第1回では『ラフからの基本の構え方と打ち方』で、振り抜くパワーとロフト角についてお話しました。第2回は「球がラフに3分の1程度沈んでいる場合」です。
ラフは、場所や状況によって、伸び具合が違います。茎の長さと密集度によって、インパクトでの抵抗はかなり違ってきます。さらにつけ加えるなら、芝の水分の含み具合でも、抵抗は変わります。夏と冬とでは、ラフの長さが同じでも、抵抗が違ってくるのは、実感していることでしょう。
今回のポイントは、
・ライの見分け方
・クラブ選択
・飛距離の見積り
・打ち方
です。
ライの見分け方
ラフからのショットの際、パッと見でOKなので、球の沈み加減を3段階に分けてみましょう。沈み度合いが大きい程、難易度(振り抜きの抵抗)の高さも比例してきます。1段階目として、球がラフに3分の1程度沈んでいる状況です。
クラブ選択
ラフから打つクラブを、3種類に絞ると選択がラクです。ラフは、フェアウェイからのショットより不確定要素が大きいので、クラブ選択にあれこれ迷って、結果失敗してしまうケースが多いようです。
技量やパワーの個人差によって選別は自由ですが、90切りの段階では、3本で充分でしょう。
飛距離の見積り
球がラフに3分の1程度沈んでいる状況なら、普通のヘッドスピードがあればウッドでも打っていけます。飛距離も、フェアウェイからの飛距離の8割は出せるでしょう。”ラフからはアイアン”は無難ではありますが、100切りレベルの考え方です。90切りを狙う人は、状況次第でラフからでもウッドで打てるようになりたいところです。先のクラブ選択と併せて、見きわめていきましょう。
打ち方:5番ウッドの10時~2時のフォーム
バックスイングは腕に力を入れるよりも、背中をしっかり回しパワーをためる
きれいに当てようと神経質になりすぎず、球の手前の芝ごと振り抜く
フォローは、コンパクト感を出してシャープに振り抜く
まとめ
“ラフだからアイアン”と決めつけずに、ライさえ良ければウッドでも充分に打っていけます。自信がなければ、ユーティリティでもOKです。まずは、どんどんトライしてみて、ラフの感触を身体で確かめましょう!