ゴルファーにとって永遠のテーマとなる飛距離アップですが、100切りを目指す上で必要な飛距離を知っておくことは重要です。
必要な飛距離を知ることができれば、少しでも遠くを狙うリスクを伴ったゴルフをせずに、正確なショットを心がける安定したプレイができるようになります。
今回は、どのくらいの飛距離があれば100切りが達成できるのか、また飛距離を伸ばすためのスイング法やパワーアップ法なども含めて、飛距離を活かすプレイスタイルについてご紹介していきます。
100切りするために必要な飛距離はどれくらい?【数字あり】
100切りをするためには、大叩きするようなリスクを排除する必要があります。ゴルフにとって飛距離は重要ですが、スコアメイクの観点では必要な分の飛距離があれば十分なのです。
そのためにはコース攻略に必要な飛距離の分析と、精度の高いショットの技術が必要になります。必要な飛距離を割り出すときの考え方についてご紹介していきます。
100切りに必要なドライバーの飛距離は200ヤードで十分
100切りを目指すゴルファーは、練習場でドライバーの使用率が高いと言われています。飛距離をアップさせて曲がりを少なくさせるために、他のクラブと比べても多くの時間を費やしているようです。
たしかに練習を重ねるとヘッドが走るようになって、強いインパクトができるようになるので飛距離が伸びますし、スライスも抑えられるようになるかもしれません。
でもハーフはボギー狙い、残りハーフもダブルボギー狙いで100切りはできるので、無理に飛ばす必要はありません。
ドライバーのグリップを短く握って、8割のパワーでスイングして真っ直ぐにボールを打ち出すことができたら、200ヤードの飛距離でも十分に目的は達成できます。
自分のヘッドスピードを知る
パワー全開のフルスイングをしても飛距離を伸ばすことはできません。
飛距離を構成するのは、初速と打ち出し角とスピン量です。このうち飛距離にもっとも影響力のあるのは初速ですが、初速はヘッドスピードの速さとスイートスポットでのインパクト、つまりミート率の高さが伴わないと、ボールが飛び出す速さは上がりません。
普通にスイングをした状態のヘッドスピードを計測すると、自分の限界飛距離が分かります。
スイートスポットでのミートを考えてスイングしたとき、ヘッドスピード40m/sで飛距離は210ヤード、43m/sで飛距離は230ヤードです。自分の限界飛距離が分かれば、リスクを伴うチャレンジはなくなるはずです。
コースに合わせたクラブセッティング
グリーンに近づけると、ショートアイアンでグリーンを狙えますし、グリーン上で止まる球を打てる可能性は高くなります。
でもコースに合わせたクラブセッティングができれば、飛距離を気にせずにプレイすることができます。
すでに道具が進化していることで、ミドルアイアンでグリーンを狙っても容易に止まる球が打てるようになりましたし、さらに飛ぶユーティリティでもグリーンを狙えるようになってきました。
プレイスタルを考えると、ラウンドするコースの状況を分析して、必要とするクラブを用意してくことが、リスクを排除でして100切りを狙える最良の方法だと思います。
飛距離を伸ばす具体的な方法とは
飛距離を伸ばす努力をするときは、対象とするクラブの限界飛距離を知ることが大切です。
ヘッドスピードを計測することで、最大限の飛距離が分かりますので、あとはミートの確率を高めると徐々に最大限の飛距離に近づいていきます。
重要なのは自分の能力以上の飛距離を望むと、大叩きの元になることを肝に銘じておくことです。
スイングの見直しをする
ヘッドスピードのデータを確認しても飛距離に不満がるようなら、スイングに問題があるかもしれません。
正しいスイングを身に付けるときは、ボールをスタンスの中心に置いて、身体の中心でボールをとらえるようにします。インパクトでは、練習場の人工芝がこすれてシュッと音が聞こえるようなレベルスイングを心がけます。
正しいスイングが身についたら、ドライバーに持ちかえて同じ構えをします。このとき左足内側の延長線上でティアップしますが、身体の中心でスイングの最下点を迎えてそのまま振り切ると、フェースが上を向いたアッパースイングでボールを打ち出すことができます。
クラブの見直しをする
自分の思っている飛距離がでないと、飛ばないことがコンプレックスとなることがあります。その悩みを抱える人は大勢いますが、努力をしなくても解消できるアイアンが市販されています。
いまでは店頭で普通に並んでいるストロングタイプのアイアンが、このコンプレックスを解消してくれるアイテムです。
モデルによって飛距離に違いはありますが、ノーマルのアイアンに比べて2番手飛距離が伸びます。
7番アイアンで5番アイアンの飛距離があるので、ショートホールのティショットで寂しい想いをすることはないはずです。
ストロングタイプで注意すべき点は、直進性に優れているので、意識的にフェードやドローを打つのは困難になることです。
筋力アップとストレッチを心がける
飛距離アップには筋トレが必要なことは、なんとなく理解ができると思います。
スイングで生み出したパワーをボールに伝えつことで、インパクトで反発したボールは飛び出します。
強いパワーを伝えるほど飛距離は伸びますが、そのスイングスピードを上げるためには筋トレとストレッチが必要になります。
実際のスイングは、肩甲骨が左右に移動できる自由度の高さと、スタンスに対して腰が45度、肩を90度回転する捻転によるパワーが重要になります。
筋トレをするのであれば、肩甲骨周りの筋肉を鍛えてストレッチができる腕立て伏せ、背筋や腹筋を鍛えてストレッチ効果のあるバスケットボールを抱えた腹筋運動が効果的です。
飛距離が伸びても100切りができるとは限りません【すべのプレイで頑張るべき】
長めのクラブでも止まる球が打てるようになった現代のゴルフは、単に飛距離が伸びたとしても目覚しくスコアが良くなることはありません。
それよりも飛距離が伸びたことで方向が僅かにずれてしまうことにリスクがあります。仮に230ヤードのコースで、打ち出す方向が5度ぶれると、着弾点は20ヤード横にずれてしまうことになります。
飛ぶことによるリスクを考えると確実に刻んで、ミスのないプレイを心がけることが100切りの早道になるはずです。
ティショットにこだわって偏った練習をするのではなく、精度の高いショットが打てるように、必要とされるクラブを練習することを心がけ、すべてのプレイに通じるよう地道に努力していくことが重要になります。
まとめ
飛距離アップが100切りの助けになるのではなく、正しいスイングによって正しいインパクトができるようになって、安定した飛距離が得られることスコアアップのカギになります。
コースマネジメントに求められる精度の高い距離感と方向性を手に入れるため、正しいインパクトの仕方を理解し、それを身に付けるために日々の努力が必要になります。
ドライバーに必要な難易度の高いアッパースイングは、基本となるレベルスイングを完全に習得してからチャレンジしたほうが早く習得できるはずです。、