ゴルフレッスン

【100切りの近道】サンドウェッジの具体的な練習方法を伝授します

バンカーを苦手としたゴルファーが、簡単に脱出できる道具として開発したのがサンドウェッジの始まりです。

やがて、アプローチでも使うようになったため、目的に合わせてフェース面の角度が違うウェッジが作られるようになります。

初期の目的が「簡単な操作」であることからも分かるように、シンプルなスイングで効果を得られるのがサンドウェッジの利点です。そこで今回は、サンドウェッジの利点を活かした具体的な練習法をご紹介していきます。

【100切りの近道】サンドウェッジの具体的な練習方法を伝授します

Golf club and ball on the Artificial grass in Japan

ゴルフ上達の近道は、昔から「練習あるのみ」とわれています。繰り返し練習することで精度の高いスイングが身につき、スコアアップに繋がると考えられています。

ただしサンドウェッジは、80ヤード以内の距離を調節する必要があるクラブなので、状況に合わせた距離感を身に付けなくてはいけません。

実践で役に立つ10ヤード刻みのショット、浮いているボールを打つためのティーショット、ミスショトを防ぐコッキングなどの練習法をご紹介します。

10ヤード刻みで打ち分ける練習をする

ゴルフクラブのなかで、もっとも飛距離の小さなクラブがサンドウェッジです。

ロフト角やヘッドスピードなどの条件で多少違いはありますが、一般的にサンドウェッジの飛距離は80ヤードです。サンドウェジよりも飛ばない番手はないのですから、この80ヤードを打ち分ける技術が必要になります。

テークバックの大きさを時計の針でイメージして、たとえば0時なら80ヤード、1時を70ヤード、2時は60ヤードと振り幅と飛距離を一致させます。

スイングの強さではなく、振り幅で距離感が把握できる練習を積むと、ターゲットに向けて簡単に距離を打ち分けることができます。

ボールをフェース面にしっかり乗せてショットする

ショットによる正しいインパクトでは、「ボールをつかまえる」「ボールをフェース面に乗せる」と表現することがあります。サンドウェッジの場合には、「フェース面に乗せる」という表現を使うことが多いようです。

ここで注意しなければならないのは、フェース面に乗せようとイメージしたことで、すくい打ちになる場合があります。すくい打ちをしてしまうと、インパクトの瞬間にヘッドの動きが鈍くなり2度打ちの危険があります。

練習ではティーアップしたボールに目がけて、大きく開いたフェース面の中心でボールを弾くように心がけます。

コックを使ってショットする

左手でサンドウェッジを握り、肩の高さで腕を突き出してシャフトを垂直にします。このとき左手首は直角になっているはずです。

これを「コックが固まる」と表現し、シャフトを前方に倒して手首の直角を開放すると「コックを解く」、一連の動作が「コック使う」ということになります。

アドレスから始動するとき、最初にコックを固めてしまうアーリーコックからテークバックを始めます。

グリップを引くときには、すでにシャフトは地面と平行な状態になっています。ダウンスイングでグリップが右腿の手前に達したら、コックを解いてインパクトします。

練習でコックを使うショットをしていると、ダフリやトップを防ぐことに繋がります。

サンドウェッジの上手な使い方とは

サンドウェッジを上手に使うためには、使う場面をイメージした練習法を取り入れましょう。

難易度の高いアゴが高いバンカーや、振り切るのも容易ではない深いラフ、そしてピンポイントに攻めるときに役に立つ高い球筋、転がして寄せるランニングアプローチなど、それぞれの状況を想い浮かべて練習場の人工芝で習得しなければなりません。

ラフが深いときに使用する

コース内で芝丈の長い箇所をラフといいますが、深いラフにボールが入ると芝草が絡みつくため脱出するだけでも容易なことではありません。

特に大きなヘッドを持つサンドウェッジは、芝草の抵抗が大きく振り切ることが難しい場合もあります。深いラフの対処法は、シャフトが短くなるようにグリップの先端側を握り、芝の抵抗を最小限にすることです。

また深いラフに入ったボールは、地面まで沈んでいるとは限りません。強い茎によって少しだけ浮いた状態になっていることが多いので、練習ではサンドウェッジでティーアップしたボールを打てるようにしておきましょう。

アゴの高いバンカーで使用する

アゴの高いバンカーのなかに入ると前面の壁に圧倒されて、必要以上の力でサンドウェッジを振り回してしまうことがあります。

もともとサンドウェッジはアゴの高いバンカーを苦手としたゴルファーが開発したクラブですから、通常のスイングを心がければ楽に脱出することができます。

練習場の人工芝にサンドウェッジをソールして、フェースをターゲットに向けてセットします。左足を後方に引いてオープンスタンスを作り、そのオープンスタンスと平行になるようにスイングをすると、打ち出したボールはターゲットに向けて飛び出すはずです。

コース内のバンカーではソールすることができないので、練習場で習得するようにしましょう。

高い球を打ちたいときに使用する

一般的なサンドウェッジのロフト角は56度~58度です。アドレスのときのフェース面が56度以上あれば十分に高い球を打てるように感じますが、実際の打ち出し角はおよそ40度です。

サンドウェッジで打ち出すボールには、強いバックスピンがかかっているので、飛距離が長ければ吹け上がるので打ち出し角以上の高い球が期待できます。バックスピンの利きは、個々のヘッドスピードと入射角によって違います。

また打ち出し角以上の高い球を望むときは、ロフト角以上にフェースを開いてインパクトをする方法もありますが、難易度が高くミスショットのリスクがあるので、100切りの近道にならないかもしれません。

アプローチの基本はランニングアプローチ

Cross Over trouble

グリーンを目の前にしたアプローチで、トップやダフリが不安で上手くボールをとらえられないときは、ミスに強いランニングアプローチで攻めましょう。

アプローチの基本といわれるランニングアプローチは、パターと同じストロークでウェッジを扱うので、よほどのことがなければトップやダフリにはなりません。

実際にはグリップを短く握って、通常よりも狭いスタンスをとり、ボールは中心よりも1個分右側でセットします。

あとはパティングと同じストロークをすれば、フェース面にボールが乗った感触を実感できるはずです。

ボールをコントロールするには、空中に浮いている距離と転がる距離を習得しなければなりません。

また無理にランを伸ばそうと、ボールの位置を右に置いたりフェースを立てたりせず、サンドウェッジよりもロフトの立ったクラブを使うようにしましょう。

まとめ

小技が利くサンドウェッジを使いこなすことができれば、100切りの近道になるはずです。

もともとバンカーからの脱出を目的に作られたサンドウェッジではありますが、いまでは80ヤード以内を打ち分ける最強アイテムであることに間違いはありません。

ピンチをチャンスに変えるサンドウェッジとして、また使用頻度の高いアプローチウェッジとして、コース内の状況をイメージしながら練習をすれば、念願の100切りの一助となってくれるはずです。

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