苦手意識の高いロングアイアンよりも、簡単に操作できるユーティリティを使ったほうが、簡単なゴルフができるので100切りの達成に貢献できるはずです。
相当な練習量が必要なロングアインを習得しても、ライが良くなければ使えません。
一方でライを選ばず使用できるユーティリティは、距離感をつかむ練習さえすれば、すぐに実践で使えるようになります。
今回は難しいロングアインの代わりとなるユーティリティについてご紹介していきます。
ロングアイアンが難しいクラブである理由
ロングアイアンが難しいクラブと感じるのには3つの理由があります。
ゴルファーが難しいと感じるのは、1つ目は長いシャフト、2つ目は小さなフェース、3つ目は苦手意識の3つの原因にあります。
この3つを克服するためには、フルスイングでボールをスイートスポットでとらえる精度の高いインパクトが必要です。
しかも、ロングアイアンはソール幅が狭いので、ライが良くなければ使うことができないので、必要な場面はそう多くはないはずです。
ヘッドスピードが速くないと打てない
ロングアイアンは別名ドライビングアイアンとも言い、飛距離プラス方向性を求めるクラブです。
もちろんドライバーとは比較になりませんが、ロングアイアンの選択には遠くにボールを運ぶ目的があります。
ボールを遠くに飛ばすためには、ヘッドスピードを上げて強いインパクトをすることが必要です。
ところがロングアイアンで、ドライバー並みのスイングをしようとすると、正しいインパクトができずに打ち損じてしまうことがあります。
いくらヘッドスピードを上げても、スイートスポットに当たらなければ、打ち出すときのボールの初速が落ちてしまい飛距離は伸びずロングアインを使った意味がなくなってしまいます。
ミスヒットに弱い
インパクトは、フェースの中心部付近にあるスイートスポットでボールをとらえなくてはいけません。
ところがロングアイアンはシャフトが長くてフェース面が小さいため、見た目で苦手意識を持ってしまい、「当たりにくい」と感じている人は多いようです。
でも、本来はボールをとらえる箇所はピンポインなので、フェースが大きくても小さくても関係はないはずです。
スイング軌道が安定せず、ボールよりも手前でヘッドが入射してしまうと、ソール幅の狭いロングアイアンのヘッドは芝を噛んでダフリになります。
1度ダフリになると、次ぎはダフリにならないようにと薄く当ててしまい今度はトップしてしまいます。ダフリとトップを繰り返せば、苦手意識ができて当然かもしれません。
ハイボールが打てない
難しいと感じる3番アイアンのロフト角は20度程度、一方で打ちやすいと感じる7番アイアンは32度程度です。
フェース面の角度を比べると、空を向いている32度は20度よりも上に向けて打ち出すことができます。
しかも32度はインパクトでの強いバックスピンで浮力が加わるので、より高く上がる可能性があります。
アドレスで3番アイアンのフェース面を見下ろすと、ロフト角20度はほぼ垂直に立っているよう見えるかもしれません。
視覚で上がりにくいと感じてしまうと、上げなければならないと脳が判断して、身体が勝手に右肩を下げるすくい打ちをしてしまいます。
右肩が下がるダウンスイングはダフリやトップになる可能性が高く、結果的にハイボールを打てない可能性が高くなります。
【100切り】ロングアイアンの代わりにユーティリティを使うべきです
100切りを目指すゴルファーは、簡単に扱うことができるユーティリティを選ぶべきです。
苦手意識の高いロングアイアンを無理に使う必要はなく、困ったときに助けてくれる「役に立つもの」と言う意味を持つユーティリティを使うことで、ミドルアイアンのイメージでスイングができて、フェアウェイウッドのような振り抜きでボールをとらえることができるはずです。
ユーティリティは優しいクラブ
ユーティリティはフェアウェイウッドと比べるとシャフトが短く、アイアンを振っているような感覚です。
一方でヘッドはフェアウェイウッドよりも小ぶりで、安定感があって当たっただけで飛ぶように感じるので、ヘッドスピードにこだわるようなスイングは必要ありません。
ユーティリティが優しいと感じるのは、ロングアイアンのようにライを選ばずに使えるからです。
広いソールでボールの手前から芝の上を滑らせてインパクトができるので、パワーがなくてもフェアウェイはもちろんのこと、ラフからでも飛距離を落とさずに使うことができます。
ヘッドスピードが遅くても簡単にボールが上がる
アイアンのようなインパクトでの入射角にこだわらず、少し手前からダフリ気味に入っても、幅広いソールが滑ってロフト角に合わせた打ち出し角で簡単にボールを上げることができます。
シャフトの短いユーティリティは、フェアウェイウッドのような感覚で使えるので、ゆったりしたリズムで振ってもインパクトゾーンでヘッドが走っていると感じるはずです。
さらに構えたときは、弾き飛ばしてくれそうな肉厚なヘッドが目に入るので力むことはなくなります。
ヘッドスピードを上げるための鋭いスイングや、ボールをとらえるための正しいミートを意識しなくても、勝手にクラブがやってくれるのがユーティリティのよいところなのです。
ライが多少悪くても使うことができる
天候に左右されるゴルフコースでは、年間を通してベストコンディションを保つことはできません。
カートのタイヤ痕から芝が枯れてベアグランドになっていたり、気温が高くて散水が進まずに枯れてきてきたり、ライの悪い箇所でショットをしなければならないことがあります。
ソール幅の広いユーティリティを選択すれば、8番アイアンで痛んだライに打ち込むようなショットを選択しなくても、普通にスイングをするだけでターゲットにボールを運ぶことができます。
滑るソールのお陰で、ライが悪くてもヘッドが引っ掛かる心配はないので、気楽に臨むことができるはずです。
プロゴルファーもユーティリティを使っています【マネすべき】
トーナメントプロもユーティリティを使っています。ヘッドがフェアウェイウッドタイプのユーティリティは日本発祥のクラブで、パワーをフォローするために開発されたものです。
トーナメントでは長いショートホールや、飛距離とともにタイトなフェアウェイセンターを狙うときに多用されています。
ユーティリティにはもう1つ、ヘッドがアイアンタイプのものがあります。
欧米発祥のユーティリティは、ハイブリットアイアンとも呼ばれていて、通常のアイアンと比べて広いソール幅に違いがあります。
芝の抵抗を気にせずに振り切れることから、深いラフからのリカバリー用として重宝しています。
100切りを目指すゴルファーも、フェアウェイウッドタイプとアイアンタイプのユーティリティを持つことで、ミスをカバーできる機会が増えるので、プロのセッティングをマネしてみるのもよいかもしれません。
まとめ
100切りを目指すのであれば、ドライバーやフェアウェイウッド、またロングアインをキャディバックから抜いて、代わりにユーティリティを入れることをおすすめします。
フェアウェイウッドタイプのユーティリティなら、ティショットに続いてセカンドショットでも使えますし、アイアンタイプのユーティリティなら直進性に優れているので曲がる心配はなく、しかも深いラフからでも距離を狙えるショットが可能になり、スコアアップに貢献してくれるはずです。