間違いになります。本来、ディボットとは、削り取った芝の切れ端の方を指し、削り取られた跡は正確には”ディボット跡”になるのです。
ディボット跡に入ってしまった時のガックリ感は、誰もが経験したことがあると思います。皆がディボットを元に戻し、ディボット跡の修復をすれば、そのような悲劇は回避できるのです。ディボット跡に入ってしまっても、ルール上、救済の対象にはなりません。しかも、芝の再生には何週間もかかります。
後続のプレーヤーへの配慮、そしてゴルフコースの原状回復は、プレーヤーの基本的なマナーですので、ターフを戻し目土を行なうことを心がけましょう。
おわりに
疑問に思いながらも、なんとなく使用しているゴルフ用語。ちょっとした機会に疑問を解決して、すっきりと使いこなしてくださいね。