「パーオン率」というワードを聞いたことがあるでしょうか。毎回のラウンドでパーオン率を意識してコースを回られる方もいるかもしれません。
パーオンとは各ホールで定められている規程打数(パー)より2打以上少ない打数でグリーンオンすることです。
そしてパーオン率とは1ラウンド18ホールでの中で何パーセントの確率でパーオンしたかを表す数字のことを言います。パーオン率が高いほうがスコアも高くなります。
今回はこのパーオン率についてご紹介をしていきます。
100切りゴルファーのパーオン率はどれくらいが目安?【数字あり】
みなさんはご自分のパーオン率がどれくらいかご存じですか。一度、ご自身の過去のスコアカードを確認してみてください。1ラウンドで何回パーオンできているでしょうか。
アマチュアゴルファーであれば2~3回ぐらいが平均かと思います。
「100切りを目指す初心者」・「シングルゴルファー」・「プロゴルファー」はどれぐらいのパーオン率なのかをそれぞれご紹介していきましょう。そしてより多くのパーオンを取るために大切なポイントも併せて解説していきます。
100切りのパーオン率は0%〜10%
最初は「100切りを目指す初心者ゴルファー」のパーオン率です。このレベルの方だと0~10%ほどになります。1回のラウンドでパーオンが0回~2回ぐらい取れる計算になります。
初心者の方で正確なショットが打てないとパーオンを取ることはなかなか難しいことです。パーオンが取れないとスコアがまとまらず100台から抜け出せません。
まずは、ショットの技術を磨き1回のラウンドで1つは確実にパーオンを取れるように意識することで100台を切るスコアが見えてきます。
練習場では目標物に対して大体の位置を狙って打てるように意識をして練習をすると距離感や方向性が向上しショットの精度が上がってくるでしょう。
シングルゴルファーのパーオン率は40%〜50%
次に「シングルゴルファー」のパーオン率です。シングルゴルファーの方ですと40~50%になります。初心者ゴルファーと比べると格段に確率が上がりました。
これは1ラウンドでパーオンが8回~9回ぐらい取れる計算になります。ドライバーからパターまで高度な技術をお持ちのシングルゴルファーであればパーオンからのパーを取ることが基本でバーディーを取ることでボギーに対するスコアの余裕を作ります。
シングルを目指す方であればラウンドの半分はパーオンできるように目指してみてください。パーオンできなくともボギーオン1パットのパーが取れる高い技術とラウンド中に乱れないメンタルが必要となります。
プロゴルファーのパーオン率は65%〜70%
最後に「プロゴルファー」のパーオン率です。プロゴルファーだとほぼ100%といきたいところですが65~70%という確率になります。
ツアーで活躍するトッププロでも70台の後半のパーオン率です。もちろんアマチュアゴルファーに比べれば高い数字となりますがやはりプロゴルファーでも100%を取ることは難しいことになります。
ただし、プロゴルファーはリカバリーする能力が高いためパーオンができなくてもそのあとのアプローチとパターでパーを取ることが基本になります。
高いスキルとコースマネジメントによってアマチュアゴルファーには真似できないスコアをたたき出しているのです。
100切りするまではパーオン率は意識しなくてOKです
では、話をアマチュアゴルファーに戻しましょう。100切りができるようになるまでは特にパーオン率を意識することなくラウンドするようにしましょう。
パーオンを意識しすぎるあまりミスが連発するということも考えられます。OBのような大きなミスに気を付けてグリーンを目指しましょう。
後からも解説しますがパーオンしなくても100を切ることは可能です。パーオンすることに越したことはありませんが、そこにこだわりすぎる必要はありません。
100切りはアプローチが重要だから
100切りをするまでパーオン率にこだわるのではなくアプローチの精度を上げることのほうが重要となります。せっかくグリーン周りまでボールを運んだのにアプローチが散々で大叩きなんて経験もあるかと思います。
パーオンができなくても3打目でピンのそばにつけて1パットでカップに入れれば「パー」です。回数から言えばパーオンをする回数よりグリーン周りから3打目をアプローチする回数のほうが多いといえます。
そのためグリーン周りからのアプローチの精度は大切です。アプローチの精度を上げるためには「距離感」をつかむことです。
練習場では常に目標物を定めて狙う練習をしてみましょう。また、ご自宅でもアプローチ練習はできることがあります。工夫してぜひ毎日練習をしてみてください。
パターでスコアメイクできるから
100切りを目指す方ならアプローチと並んで重要になるのがパターです。1ラウンドで一番多く使うクラブはパターです。パターが入るか入らないかでスコアは大きく変わってきます。
初心者の方のパターの目標は「3パットを減らす」ことです。パターは自宅でも気軽に練習ができるクラブです。パターマットやじゅうたんの上で毎日練習する癖をつけましょう。
パターのストロークが安定すると打点がして距離感や方向性が良くなります。いつも同じスイングで狙ったところに打つことができるようになります。アプローチと合わせてパターの上達が100切りの近道です。
パーオンすることは簡単ではないから
トッププロゴルファーでもパーオン率は70%台と100切りを目指す初心者の方にとってパーオンを取ることは簡単ではありません。
初心者の方がスコアアップを目指すのであれば無理にパーオンを狙うよりは大きなミスなく確実にグリーンを狙うことを心がけてください。
パーオンを狙うあまり大きなクラブでフルスイングしOBになってしまうのは避けなければなりません。
結果的には短いクラブでグリーン手前に刻んだほうがミスショットになる確率も低く良いスコアにつながります。
大切なことはグリーン周りのアプローチを上達し最小限のスコアでホールアウトすることです。
パーオン率が0でも100切りできます
初心者の方にとってはパーオン率が0でも100切りを達成できるためパーオンを取ることにこだわる必要はありません。パーオンが取れることは理想ではあります。
しかしパーオンを狙いすぎるあまりリスクを取ることになってしまうからです。それよりもコース上での考え方を学びましょう。100切りを目指すためには前に打つだけではいけません。
いかにリスクを回避して大叩きをする可能性を減らせるかを考えることが重要です。スコアを崩す大きな原因は「OB」です。
OBについてはクラブ選択やショットの方向で回避できることが多いため打つ前にしっかりと考える癖をつけましょう。
ただし、パーオンが取れる自信があるシチュエーションの場合は逃げずに挑戦することもゴルフを楽しむことにつながるはずです。
まとめ
今回は「パーオン率」について解説してきました。パーオンは狙って狙えるものではなく結果的なものです。
18ホールが終わってから結果的に何個取れたかを確認するようにしてラウンド中はあまり意識する必要はありません。
ラウンド中は目の前の状況を冷静に判断しリスクを回しながらカップインを目指しましょう。また、スコアアップには技術的な向上は欠かせません。
特にグリーン周りの技術は大切になります。アプローチとパターは自宅で気軽に練習をすることができます。毎日練習することでゴルフは確実に上達します。
今回の記事が皆さんのゴルフに対する考え方を変える参考になればと思います。