聞き慣れないゴルフ用語かもしれませんが、今回はコースマネジメントの仕方について解説していきます。
自分の技量を確認した上で、ミスを減らして攻めのゴルフができるのがコースマネジメントです。
事前にコースのデータを収集し、それをいろいろな角度から分析して、自分に合った攻めができるようにするためにコースの攻略法を立てるのがマネジメントの役割です。
今回はデータの収集方法と分析の仕方についてご紹介していきます。
【100切り】コースマネジメントを学ぶべきです【論理的に解説】
できるだけグリーンに近づけるティーショット、ピンそばを狙うアプローチ、この技量を超えたプレイスタイルは大叩きの要因になります。
コースマネジメントは、まず得意なクラブでアプローチをするために、どのクラブでティーショットを打つかを考えます。
データの収集と分析方法を学ぶことで、コースマネジメントに沿ったプレイができれば、簡単に100切りをクリアできるはずです。
コースマネジメントとは
コースマネジメントとは、プレイヤーのスキルとコースのデータを元に、最良の攻略法を立てていく「仕様書」のようなものです。攻略法を立てるためには、まず距離やレイアウトなどのコース情報を取得します。
さらに当日の風や雨などの情報や自らのコンディションを加味して、攻略法を割り出していくのが実践的なコースマネジメットです。
コースマネジメントの目的には、リスク回避とハイスコアを狙う攻略の相反する2つがあります。
リスク回避のケースでは、たとえばOBやハザードなどの位置を把握しておいて、打ち込まないために方向を変えるか、もしくはクラブの番手を変えて距離を調節するか、自分のスキルに合う戦略を事前に立てておくわけです。
コースマネジメントができていないゴルファーは多い
ゴルファーの多くがコースマネジメントを意識しなかったのは、ハウスキャディの存在が考えられます。
ハウスキャディは、コースの状況を熟知しているので、あえてプレイヤーがコースを分析する必要はなく、またプレイヤーのスキルを瞬時に理解して技量に合ったアドバイスをしてくれたので、プライベートゴルフでは戦略を重要視していなかったことが考えられます。
でも近年はノーキャディでプレイする機会が増えているので、コースマネジメントの必要性を感じてきているゴルファーが増えてきています。
ただ情報の収集方法や分析方法が分からず、手をつけていないゴルファーが多いことに要因にあると思われます。
コースマネジメントは今すぐ学べる
コースマネジメントを学ぶことで、ティーグランドでのリスクは激変します。
仮に380ヤードのミドルホールでコースマネジメントを立てるとしたら、ティーショットは180ヤードの飛距離を持ち、曲がるリスクの少ない5番アイアンを使います。
セカンドショットが残り200ヤードも、再度5番アイアンで打つ選択します。
選択の理由は、ライの状況にかかわらずフルスイングしてもヘッドが抜ける可能性が高いこと、残り距離がピッタリ合っているからです。
5番アイアンの飛距離は180ヤードなのに残り距離は200ヤード、でもこの情報はスコアカードに記載されているティグランドからグリーンのセンターまでの距離です。
グリーンのセンターからエッジまでの20ヤードを引くと着弾点はグリーンの端になり、多少のランを期待するとピッタリの距離になるという考え方です。
コースマネジメントの具体的な学び方を解説します
コースマネジメントを立てるときは、自分の技量に合ったものでなければなりません。距離や方向を打ち分けるときの自分自身の精度を十分に理解した上で、必要な分の情報分析と攻略法を立てていくことになります。
具体的な分析方法や攻略の仕方については、分かりやすく解説している専門誌や動画を参考にするとよいでしょう。
実際のコースで経験を積む
事前に収集したコースの情報と当日のコースに大きな開きがあると、せっかく立てたコースマネジメントを使えなくなることがあります。
たとえば、林間コースで風の通り道になっているホールがあって、考慮していないアゲンストやフォローを前にクラブ選択を迷うことになるかもしれません。
深く分析するほど割り出したデータを突発的に修正することができなくなり、かえって混乱を招く恐れがあります。
実際のコースでは、コースマネジメントの分析結果を参考にしながらも、自らの判断で最善の方法を選択し「折り合い」をつけるプレイスタイルを身につけていけるよう経験を積むことも必要になってきます。
YouTubeや本で基本的なことを学ぶ
コースマネジメントに必要な情報集に仕方ついては、YouTubeのような動画解説やデータ活用が載っているゴルフ専門誌などの本を活用すると理解が早いかもしれません。
ただ集めたデータを分析できても、それに見合った技量が足りない「頭でっかち」だと、活かしきれない場合もあるので技量向上のための練習は重要です。
あくまでも自分のスキルに合うコースマネジメントを立てるようにすること、そしてミスショットに対応できる次善の策を用意しておくようにしましょう。
ちなみに次善の策ととは「困ったときは何も考えずに7番アイアンを使う」といった信頼できるクラブ選択のことです。
よく利用するゴルフコースのメモを作成する
プロの試合を観ていると、セカンド地点で小さな手帳を開いていることがあります。事前に収集したデータをメモしておき、現在地の確認とターゲットまでのレイアウトの確認をして、クラブ選択の判断材料にしています。
ツアープロは試合前日までの練習ラウンドでデータを収集するので、想定できるすべての地点までの距離を歩測してメモしています。
アマチュアの場合には事前の練習ラウンドはしないでしょうから、普段から利用する機会のあるコースであれば、プレイ中にデータ収集をしてみてはいかがでしょう。
ホール内に目印となる基点を定めて、そこまでの距離を測ります。アマチュアの歩測はアンジュレーションで歩幅が変わることが多いので、距離測定用のスコープを使ったほうが正確な距離が確認できます。
コースマネジメントを学べば100切りは可能です
コースマネジメントを学ぶことで、大叩きのリスク要因であるOBやハザードなどのペナルティエリアを回避することができます。
大きなミスを減らすことは、100切りにとって必須条件ですから、それを排除できるだけでも可能性が見えてくるはずです。
さらにスコアアップのために確実性の高い攻めのゴルフも狙うことができるようになるので、100切りどころか90切りを狙うことだってできるはずです。
100切りに必要なデータ分析と攻略法を立てることができても、それを実行できるスキルがなければ「宝の持ち腐れ」になってしまいます。
コースによっては信頼のおける番手が使えない場合もあるので、なるべく多くのクラブを使えるように日ごろから練習をしておくことも大切なことです。
まとめ
ティグランドで突然OBの位置を知らされると、レッシャーやストレスを感じて平常心でティーショットを打てないかもしれません。
コースマネジメントを活用していれば、コースレイアウトを確認しているはずですから、データによってベストポジションにボールを運ぶことができるはずです。
ただし100切りを目指すゴルファーに、プロのように攻めのゴルフのためのコースマネジメントは必要ないかもしれません。
自分の技量に合わせてデータを収集し、ミスを減らすための活用から始めてみると良い結果が得られるはずです。