前回のゴルフクラブの機能を理解するための用語集~シャフト編~ではシャフトについて書きましたが、今回はグリップについて書いていきたいと思います。
グリップについて
プレーヤーとゴルフクラブの唯一の接点がグリップです。太さ、手触り、デザイン、重さと好みが分かれます。
経験豊富な人は、市販品のグリップを外し、好みのグリップに入れ替えてしまうものです。手に直接触れる部分ですから、手触りが決め手になります。あれこれ触ってみて、好みのグリップを見つけてください。
グリップを装着するには、両面テープをシャフトに巻いて、ガゾリン等を潤滑液にして挿します。手の中のすき間が気になり、「ちょっと太めにしたいな」と感じるときは、両面テープの中巻きを、2重~3重(通常は一巻き)にすると、感触がはっきり変わります。
グリップ自体にも太さの種類(径といいます)があり、太めの径だとフックしづらく、細めだとリストのターンやスナップが利きやすくなります。スライスしやすい人は、グリップは細めにすると効果的です。ウッド類はグリップを細めに、SWやPWなどは太めにすると、リストの使い方が変わってきます。
またバックラインといって、グリップの裏側には、爪楊枝の太さほどの線が入っています。この線は、グリップの角度を感じたり、リストターンの加減を調整するために入っており、その向きを多少ズラすと、スライスの軽減やフックの軽減と微調整ができます。通常は、真裏に位置します。
消耗品なので、練習量の多い場合は定期的に変えましょう。表面が磨耗してきたら換え時です。まだまだ使えそうだが、なんだか飽きてきたなぁ。そんな気分になったら、気分転換にグリップを換えてみるだけで、フィーリングが変わるかもしれません。
最近はカラーグリップや、イオングリップもあります。グリップを好みの色にすることで心理的好効果が期待できるかもしれません。黒ばっかりから、明るい色にすると、何かスイング軌道にも変化が起こるかも?