トーナメントを会場で生観戦したことはありますか?毎年決まったトーナメントを観戦するという方もいらっしゃると思いますが、トーナメントはテレビでしか観たことが無いという方がほとんどだと思います。そもそも自宅近くで開催していないと、行く機会がないでしょうが、「行こうと思えば行けるけど、なんとなく面倒くさくて行った事がない」という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
テレビでの観戦ももちろん面白いのですが、生の迫力や緊張感は現地会場だからこそ味わえるものです。今まで行った事がない方も今年こそは観戦デビューしてみてはいかがでしょうか?
おすすめ観戦スタイル
入場チケットを入手して、開場へ入ったらどこへ移動するかはそれぞれの自由です。お気に入りのプロを追っかけるのも良し、うろうろしながら目についたプロをチェックするのもアリです。
観戦スタイルは人それぞれですが、お薦めはティーグランド。ティーグランドはエリアがあまり広くないので、プロのドライバーショットを間近で見られるチャンスです。さらに歩かなくてもプロの方から必ずやってきてくれますので、面倒くさがり屋さんにも良いですよ。
誤解と理解
トーナメント観戦を話題にすると必ず出るのが『ちょっと動いただけでプロやキャディに睨まれた』『プレーを魅せるのがプロなのに、何様のつもりだ!』という声です。特に男子ツアーに言われることで、特定の男子プロの名前が上がることもしばしば…
お気持ちは分かります。せっかくプレーを見ようと思ってやってきたのに、『プレー入ります!』『止まってください』などとキャディさんに言われるとイラッときますよね。ましてやプロに睨まれたりすると、応援する気もなくなってしまいます。
ですが、試合中のプロは、本当に神経を研ぎ澄ましている状態なのです。ほんのちょっとの物音や行動がとても大きな音に感じてしまうのです。『そんな状態でも打つのがプロだろう?』という方もいらっしゃいますが、集中力の欠けたプレーを見たいわけではありませんよね。
ちなみに普段どんなに温和なプロでも、試合中だけは違います。ですからプロの性格というより、試合中は極限状態なのです。ほんの些細な出来事が結果を左右するのです。
そしてここが、テレビで観戦するのとトーナメント会場で観戦する場合の最大の違いです。
トーナメント会場に足を踏み入れた時点で、あなたもその現場に入っているのですから、プロが最高のショットを披露するのが仕事のように、ギャラリーにもその状態を維持する努力が必要です。
野次を入れたり、携帯で会話をしたり、ショット直前に動いたりすることはテレビの前ではOKでも、トーナメント会場ではNGなのです。試合の緊張感を保つ義務(マナー)がギャラリーにもあることをご理解いただければと思います。
ビニール袋は大敵!
携帯電話の着信音や、少し離れた人との会話など、マナー的に気を付けなければいけないものはありますが、これは誰でも思い浮かびますよね。ほとんどの方は試合中に注意して行動していると思います。しかし、本人に全く意識の無いマナー違反もあります。
それはスーパーやコンビニで商品を入れてもらう際のビニール袋です。手軽なだけに外出の際に持ち歩いたり、バッグの中に入れておいたりする方は多いと思います。実はこれがかなりの要注意アイテムなのです。この『カサカサッ』という音が、かなり距離があってもはっきりと認識でき、しかも、本人には音を出している意識がないので、なかなか止まりません。
そしてスタッフやキャディに注意されると、『なんで?』となるのです。バッグの中でごそごそしているだけでも、音は確実に漏れています。トーナメント会場には持ち込まない方が無難でしょう。
おわりに
近年のゴルフトーナメントの集客問題は、特に男子ツアーにとっては切実な問題です。プロの態度も改善の必要があるとは思います。しかし、だからといってプロの集中を削いでしまうような行動を、ギャラリーがすべきではありません。ギャラリーもギャラリーのプロになって、トーナメントを盛り上げましょう。
生の迫力は本当に素晴らしいです。少しでも多くのアマチュアゴルファーの方が観戦して、もっとゴルフを好きになってくれればと思っています。