お悩み解決

シャンクが止まらない!~その原因と解決策~|ゴルフ何でこうなっちゃうの?#2

プレー中に突然、またはたびたび起こる「何でこうなっちゃうの??」というアマチュアゴルファーの方が悩んでいる問題を解説していきます。今回は、「シャンクが止まらない」です。

具体例や症状、こんな場面で

“それ”は、プレー中、突然出始めます(怒)泣きたくなります(涙)心が冷えてしまいます(氷)“それ”は…名前も聞きたくない…口にしたくもない…

…シャンク…

絶対避けたいミスの上位3つに必ず入ってくるでしょう。ちょっと緊張した場面ふと気を抜いたときまたは 苦手な距離を合わせにいったりこわごわと、手先で方向性を出しにいったときなどに、突然顔を出してきます。ペシッ!と不快な音を残し、45度くらいの角度で右方向に飛んでいく、なんともイマイマシイ打球です。ショットのみならず、アプローチでのシャンクもよく出ます。

原因・考えられること

スイングの軌道は、飛球線(目標線)上にある球に対して、緩やかな内側から内側を通る、”インサイド~インサイド軌道”であることは、周知のことです。

しかし、なかなか理論通りのスイング軌道を実現できているゴルファーが少ないのが実情です。シャンクになってしまう原因を挙げてみます。

1、インパクトゾーンで、アドレス時よりも手が前(体から離れる)に出る

2、結果、インサイド~アウト軌道になり、フェースのヒール部分に当たる

3、フェースが開いている

シャンクになってしまう方の大半は、方向性を気にしすぎて、インパクトゾーンのスイング軌道をまっすぐ(飛球線に沿って直線的)にしてしまうようです。

ご承知の通り、ゴルフスイングは、“円軌道”です。また、クラブフェースもゆるやかにローテーションしています。つまり、理論的にはスイング軌道の中に、“まっすぐ”は存在しないはずです言い方を変えれば、打つ人の視界に入っているインパクトゾーンエリアのヘッドの軌道は“緩やかな扇形”とイメージすればよいでしょう。

インパクト後のクラブヘッドは、緩やかに球の手前(自分に近づく)と左足爪先の中間付近を通過していきます。

別の視点からも考えてみましょう。

・前傾姿勢が、適正より深すぎる

・つま先体重になっている

上記のタイプだと、スムーズに体が回転できず、フォロースルーからフィニッシュにかけて前方にオットットとなるはずです。

ほとんど、クラブヘッドも球の向こう側に行き、ヒール部分に当たりシャンクとなる、というメカニズムです。

練習法・解決策

ここでは、シャンクになってしまう代表的なスイング軌道である、“適正範囲を超えた”インサイド~アウト軌道を修正する練習方法をご紹介します。

ドリル1:棒状のモノを置く

写真は、身近にある棒状の発泡スチロールです。100均あたりで見つかるでしょう。似たようなモノでオッケーです。

1. 棒の中央付近に球を2つ並べる
2. 1つ外す
3. 棒に当たらないように打つ

棒に当たるということは、インパクト以降、手元とクラブヘッドは飛球線の外側にはみ出してしまったということです。

ドリル2:球を2つ置いて打つ

コースでは、写真のように球を置いて試してみましょう。意味や目的は、ドリル1と同様です。シャンクすれば、同時に2個とも飛んでいってしまいます。手前の球だけを打つようイメージしてください。練習場だと、思わぬ方向に飛んでしまう場合があるので、十分ご注意ください。

これらの練習法は、ルール的には不可ですので、いつまでもこのような器具やモノに頼ってはいられません。そこで、クラブヘッドの先端で打つイメージを持ってみてください。

構えも、かなりフェースの先端で構えましょう。シャンクする人は、無意識で手を前に出してしまう傾向が強いので、先端で構えて予防しておくという考えです。

荒療治として

“わざとシャンクを打つ練習”をしてみましょう(笑)意外とわざと打つのは難しいですよ。“自由自在に”シャンクを打てれば、シャンクは確実に直ります。わざとシャンクが打てるということは、シャンクが出るメカニズムを解っているということだからです。

理解のポイント

スイング軌道にまっすぐは作らない。クラブヘッドは、ラインの左に振り抜くことです。

注意点は、手で左に振り抜くのではなく、体の回転で左に振り抜くことです。インパクトゾーン(手元が右腰の下付近から左腰の下付近)では、手元が体から離れないようにしましょう。

脱・シャンクのためのポイントのまとめ

 ✓深すぎない前傾姿勢

 ✓つま先体重にならない

 ✓クラブヘッドの先端で球をセット

 ✓インパクト以降のヘッドの抜け道の正しい理解

 ✓体の回転(フットワーク)を忘れず手で打ちに行かない

狭い状況で、「曲げられない」「まっすぐに飛ばしたい」という時ほど、まっすぐの動作を作りやすいのがゴルファーの習性です。

スイングの

1.基本的な理論を理解する

2.シャンクのメカニズムを理解する

敵の正体を知り、対策や解決策を学べば、完全にシャンクとサヨナラできます。

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