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ゴルフのコツは「〇〇しない」~力まない、考えない、右膝を動かさない~

ゴルフでは、『力まない、考えない、右膝を動かさない』の3つの『〇〇しない』の格言を良く聞きますが、これって本当に”できる”のでしょうか?某プロのラウンドレッスンに参加した時、私がプロに向かってこう言いました。

力(リキ)まないためには力(チカラ)が必要なんですね!
プロ その通り、木村さん、その表現いただきです!

と返してきました。この日は体幹を使ってのスイングを厳しく指導され、クラブが振れてきて加速するスイングが少し実感できました。その結果、クラブフェースの維持に苦労して両腕の筋肉がパンパンとなり、この言葉が出てきたのでした。正確には『力まないためには筋力が必要なのですね』の所感を、語呂をあせて言ってみたのでした。

この時、プロの『その表現頂き』の言葉で気付いたことがありました。人間は基本的に『〇〇しない』という否定語では行動変革はできないという心理原則を思い出したのです。ゴルフでは『力まない、考えない、右膝を動かさない』は難しいし、できない。そうか!『力まないために何をする?』『考えないために何をする?』『膝を動かさないために何をする?』と考えればいいのだ。また一つ教訓を得た瞬間でした。

 

『〇〇しない』ために何をするのか

以下の3つの『〇〇しない』を使って、やることは何かを整理してみました。

『力まない』ために

『力む』とは腕に余計な力が入っている状態です。人間は物を遠くへ飛ばそうとすると本能的に腕で飛ばそうとするため、腕に力が入ります。これは人間の狩猟本能が影響しています。ましてやアマチュアは筋力がないため無理して腕に力を入れるのです。

男女を問わず、プロは排気量の大きい車、アマチュアは排気量の小さい車のようなものなのです。従って、長期的な対策として、力まないためには腕周辺の筋肉(前腕屈筋群)を鍛えることです。片手で短いクラブを持って直立し、肘を支点にクラブが地面と平行になるぐらいまで上げ下げします。片手で100回できるようになれば、前腕屈筋群を鍛えることができます。

一方短期的対策としては、腕に力を入れないために他の部位に力を入れることです、それは腹筋です。アドレス時、鼻で息を吸い、口で大きく長く息を吐きます。すると腹筋に力が入ります。腹式呼吸です。

『考えない』ために

人間は考えたら身体が止まる。これはスポーツの大原則です。テレビで大相撲の解説者若松親方が言っていました。「現役時代、仕切り線の前で、右に仕切ったり、左に仕切ったりして、対戦相手に『何をするのだろう?』と考えさせた」と。どんなスポーツでも身体を動かす時に考えたら負けです。『考えない』ためには考える時間を持たないことが一つの方法です。

例えば、アドレス/セットアップしたら、間髪入れず始動することです。また『考えない』ために、ゴルフとはまったく関係ないことを考えればよいのです。例えばスイング時、心の中でゆっくり『1、2の3、4』と言ってスイングします。無心の境地は難しいのです。

『右膝を動かさない』ために

『右膝を動かさない』はゴルフの基本中の基本で、大事と分かっているができません。2016年の太平洋マスターズ最終日、松山英樹プロが6打リードして迎えた6番パー5でアンプレ・池ポチャでダボ、直後の7番パー3でショートし、アプローチでダフりボギーとしました。アプローチの素振りの時、逆目でダフっていました。映像でも分かるくらい腰が浮いて嫌な予感がしました。松山プロでも右膝が動く時があるのです。

この場面ではクラブをFWまたPTに変更する選択肢もありましたが、アマチュアが『右膝を動かさない』ためには、アドレス時、ガニ股気味にちょっと重心を落とすことをお勧めします。これをルーティンにすることです。もし機会があれば、松山プロに聞いてみたいです。あの時ダフった理由を!

ゴルフは文字で『やる』表現で理解する

ゴルフは微差が大差を生むスポーツ、曖昧さを許さないのです。文字も表現の特性として曖昧さを全く許しません。従って、ゴルフのやる動作を文字で理解することは、ゴルフ上達の唯一の王道です。話し言葉でもNG、言葉は残りませんから、曖昧さを許します。映像も何となく認識し、何となく動作が変わるのでNGです。ゴルフのスキルアップは文字で学習することが一番なのです。

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