今年の夏は暑い! というもっぱらのうわさに踊らされ、今夏はまだ2ラウンドしかしていません(笑)。アスリート空気満載のゴルフではなく、ちょっとお誘いを受けて軽~くラウンドっていうリラックスムードのプライベートラウンドですね。
リラックスゴルフとは言っても、やっている人たちは真剣です。自分のショットとなれば、ボールの後ろから打つ方向を確認し、素振りでイメージを出しています。いきなりボールに向かって構え適当にポーンと打つ人はいません。楽しむのが第一とはいえ、ベストスコアはしっかり目指しているものです。
その方々のスイングを見ていて、ふと思ったことがありました。
「あれ? 下半身の動きがカタいんじゃないかな?」
アマチュアのヘッドスピードは、速い人でもドライバーでいいところ45まで。なのに、すごく速く見えるのは、「リズムが悪く躍動感に欠ける」からでしょう。上半身を一生懸命動かすことだけに意識が向き、下半身の動きがない。そうすると、バタバタとあわてている動きに見えるスイング、柔らかさのない動きに見えるのです。
下半身リードのスイングとは?
右打ちの人であれば、テイクバックで体重を右に移動させ、左の膝からダウンスイングを始動させることです。スイングの動きがカタく見えるおじさんゴルファーのほとんどの人が、膝の動きではなく手の動きが先行していました。手にばかり力が入り、下半身の荷重移動がないのです。これでは躍動感のある動きになりません。
ヘッドが走るスイングとは、下半身の動きが腕、次に手をリードする動きをすることです。まずは左膝を左サイドに動かし、それを腕と手が追いかけるようにスイングするのです。
鏡で動きを確かめるといい
スマホやデジカメでいちいち動画を撮りながら自分のスイングを確認するのはわずらわしいので、鏡や窓に映る自分の姿を見ながらスイングするといいでしょう。テレビで見るプロのスイングの多くは、プレーヤーの正面からの映像が多いですよね。だから、自分のスイングも鏡や窓に映った自分のスイングを、顔を上げて見ながらスイングするのです。どういう動きをしているのかがよくわかるでしょう。
室内の素振り用クラブを使い、スタンドミラーで確認すると手軽にスイングチェックできると思います。また、車で近くの公園の駐車場などに行って、ガラスに映った姿で確認するのもいいでしょう。
「頭の軸を動かさない」にこだわりすぎない
頭の位置を動かさない、ということにこだわりすぎると体重移動のない上半身だけのスイングになりやすいものです。頭の位置は少々右左に動いても構いません(頭半分くらいなら大丈夫です)。テイクバックではしっかり右の股関節に体重を乗せ、ダウンスイングでは左膝から動きをスタートさせます。手はその後! 上半身は左膝の動きを追いかければいいのです。
ヘッドが下がらないようにする
今まで手の動きをダウンスイングのスタートとしていた人が、下半身リードでダウンをスタートさせると、ヘッドが下がりすぎてしまうことが考えられます。そうなると、ダフりのミスや、下からのあおり打ちによる引っかけやプッシュアウトのミスが起こるでしょう。
そういう場合は、ヘッドが右耳の上あることを感じるように振り下ろしてみましょう。あるレッスン書では、このヘッドの軌道を「上回しの軌道」と表現しています。この軌道が、トップからインパクトまでの最短距離になるのです。
おわりに
私が今回のラウンドで気づいた「直したいおじさんゴルファーのスイング」とは、下半身の動きのないスイングでした。年齢を重ねると、関節がやわらかく動かなくなるのでしょう。ある意味では仕方のないことなのかもしれませんが、まだまだ体の動きには自信があるぞ! という方は改善を試みてください。ただし、太ももに筋肉痛がおこるかも(笑)。