転がすアプローチは簡単で、寄せやすいという声はよく聞くものの…「転がす方が距離感が出ない」「ボールへのコンタクトが強くなってピンをオーバーしてしまう」「それを嫌がるとゆるんで大きくショートする」という方は、ここでご紹介するアプローチを実践してみてほしいと思います。
では、より実際のラウンド感覚をイメージするための実例を挙げてみましょう。ご自身のラウンドで、以下に挙げたようなシチュエーションのホールがあればそれをイメージしてください。
実例
気持ち打ち上げ気味の390yのミドルホール。残り160yのセカンドを6Iで打つ。ややうすい当たりでグリーン1y手前のエッジにショート。エッジからピンまでの距離は12~13yほどで、ライはフラットな順目のフェアウェイにある。寄せワンのパー拾いには絶好のポジションです。
ここで絶対にやってはいけないミスは、ウェッジショットによるチャックリです。あまりにも寄せやすい条件が整ったこのような場面では、どうしたって「寄せよう、寄せたい!」という気持ちが働きます。「まあ、乗っけてボギーでいいや」なんて欲のない人は、ゴルフはしないでしょう(笑)
さて、ここでは9Iでの寄せを推奨します。9Iなどを使っての転がすアプローチは、雑誌でもよく取り上げらますので、すでに試されている方々も少なくないでしょう。ただ、9Iで転がしをしたら強く入りすぎてうまくいかないから、やっぱりウェッジで打つようにしているという人は芯で打とうとしすぎていませんか。
9Iでロフトを立ててウェッジと同じように打ったら、もちろんボールは勢いよくスっ飛んでしまいます(笑)両足をそろえてオープンに構え、ボールを右足寄りにセットします。グリップはフックグリップに握れば、自然とハンドファーストの構えができ上がります。ロフトが立って右手首が折れた転がしの体勢ができていますね。
ここから大切なことは二つ!
打ち込まないこと!
右手の角度をキープしたまま打つこと!
だけです!!
そして「芯に当てなくていい!」んです。むしろ当ててはダメ!!!打ち込んで芯で打ったりしたら、ボールは飛んでっちゃいます。テイクバックを地面に平行に走らせるイメージでスタートさせ、そのまま平行にインパクトからフォローへ。
芯で打とうとしてパンチを入れてはダメです。クラブフェースの下側にヒットするだけで十分!!!!(”はらう”というイメージで打つといいイメージが出る方もいるでしょう)この打ち方に慣れると、ボールのライがフェアウェイだろうと、薄い芝であろうと、砂交じりのライだろうと関係なくなります。だって、ボールを芯で打たなくていいんですから、ラクでしょう(笑)