ながーくゴルフをやっているのにちっともスコアが良くならない、ごくごくたまーに80台が出たりするんだけどいまいち安定しない、油断をするとすぐにスリーパットやOB連チャンで軽く100オーバー、なんて、そんな方、多いのではないでしょうか。
かく言う私もそんな”へたれゴルファー”のひとり。たくさん練習すればなんとかなるなんてはじめは思っていました。それがそもそもの間違いで(それでも練習は大切です)、ゴルフ道はとにかく険しく奥が深いんですよね。一日何百球も打ち込んで練習したつもりでもついてくるのは背骨の疲労骨折と慢性的なヘルニア気味の腰痛(まさに満身創痍のいばら道)
大量にゴルフ技術書を購入し、試行錯誤するもどうもしっくりこない、イケメンのゴルフコーチに教えてもらっても笑顔で無理やり納得させられてる感じで上達しない、そんな状態で、もどかしさは募るばかり…そんなこんなでつい財布をのぞいてみれば、おいおい使いすぎだろ、いくら上手くなりたいからって!と奥さんの顔が頭に浮かんで…
だいたいゴルフ場でラウンドするにもたいそうなお金がかかるのに、練習にも本にもスクールにもお金かけ過ぎて(それもバカにならない金額!)、本当にゴルフをやっていて幸せになれるんだろうかと思い悩む日々もありました。
それでも練習場でドライバー会心の一打、たまのラウンドで奇跡のバーディーなんてことがあると苦労も経費も忘れちゃうんですよね(最高ですね!)。それがゴルフの悪魔的な魅力ではあるのですが、ただそうは言っても歳を取ったり、家庭の事情もあったりと、もう少し身体にも財布にも優しいスコア向上の手立てはないもんかと考えてはいたんです。そんな矢先に出会ったのが、中部銀次郎の数々の金言です。
「スコアは見てくれの悪いものうえに成り立っている」
私たちはついつい見てくれの良いゴルフを目指しちゃいますよね。プロのトーナメントの見過ぎでしょうか。周りの人に上手いと思われたい虚栄でしょうか。
会心のドライバーショット!おお、ちょっとドローがかかって飛んでますねえ~。セカンドは8番アイアン。なんとピンハイ7メートルにナイスオン!バーディーパットは…惜しい!でもタップインでナイスパー。ってそんなラウンドをイメージするとつい余計な邪念に惑わされ、余計な力も入りまくり、案の定、残念な結果になってしまうんですね。
中部銀次郎はまずそんなアマチュアの虚栄心を優しく諭してくれます。ドライバー…ちょっとひっかけたね、ラフに入っちゃった。セカンドショットはちょっと芝が深いね。ああ、ダフってグリーン乗らず。いやんなっちゃうなあ。アプローチはトップっておいおい、グリーンは乗ったけど、残り10m。
ああ、ワンパットは厳しいよなあ。いやいやツーパットでもいいって気楽に打とうってちょっと強いかも!…おお入っちゃったよ…でナイスパー(?)。それでもいいんですよと中部銀次郎は言っています。
「スコアはミスショットの積み重ねです」と。
終わりに
これらの言葉に私は救われました。いいショットばかりを目指さなければ、余計な邪念や力みとさよならできる。ミスショットの積み重ねでいい、そう思えば、ただがむしゃらに良いショットを打てるようにと練習することはない。ようは心の持ちようが大事なんだなと。スコアを作るのはもしかして練習よりも金言かとも悟ったのです。
ちなみに私、練習量を減らし、心の持ちようをいろいろ考えてラウンドし始めたところ、スコアが安定しだしました。不思議なもんですよね。身体にも経費にも、そしてスコアにも優しい金言。これで”へたれゴルファー”を早く卒業したいもんです。