現在、日本へゴルフをプレーしにやって来る外国人のゴルファーが増えています。その中でも、最も多いのが、韓国人ゴルファーですね。
不況が影響し、一時期よりはその数は落ち着きましたが、それでも年間10万人以上が、日本にゴルフ旅行へ来るのだそうです。
しかし、韓国人ゴルファーについて聞いてみると、「時間通りにスタートしない」「大声でしゃべる」「バンカーを均さない」など、否定的な意見ばかりです。
なぜなのでしょうか?
韓国のゴルフスタイルを知ってみると、その答えが出てくるかもしれません。
日本のゴルフと比較して、みてみましょう。
至れり尽くせりのゴルフラウンド
韓国国内のゴルフ場の数は、現在約500です。ちなみに日本国内は約2400です。ここ数年、急激に増設されてはいますが、まだ、数は少ないと言っていいでしょう。
その為、料金も高く、富裕層がするスポーツとしての意味合いが、日本以上に高いのです。
至れり尽くせりでゴルフしていますので、プレー以外は人任せです。「スコアを付ける」のも、「バンカーを均す」のも、「ティーを刺す」のも、「ボールを拾う」のも、みんなキャディがしてくれるのです。
キャディが複数名付けば、それも可能ですが、日本ではそうはいきません。まず、この点で、ギャップが生じるのです。
本人たちにしてみれば、「なぜやってくれないの?」というところでしょうか。
スタート時間はプレーヤー次第
日本ではスタート時間近くになると、自然とティーグランドに集合します。しかし韓国では、ティーグランドで待っていても来てくれません。
あくまでも、スタート時間は「おおよそ」であって、準備ができていれば、それよりも早い時間でもスタートしますし、間に合わなければスタートしないだけなのです。
日本では決められた「順番通り」にスタートすることが当たり前なのですが、韓国では、プレーヤーの「準備ができた」順なのです。
韓国でもゴルフ場はもちろん、時間を決めてスタート時間を設定するのですが、日本のように順守されていないのです。
合理的なような気もしますが、日本人にとっては、ちょっとイライラする行動ですね。
ゴルフはピクニック?
日本でプレーする韓国人ゴルファーは、たくさんの食べ物を持参して、コースへやってきます。
お菓子や果物(リンゴやメロンはカットして)、干物やチョコレート、パンやコーヒー・・・まるでピクニックです。
実際に、ピクニックへ来ている気分なのだと思います。家族や友人とおしゃべりしながら、きれいな景色を眺めるのですから。
ゴルフをして賭けを楽しみ、疲れたら休憩して、食べながらおしゃべりをする。
なんだか楽しそうですね。
しかし、日本では怒られてしまいます。このあたりも根本的に、ゴルフラウンドに対する考え方の差なのだと思います。
最後に
韓国のゴルフ場は日本より、プレーヤー気分に、フレキシブルに対応しているようですね。しかも、キャディがなんでもしてくれるので、楽々です。
こんなゴルフをいつもしていたら、確かに「わがまま?」になってしまうのかもしれません。
これは、あくまでも、「おしなべて」であり、韓国のゴルファーにもアスリートのような方もいらっしゃいます。
さらには、日本のゴルフスタイルを理解し、それを守ろうとして行動されている方も、たくさんいらっしゃることはお伝えしたいと思います。
ただやはり、その国のゴルフスタイルが根底にあり、それをそのまま日本でもしてしまうと「浮いた」存在になってしまうのです。
基本的なマナーが悪いのは論外です。しかし、国によって、プレースタイルや考え方が違うことを知っておくと、ほんの少し怒りが収まるかもしれませんよ。