現在のエネルギーの中心である原油は、”中東”と呼ばれる地域に多く埋蔵されています。サウジアラビア、イラン、イスラエルなどといった砂漠が多い地域ですね。この地域は紛争が多い地域としても知られていますが、それはどうしてでしょう?
第一次世界大戦が勃発していた1900年代初頭、現在のイスラエル国周辺は「オスマントルコ帝国」が支配し「パレスチナ」と呼ばれていました。産業革命によって当時ヨーロッパに強い勢力を誇っていたイギリスは、この地域を自国の支配下に置きたいがために、アラブ人(イスラム教)たちに「オスマンが戦争で負けたら、パレスチナにアラブ人の国をつくろう」と言って味方を増やします。
また一方では、ユダヤ人(ユダヤ教)たちには「オスマンが戦争で負けたら、パレスチナにユダヤ人の国をつくることを承認しよう」と言います。
なんとさらに、フランスには「オスマンを倒したら一緒にパレスチナを折半しよう」と持ちかけます。オスマンが倒れたあと、パレスチナにはたくさんのユダヤ人たちが押し寄せイスラエルを建国。もともとパレスチナにいたアラブ人たちと争いになるのは当然です。
イギリスは二枚舌どころか三枚舌を用いて、中東紛争の元となった最悪の“負の遺産”をつくってしまったのです。
こんな光景を見たことありませんか?
ゴルフの上達を願って熱心に練習する初心者のS君。ゴルフを始めて間もない若手に教えたがるおじさまゴルファーは必ずいるものです(笑)。S君は、おじさまゴルファーにあることを指摘され、それを一生懸命練習していました。ところがある日、おじさまゴルファーはS君の打ち方を見て、今度は以前と違うことを指導します。初心者S君は初めの教えとは異なったことを一生懸命実践しますが、なかなかうまくいきません。
すると、おじさまゴルファーはまたまた違うことを言い出しました。「この間は○○と言っていたのに……」とS君は混乱。こうなると、S君はいったい何が正しいのかわからなくなり一貫性のない練習をしなければならなくなります。このような指導の多くは、思いつきの行き当たりばったりのものでスイングの基本を教えていることにはなりません。アドバイスをくれる人の中には、なんとかこいつをうまくしてあげたいという気持ちを持った人もいるのは確かです。
ただ、中には格下の相手を見つけて自分の知識を押し付けることで優越感に浸りたいだけのゴルファーもいるようです。そのような人に捕まると迷宮に入るよりほかありません。己の優越感を満たすためのレッスンをする人が、あなたの上司や大事な取引先の人でないことを願います(笑)。
「ゆっくり振れ」「力が入りすぎ」にはご注意を!
「ゆっくり振れ」「力が入りすぎ」これってよく聞くフレーズですよね。言われた人は神経を払ってゆっくり丁寧に振ります。しかし、さっき自分のリズムで振っていたときよりも全然当たらないし、当たっても飛ばない。それなのに「そう、それでいいんだ。ゆっくりで、力も入っていない。慣れたらそのうちちゃんと当たるようになる」と初心者ゴルファーに教えている人をたくさん見てきました。ここで質問です。このようなアドバイスを聞いて、うまくなった人は果たしてどれくらいいるのでしょうか……。
このようなアドバイスをする人の多くは、世間でよく言われていることを述べているに過ぎないのです。だって、スイングスピードが速い方が飛ぶのは物理的に当然なんですから(笑)。
大切なのは、自分の身体能力でコントロールできないような振り方をしない、ということ。正しい体の使い方を無視してただゆっくり振っても意味はありません。理にかなった動きを覚え、自分のリズムで打てるようにすることが重要なんです。
ただ速く振ってしまう人は、体の正しい動きを身につけていないまま、とにかく飛ばしたいがためにやたらと力を入れて振っているケースがほとんど。それを見た人が「ゆっくり振れ」と言うのですが、そのアドバイスはスイングの理論を考えずゆっくり振ることだけを強制しているものでしょう。
おわりに!
行き当たりばったりの口先だけのアドバイスに振り回されないためには、スイングの基礎知識を自分でも持っていることが必要です。自分に合った理論か、そうでないかは重要ではありません。それなりの知識があるかどうかが大切です。そうでないと、たいへんな“負の遺産”を背負わされることになってしまうでしょう。