みなさん、ラウンド中にボールを打ち込まれたご経験はありますか? 私は何度かあります。つい先日も打ち込まれ、危うくなんて出来事がありました。へたれゴルファーながらも、マナーに厳しく、”ゴルフ愛”に溢れた先輩たちに育てられ、スロープレーにならないよう、いつも心配りしていますが、打ち込まれちゃうんですよね。で、今回はその打ち込んできた方々が、残念なんです。
状況はというと…その前に一緒にまわった面々を軽くご紹介。
まずは一発目!(一度ではないんです!)
打ち上げのミドルホール。こちらがグリーンを空け、カートに乗った途端にすぐそばをボールが通過。上半身ぐらいの高さをボールが飛んできたので、私たちは驚きましたが、ここは穏便にとやり過ごしました。もちろん何か一言謝罪はあるだろうと思って。しかし、ありません…。
そして二発目!
数ホールあと、依然として渋滞模様のなかで、ようやくセカンドを打とうかという時に、またもボールが数ヤード後ろにポトン。さすがに好調スキンヘッドのAさんが大声で注意します(良く通るいい声なんです)。すると、返ってきたのが、「届かないからダイジョウブ~!」お、驚きますよね。謝るでもなく、そんな言い草って…。
その瞬間、関西系美人ゴルファーが叫びます。「一度、打ち込んどるやろうが~」。いやあ、迫力ありました(彼女も良く通るいい声…夏目雅子ばり!)。その後、うしろの組の彼らは打ち込むどころか、私たちのカートに近づきもしませんでしたが…。
ちなみに彼女は普段は温厚でとてもマナーの良いゴルファー。グリーンで先にパットが終われば全員のクラブを小脇に抱え(時には10本ぐらい)、ピンを持って待つ。終わったら小走り。その彼女を怒らせるのですから…。キャディの仕事もしていた彼女ですから、マナー、スロープレーについてはやはりシビアなんです。
ここで考えていただきたい
万が一、ボールが人に当たったらどうするのかということ。打球事故による死亡事故も報告されていますし、怪我だったとしても損害賠償は数百万円となるケースもあります。ゴルフ保険に入っているから心配ないということではありません。きちんとマナーを守ること、まわりの人間の安全を確認しながらプレーすることがゴルファーの務めですよね。
打ち込んだのはバックティーからプレーしていた方たちなので初心者ではないと思います。でも自分の飛距離、実力をしっかり把握している上級者なら、グリーンのそばにいるカートに打ち込まないし、セカンド地点に人がいるのに打ったりはしないでしょう。カートが動き出すまで、人が打ち終わるまで、少し待てばいいんです。ほんのちょっとの時間です。
じつは、次の日も打ち込まれました。その日もティーで待ちという混み具合にもかかわらず、です。”百獣(110)の王”の女性のわずか1メートル後ろにボールが…。後ろの方たちは上級者で自分の飛距離を完全に把握してたのでしょうか。でも、1メートルです。自分の飛距離を把握している人の行為ではありませんよね。どうして待てないのでしょう。
結局、どちらの方からも謝罪の言葉はありませんでした。マナーどころか、人間としての基本的な部分も欠けていると思うのですが…残念過ぎます(人間ですから間違いはあります。でも問題はそのあとの対応ですよね)。
ゴルフを汚すような行為はNO!!
ゴルフはとても知的で洗練された素晴らしいスポーツです。そのゴルフ自体を汚すような行為はしてほしくないです。へたれゴルファーですが、”ゴルフ愛”は強いのです。子どもやゴルフをやらない人に自信を持って薦められるスポーツであってほしいのです。ゴルフをやると良い人間になれますよと。
ここで提言。ゴルフ場ではラウンド前に「ゴルフ規則 第1章 エチケット」を一読してプレーしてもらうというのは? わかっているつもりでも、頭の中から抜けてしまいます(精神的に追い込まれるのがゴルフですから)。毎回、ラウンド前に読めば、ほんの少しでも”打ち込み”の抑止力になると思うんですよね。
ゴルフ規則 第1章 エチケット
ゴルフの精神
ゴルフはほとんどの場合レフェリーの立ち会いなしに行われる。また、ゴルフゲームは、プレーヤーの一人ひとりが他のプレーヤーに対しても心くばりをし、ゴルフ規則を守ってプレーするというその誠実さに頼っている。プレーヤーはみな、どのように競い合っているときでもそのようなことに関係なく、礼儀正しさとスポーツマンシップを常に示しながら洗練されたマナーで立ちふるまうべきである。これこそが正に、ゴルフの精神なのである。
安全の確認
プレーヤーは、前の組のプレーヤーたちが球の届く範囲外に出るまではプレーを始めてはならない。それにしても初心者よりも怖いのは、中途半端な上級者(?)だとつくづく思いました。そんなゴルファーにならないようにと、”ゴルフ愛”に誓った五月晴れの出来事でした。
それにしても初心者よりも怖いのは、中途半端な上級者(?)だとつくづく思いました。そんなゴルファーにならないようにと、”ゴルフ愛”に誓った五月晴れの出来事でした。