ゴルフで起こる「何でこうなっちゃうの??」をシリーズとして取りあげ、アマチュアゴルファーの方が悩んでいる問題を解説していきましょう。
「よくこうなっちゃうんです(涙)!」
練習場でウッド系などの長いクラブをしばらく打った。その後、短いクラブに替えてみたところ、急に当たらなくなってしまった!何でこうなっちゃうの??と、よく質問されます。
ラウンドでも、1打目にウッド系の長いクラブを打ちます。せっかく1打目がナイスショットなのに、短いクラブで打つ(一般的には)2打目が凡ミスだと、ガッカリきてしまいますよね。こうなってしまうのは、「構え方」
に原因が隠されていることがほとんどです。
原因・考えられること
1. ライ角度と前傾姿勢の関係
例えば、ドライバーと7番アイアンとでは、ライ角度が変わります。
さらに、前傾姿勢(角度)も、両者で大きく変わるので、先に打ったクラブのいろんな角度を、体がしっかり記憶してしまっています。真剣に打てば打つほど、記憶の定着度合いは強いでしょう。そうなると、良くも悪くも、
「構えの基準」ができてしまうのです。
その後クラブを替えたが、その基準も変えられなかったのが、急に打てなくなってしまった大きな原因だと考えられます。基準とは、言い換えれば、「そのクラブでスイングした感覚やフィーリング、反応などの記憶」
のことです。
2. スイング軌道の変化
ドライバーは、高くティアップをしています。
2打目以降の、直接地面に接地している球を打つスイング軌道と、高くティアップされた球を打つドライバーのスイング軌道との、両者の最下点は大きく違ってきます。
さらに、スイング軌道の円周(スイングプレーン)の傾きの角度が変わってきます。
3. 球との距離、間隔の関係
クラブが短くなるので、球との距離が急に近くなり、「見え方による感覚の反応の違い」が考えられます。
4. クラブによって、スタンス幅と球の左右の位置が変わってくる
スタンス幅を広く取ったドライバーで、ダイナミックに体を回転させたイメージやフィーリングの名残りが、スタンス幅をドライバーよりは狭くする短いクラブに、そのまま引き継がれてしまったことが考えられます。球の位置も変わってくるわけですから、見え方や目線も変わります。
いずれにせよ、前に打ったクラブでの体の角度や、反応・感覚が基準となり過ぎ、クラブの変化に、次のショットの構えや、スイング動作が対応しきれなくなっている。
練習法・解決策
・ 好きなクラブやよく練習しているクラブ
・ 一定時間練習していたクラブ
先に述べたように、上記2点が、構え方の主な基準になっているものです。基準は大切ですが、「基準が固定(限定)」になってしまいやすいのが、このテーマの難しいところです。
クラブの変化に柔軟に対応できるために、基準となるクラブは、三種類あるといいでしょう。
オススメは、
ピッチングウェッジ
7~6番アイアン
ドライバー
でいいでしょう。クラブの長さ的にちょうど長、中、短でバランスがいいからです。
練習場では、
長から短
長から中
短から長
と、1打1打クラブを替えることで、先に述べた前傾姿勢や球との距離などの変化に慣れていきましょう。
まとめ
クラブの構造や構え方、スイングの、「こうすれば、こういう理由で、こういう結果になる」という理論や法則を理解しましょう。全てのクラブが「基準」となり得て、全てのクラブで迷わないで構えられ、ナイスショットが打てるようになるでしょう。