ゴルフを始めて少しずつ上手になってくると、まず最初に立てるスコアの目標が100切りではないかと思います。
ほとんどの方が目指す100切りですが、人によってその達成やスピードは異なります。色々なアンケート統計を見る限り、おおむねその確率は、ゴルフ初心者にとっては狭き門であることは間違いないようです。
今回は、そんな狭き門である100切りできるゴルファーの割合や、そのために必要なおすすめの具体的な上達のコツも伝授しようと思いますので、ぜひチェックしてみてください。
100切りできる人の割合は何パーセント?【具体的な上達方法あり】
100切りというスコアは、一体どれくらいの人たちが達成しているでしょうか。
プロや上級者のスコアが基準のパープレーである72前後とすると、単純にそこから27打以内に収める必要があるということになります。
プロやアマチュアの競技でしたら正確なデータが出ますが、今回はあくまでも初心者を含めた一般ゴルファーのおおよその割合を、一部のアンケート結果や概算の予測を交えながら見ていきたいと思います。
100切りゴルファーは全体の20%ほど
日本のゴルファーのうち、100切りゴルファーの割合は一体どのくらいなのか、正確な数字はもちろんわかりませんが、色々なアンケート集計を見る限り、おそらく男女ゴルファー合わせた全体の約20%前後ではないかと推察されます。
つまり、80%前後の人は、ゴルフをやっていても100を切ることができなわけですから、初心者にとっては、かなり大きな壁として立ちはだかっているのは間違いないようです。
また、100切りといっても、実際はその内容は個々人千差万別で、ルール通りきちんとやっている人もいれば、少し大目に特別ルールによって達成する人もいますので、この数字も何ともいえませんが。
90切りゴルファーは全体の10%ほど
次に、その先の90切りについて見てみます。こちらも正確な統計データはありませんが、おおよその予測でおそらく全体の10%前後になるのではないかと推察されます。
感覚的に練習場にいる10人に1人くらいがそのグループに入るイメージです。このレベルになると、全ホールボギーだと90になってしまうので、そこから更に1つは必ずパーを取らないと達成できないわけですから、初心者からすると、ほとんどプロの世界に近いと思えるかもしれません。
実際には、たまにはミスをしてダブルボギーを打つこともあるでしょうから、感覚的にはパーを3,4個取れる実力が必要になります。
80切りゴルファーは全体の3%ほど
初心者からすると、ちょっとイメージが沸かないかもしれませんが、80切りは全体の3%程度のかなりレアな割合になるようです。80切り、つまり70台というのは、ラウンド中のすべてのホールで合わせて7打のミスしか許されない、初心者からするとほとんどプロレベルの話になります。
70台を出すときのプレーのイメージは、ほぼ全てのホールでパーを狙っている感じです。
もちろん、たまには大きなミスが出るときもありますが、基本的にラウンド中にダブルボギーが2つ以上出ると70台はほとんど難しくなってしまいますので、特にティーショットでのOBと、バンカーなどのショートゲームで大きなミスをしないことが大切です。
【上位20%へ】100切りするための具体的な方法を解説します
今回は、まずは上位20%の100切りグループに入ることを目指す方へ、必要なスキルをいくつかご紹介したいと思います。100切りを目指そうと思う方にまず取り組んでほしいことは、何か得意なクラブ(特にショートゲーム)を作ることが最初のステップになります。
自信の持てるクラブが多ければ多いほど、当然ながらゴルフのスコアは大きく変わってきますので、そのためにおすすめの練習についてご紹介しようと思います。
ショートゲームを猛練習する
先ほど、得意なクラブを作るのことが100切りの最初のステップになると言いましたが、中でもショートゲーム、特にアプローチ、パターは練習量に比例して比較的早く上達するので、まずは重点的に練習することが大切です。
アプローチはクラブを大きく振ることも手や腕の力を使う必要もありません。クラブヘッドの遠心力で距離をコントロールします。
細かな技術は最初は必要ありません。まずは、ダフったりトップが出ないように、手や腕の力を使わない用に徹底的に練習します。パターは、グリーン上のボールをカップインさせるための総仕上げのクラブです。
プロのように賞金がかかると「パットisマネー」と言われるほど神経を使いますが、アマチュアの場合は、まずはグリーンに乗ったら2パットでカップインさせることを目標に練習します。
ドライバーやアイアンの精度を高める
ショートゲームがある程度安定して打てるようになったら、次はドライバーやアイアンショットを真っすぐ打てるように練習します。100切りを目指すような方は、ドライバーかアイアンのどちらかは比較的うまく打てるという場合が多いと思います。
逆に言うと、どちらかが苦手だ、ということになります。こうなる原因はいくつかあって、やや専門的な技術話になるのでここでは割愛しますが、一言でいうと、ドライバーもアイアンも、基本的には同じような緩やかなダウンブローを意識したスイングイメージで振る必要があります。
ゴルフ雑誌などには、ドライバーとアイアンは打ち方が異なる、というようなことが書いてあるのを目にしますが、その意識を持つとどちらかが上手く打てなくなる場合があります。
パターを毎日練習する
初心者の方と一緒にラウンドしていると、パターの距離感がつかめない人をよくみかけます。パターの距離感がつかめないと、スコアメイクにはかなりマイナスになります。
折角少ない打数でグリーンに乗ったのに、3パター、4パターとやってしまっていては、100切りとはほど遠い世界になってしまいます。
まずは、カップに近い位置から50cm、1m 2m 3mという具合に、少しずつ距離を伸ばしながら、できるだけ目標地点にボールが止まるようなイメージで打つ練習をします。
ある程度、同じような場所に止められるようになればOKです。距離が長くなれば、カップに入るかどうかはあまり気にする必要はありません。
コースマネジメントの勉強をする
100切りするかしないかの腕前でしたら、その日のショットの調子がよければもちろん100切りできる可能性は高くなると思いますが、調子の良し悪しだけのプレースタイルの人は、おそらく最初の2,3ホールで「今日はもう終わった」というラウンドも多いのではないでしょうか。
ゴルフにおいて、コースに仕掛けられた罠にはまらないように、どうすれば大きなスコアロスを防げるか、または今日の調子で、いかに良いスコアでホールアウトできるかを考えてショットを打てば、その後の展開が全く違ってきます。
これを一般的にコースマネジメントといいますが、このことを少し考えるだけで思った以上の良いスコアが出る場合もありますので、意識できるよう心がけてみてください。
まとめ
100を切るためには、その日のスイングの調子の良し悪しがすべてではありません。漠然とパーを狙うのではなく、ミスショットが出た時は慌てずに、自分の実力やその日の調子と相談しながら、あえてボギーやダボでもいいや、という目標設定の変更ができることもスコアメイクの上では非常に大切となります。
ゴルフは18ホールという長丁場のスポーツです。ミスしても我慢していれば必ずチャンスがやってきますので、判断ミスで大きなスコアロスをしないようコースマネジメントできる力を身に付けることが重要です。