セルフプレーが主流の昨今、キャディーさんを従えてプレーするスタイルは少数派になっています。とはいえ、名門コースともなるとキャディー付きが「当然」というところもありますので、普段、セルフプレーを楽しんでいるゴルファーでも「今日はキャディーさんがいる」という状況になることもありますよね。
そんなキャディーさんに慣れていないゴルファーの方は、「キャディーさんがいると緊張してプレーに集中できない」と思っていませんか?そして「なぜキャディーさんがいると緊張するんですか?」と質問してみると、「だって、どうせ下手だなぁとか思っているんでしょ?」と逆質問されることも。「友達同士の中にキャディーさんがいると気を使っちゃうから、楽しめない」という意見もありますね。
そこで今回は、キャディーさんが普段プレーヤーをどんな目で見ているのかお教えしようと思います。意外とお互い誤解しているだけかもしれませんよ。
キャディーさんにとってプレーヤーの上手い、下手はどうでもいい!?
まず、声を大にして言いたいのは、キャディーさんにとってプレーヤーの上手い、下手はまったく興味がない(どうでもいい)という事です。プレーヤーの中には「上手な人の方がキャディーさんに好かれるんでしょ?」と思っている方がいますが、そんなことはありません。むしろ、自分に自信があるプレーヤーは、扱いが面倒なことがありますので、意外と敬遠されるのです。
さすがにルールも覚えていないような超初心者は困りますが、ある程度ルールを覚え、数回は練習場に行っているような方でしたら、全く問題ありません。キャディーさんにとって重要なことは、スイングの美しさや飛んだ距離ではなく、ボールの行く先(落ちた地点)だけです。
はっきり言ってプレーヤーの実力なんて、毎日たくさんのプレーヤーを見ていると興味も無くなりますから、「上手いと思ってもらおう」などと気負わず、気楽にプレーすることをおすすめします。
キャディーさんは周囲の空気が読めるプレーヤーが好き
キャディーさんにとって何よりもの優先事項は『スムーズな進行』です。ゴルフ場によってはタイムリミットのように2時間、もしくは2時間15分など決まっている場合もあります。そして、このスムーズな進行を妨げるような行動を取られると、キャディーさんのイライラがMAXになってしまうのです。これは、「下手な人が遅い」という事は決してありません。
実は腕に自信のあるプレーヤーは、自分が上手いと思っているので、他人のプレーを見て、自分に余裕を持ってしまう傾向があります。周りのトラブルに合わせてゆっくりと歩き、じっくりと戦略を練ることが当たり前になってしまうので、意外とトラブルプレーヤー以上に時間がかかっていまい、進行に影響が出てしまいます。
しかし、本人は「周囲がトラブッているから遅くなってしまっているが、自分は悪くない」と思いがちです。そんな勘違いプレーヤーよりも、一生懸命打って進もうとしているトラブルプレーヤーの方がキャディーさんは温かい目で見ています。ゴルフのレベルに関係なく、進行状況に気を配ってくれるプレーヤーがキャディーさんは大好きなのです。
「今、時間かかっていますか?急いだ方が良いでしょうか?」とキャディーさんに声を掛ければ、たいていのキャディーさんは「進行のことを気にしてくれるとてもいいお客さん!」と思ってくれますよ。
おわりに
キャディーさんの頭の中は、プレーヤーが思っている以上に『進行』のことで頭がいっぱいです。だいたい70~80%ぐらいは、「もうちょっと急がなきゃ」とか、「前の組に離されて、後ろの組を待たせているからヤバイ」など、ラウンドペースのことが気になっています。こうした点を理解して下さる方でしたら、1ラウンドで150を叩く方でも、キャディーさんは大歓迎です。
つまりキャディーさんには気を遣わなくてOKですので、進行に気を使いましょう。それだけでキャディーさんはあなたの素晴らしいアシスタントになってくれるはずですよ。