梅雨が明けると夏ゴルフが本番になります。雨の中のラウンドも嫌なものですが、暑い日のゴルフも本当にきついですよね。「自分は大丈夫!」と思ってプレーしていると、ついつい無理をしてしまい気が付かないうちに熱中症の症状が進んでしまうことも…。
こうした熱射病の恐怖はもはや他人ごとではありません。長時間外でプレーするゴルファーには、暑さ対策を取ることは必須となっているのです。そんな暑さ対策のひとつとしておすすめなのは、氷嚢です。昔から病気で発熱した場合などに用いられ、巾着状の袋の中に水や氷を入れて体を冷やす道具ですが、シンプルな作りであることで誰にでも使いやすく、ゴルフシーンでもよく見かけるようになりました。
氷嚢は硬い保冷材に比べて肌への密着度が高く、気持ちが良いです。そしてマッサージするように首の後ろや頭を広範囲に冷やすことで、効率的に体内温度を下げてくれます。
さらに最近はゴルフメーカーからも氷嚢が発売されるようになりましたので、ゴルフショップなどでも購入できるようになりました。氷嚢を使いこなせば、夏のゴルフをもっと快適に過ごすことができます。そこで今回は氷嚢の賢い使い方についてお伝えしたいと思います。
氷嚢はできるだけ大きなサイズが◎
氷嚢はゴルフショップやドラッグストアで販売していますが、100円ショップなどでも簡単に手に入ります。100円ショップのものは耐久性や保冷時間に多少の差があるものの、値段の割にはいい仕事をしてくれますので、まずはこういった安価なものを手に入れるのも良いでしょう。
ただどうしてもサイズは小さめになってしまいますので、使っているうちに物足りなさを感じてしまうことも。サイズが選べるのであれば、なるべく大きなものを選びましょう。中身を入れなければ持ち運ぶ際のサイズにはそれほど大差はありません。たくさん氷が入る方が、それだけ冷たさも持続しますよ。
基本的な使い方
もっとも基本的な使い方は、氷と水を入れて冷やすことです。しかし炎天下での氷嚢の保冷能力は20~30分程度ですので、スタート前にゴルフ場で氷を入れてもらっても1ホールか2ホールほどしか効果はないでしょう。ですから乗用カートの備え付けや、持参したクーラーボックスにも氷を常備し、氷嚢の氷がとけてしまったらこまめに入れ替えて使用します。ハーフ休憩後に氷をもらって追加すれば、なんとかあと9ホールいけるかもしれません。
ここでの氷嚢への詰め方のコツは、”なるべく詰め込むこと“です。氷の隙間に空気が入ってしまうと、保冷機能が低下し、しかもとけやすくなってしまいます。できればクラッシュアイスか粒の細かい氷を詰め込み、隙間を埋める程度に少量の水を入れると、ほんの少しですが持ちがよくなります。
氷嚢の使用方法・応用編
氷嚢は便利ですが、すぐにとけてしまうのが残念なところです。できれば少しでも長く冷たさを持続したいと思いますよね。そんな時は氷嚢に水を入れ、氷嚢ごと冷凍庫で凍らせてしまいましょう。こうすれば氷嚢の中で隙間なく大きな氷が作られますので、断然持ちがよくなります。だいたい1時間~1時間半ぐらい持ちます。
さらに使用している時以外は乾いたタオルで包んで外気を遮断し、保冷バッグやクーラーボックスに入れて持ち運べば万全です。プレー中でも冷たい氷があることで、安心感が得られます。こまめに水分補給をしながら、氷嚢で効果的に体を冷やせばプレーにもキレが出てきますよ。
一緒に持っておくと安心な塩
夏のゴルフに持参するものとしてもう一つおすすめなのが”塩“です。塩を直接舐めて塩分補給をすることもできますし、万が一の際には氷嚢の中に塩を入れるとあっという間に氷嚢内の温度が下がり、体内に溜まった熱を一気に取り除いてくれます。この場合、温度が大変低いので額に乗せるのではなく、体中をマッサージするように氷嚢を動かし続けることが大事です。
普段は必要ないかもしれませんが、コースの中に持っていくことで役に立つことがあるかもしれません。あなたの暑さ対策の持ち物の中にぜひ加えてみてください。
おわりに
「こんなに暑いのに、どうしてゴルフなんてするの?」と言われている皆さん。
暑くても、暑くてもゴルフがしたい気持ちが勝っているからこそ、炎天下のコースへ向かうのですから、それなりの準備も必要です。氷嚢をひとつ持参するだけで、夏のゴルフも快適に過ごせます。キャディバッグにはボール、ティー、グローブと一緒に氷嚢をお忘れなく!