ゴルフ雑学

ゴルフを楽しむアプローチを考える!! スコア至上主義か、ココロ羽ばたくミケルソン打ちか。

ゴルフの楽しみ方、いろいろありますよね。ドライバーをバコーンと打ってストレス解消とか、仲間と一緒にわいわいやるのがいいとか、はたまた景色の良いゴルフ場で緑の芝の上を闊歩するのが幸せ…とか、さらに最近はゴルフ場の昼ごはんを楽しみに、という方もいるかもしれません。

とはいえ、やっぱりスコアアップが一番の目標という方が多いのは至極当然です。なぜかって? そりゃあ、現代人は数字が好きだから。仕事でも生活でも、すべてに数字が関わってきますからね。まあ、そんな現代人のあり方はさておき。

世のアマチュア・ゴルファーは、スコアアップのために日夜とまでは言わないまでも、毎週末、マイカーにキャディーバック載せて体力とお金を絞り出し、練習に明け暮れております。ただ、なかなか一筋縄ではいかないのがゴルフの難しさ奥深さ。80台が出たと思えば、すぐに100叩きで一喜一憂するゴルフライフは楽しくも歯がゆいもの。
こうもうまくいかない原因はなにか、原因となる敵はなんなのか、なにと戦えばいいのか…だんだん大げさになっていきますが、いい大人をかくも悩ませるスポーツもなかなかないのです。さらに、年を重ねていけば加齢との戦いで、飛距離がどうのこうのとか、いろいろ言い訳が多くなるというのが、アマチュア・ゴルファーの世の習いとなっております。

ゴルフ著書も多い作家の夏坂健先生曰く、「しきりに飛距離の凋落を嘆くのはニセ者、黙ってアプローチに磨きをかける人こそ本物のゴルファー」だとか。

というわけで、今回は世のアマチュア・ゴルファーが本物のゴルファーになるべく、アプローチについて考えていきたいと思います。望むべくもないドライバーの飛距離アップやアイアンの精度アップよりもただスコアアップのためにアプローチに懸ける。数字好きの現代人にとってもなんだか合理的ではないでしょうか、ひとまず。

さて、アプローチについて、考えることは実にたくさんあります。まずは、ライ。芝の具合はどんな感じか。フェアウェイのほど良い長さの芝か、はたまた冬のはげかかった薄い芝か、夏の絡みつくような長いラフか。それに、左足下がりか、左足上がりか、つま先下がりか、つま先上がりかなど…。

そして、グリーンまで、ピンまでの状況。花道か、バンカー越えか、奥からの下り傾斜か、グリーンが受けている状態か。ピンそばグリーン外しの寄りにくいか、2段グリーンで落としどころが難しいか…。へたれゴルファーのわたくしでも、少なくともこれだけのことを考えられます。上級者であれば、もっともっと考えることがあるのかもしれません。
わたくしも散々、雑誌や書籍、ウェブやゴルフ中継などで、どうしたらアプローチがうまくなるか考えてきました。おなじみ中部銀次郎先生曰く、アマチュアはとにかく転がしに限る!とか。元賞金王藤田寛之プロは、基本、ピッチ・エンド・ランで同じクラブ(SW)での振り幅変えて距離調整だとか。でも、フィル・ミケルソンのマスターズでの高く上げるアプローチには衝撃を受けましたよね、とかとか。

まあ、スコア追及で、極力、リスクを減らしたいなら転がしが一番です(へたれの経験上)。アマチュアなら3オン2パットでいいと考えれば、まずは乗せること。それならザックリの可能性が最も少ない打ち方を選びたい。あわよくば寄せワンでパーもある(とにかく、スコアにやさしい打ち方です)。

いやいやここはやはり、最も一般的で寄せやすく、メディアもプロも推奨の王道ピッチ・エンド・ランがいいのか。ただ、数多く練習したとしても、悪い状況でのプレッシャーはその練習量も凌駕してしまうこともあり、ザックリの可能性も高くなるんですよね(何度泣いたことか…)。

それとも、「ゴルフの醍醐味を味わいたいんだ!」ということで、ミケルソンばりに上げるアプローチが好きなら(憧れるなら)それもいい。高いリスクは覚悟ですが、ポーンと上げることができて、ピンそば1メートルにでも決まれば、その快感ったらないですよね。ココロを羽ばたかせたい時、ミケルソン打ちなら、日常の疲れも何もかも吹っ飛ぶ。スコアに目をつぶり、一瞬にかける青春です(喝采が聞こえます)!
と、ここまで考えたところで、へたれゴルファーの結論。どうしてもスコア重視ならコツコツ転がし、王道好きならピッチ・エンド・ラン、ココロ羽ばたかせたいならミケルソン打ち。どうでしょうか、結論になってないですかねえ。

アプローチは、その時に自分がどんなふうにゴルフを楽しみたいかによって、考えればいいのではないでしょうか。いつも数字(スコア)至上主義のゴルフでは、なんとも味気ない気がします。まあ、そんなこと言ってるから、いつまで経っても”へたれ”なんですけどねえ。

でも、悩むばかりじゃなく、楽しいのも大事。まだまだ、楽しく歯がゆい “結論なき”ゴルフライフは続きます。

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