私はキャディとして勤務していた時、お客様から様々なものを頂きました。筆者が所属していたゴルフ場は、チップを貰ってはいけない「規則」だったので、丁重にお断りしていました。しかし、物品はOKだったので、有難く頂戴できたのです。
滅多に頂くことはないのですが、やっぱりうれしいお土産の品。そこで、今まで頂いたものをご紹介したいと思います。
なんといってもペットボトル
ゴルフ場内で買ってきたペットボトルの飲み物を頂くことが圧倒的に多いです。「今日はよろしく!」、「暑いからどうぞ」などと手渡していただけるのですが、キャディにまで気を使って下さるという、その心配りがとてもうれしいです。
ご当地『名物』のお菓子
全国各地からお客様がいらっしゃるので、その地方の食べ物を頂くことも多いです。そのお客様の地域のお菓子などは普段手に入りにくい事もあり、やはり嬉しいです。「うなぎパイ」「白い恋人」「ひよこ」などですね。
わざわざ用意して、持ってきてくださったお気持ちもありがたいですし、そこからお客様の地元の話も広がります。
ピアス・ブローチ・スカーフ類
ゴルフバッグにいつも常備しているらしく、「どれがいい?」と言って取り出して渡してくださる方がいます。問屋さんタイプの方にいただくパターンです。結構高額なものを頂くこともあり、恐縮してしまいますが、自分自身では買わないものだからこそ、なんだが得した気分になるプレゼントです。
下着
個人で持ってくる方は流石にいませんが、会社のコンペなどで、事前にキャディへの心づけとして、購入するパターンです。下着メーカーのコンペなら、それもアリですが、基本的には困ってしまう頂き物です。結構高価なものなのに、好みが分かれるので、キャディ控え室で「要る人?」探しが始まります。
そしてなぜが、色は圧倒的に「黄色」。無難な色なのでしょうか…もったいないので、幹事さんにはお勧めしません。
お米
2kgの袋詰めされたお米を突然手渡されたので、びっくりしました。そのお客様はお米屋さんだったと思うのですが、絶対に使う食品ですし、ゴルフ場にコメがある可笑しさから、非常に記憶に残っています。ちなみにお漬物(パックされたもの)を貰ったこともあります。
手作り品
手描きで見事な花の絵が描かれたゴルフボール、刺繍がされたゴルフポーチなど、「使ってね」と頂くことがあります。手作りのものは、コースの途中や最後に頂くことが多いです。とてもクオリティの高いものが多いので、感心してしまいます。
理想の頂き方 “厚意”と”好意”
キャディに対して、何かお土産やプレゼントを用意するというのは、そのお客様の『厚意』によるものだと思います。その『厚意』を有難く頂戴しているのです。しかし個人的には、最初のホールで手渡されるより、ハーフ休憩のときや、ラウンド終了後に頂くと、よりうれしい気持ちになります。
なぜかというと、プレーが始まった後は「キャディの仕事ぶり」を見てから渡す事になるので、嫌なキャディだったら渡すのをやめると思うのです。ですから、プレー終了後に手渡されると、『厚意』プラス『好意』的に捉えてくださったのかなと、その日の仕事に自信が持てるのです。
でも、お土産の行き場が無くなってしまったら、困ってしまいますね。
最後に
今後、自分もキャディに何か渡さなきゃならないのか?と思う必要はないと思います。慣習として、用意しようと思う方がいらっしゃるだけであって、決して用意しなくてはならないものではありません。また、それを頂くことによって仕事ぶりが変わることはないと思います。(キャディにもよりますが)
しかし、そうはいってもやっぱり頂き物は嬉しいもの。もし、持っていこうかなと思ったら参考にしてみてください。