ゴルフレッスン

【2016年版ゴルフ規則の変更点】距離計測機器の取り扱いについて。小さな変更でも、大きな一歩!プレーヤー目線の改訂を評価しよう

ゴルフのルールのすべてが網羅されている『ゴルフ規則』の本。普段のプライベートゴルフにはあまり登場することはありませんが、競技志向のゴルファーにとってはなくてはならない必需品です。プレー中に発生するアンプレアブルやハザード等の処置などはもちろんのこと、クラブやボール、携帯品などの規定など、「そんなに細かく決まっているのかぁ」と思うような内容まで。

できればゴルフバッグに常備して、いざという場面に備えておくと良いですよね。「ルールはだいたい覚えているから、自分は大丈夫」と自信のある方、ちょっと待ってください!ルールはどんどん変わっていっているのです!『ゴルフ規則』は4年ごとにその内容が見直されており、今年はちょうどその改訂年にあたります。

ゴルフのルールは、何もプレーヤーを苦しめるために決められているのではありません。少しでも実際のプレーヤーに寄り沿った規則であるべく、改善されているのです。特に近年はその傾向が強く、簡潔で明快なルールになるように考慮されているのがうかがえます。

そこで今回は、“とても小さな変更点だけれども、プレーヤーの気持ちを考えたルールの改訂”をお伝えしたいと思います。

ピンポイントで当てはまる方にはGOODな改訂ですよ。

距離計測機器の使用の緩和とは?

距離計測機器とは、ゴルフ用GPSナビやレーザーポイントなど、距離を測定するための機器になります。これにはスマートフォンのゴルフ用アプリなども含まれます。もともとこのような距離計測機器は競技などの正規のラウンド中には使用することは禁止されており、この点に変更はありません。

しかし、今まではローカルルールで距離計測機器の使用を認められても、距離以外の風向きや風速、高低差などを測定する機能が付いているものは、たとえその機能をOFFにしていても持ち込むことができませんでした。つまり、高性能のレーザーポインターを買って、練習では高低差を確認しながらプレーし、競技では同じ機器で距離だけを測るようにするといった行為ができなかったのです。

これはスマートフォンに多機能計測アプリをインストールしていても認められていなかったので、いままでは競技当日にスマートフォンをロッカーに置いてプレーしなければならないプレーヤーもいたのかも知れませんね。

これでは、距離計測のみの機能を持つ機器を所有している方のほうが有利になってしまいます。そこで、こうした点を改善するために今回変更が加えられたのです。これにより、風向きや風速、高低差などを測定できない事には変わりないのですが、そうした機器を持ち込むこと自体はOKになりました。

整理すると、このようになります。

 競技では距離計測機器の使用はNG(ローカルルールで認めればOK)

 ローカルルールで認めても距離以外の高低差や風向きなどの計測はNG

 機能を使用しなければ、持ち込むことはOK

最後の点だけが変更になったのですが、ご理解頂けたでしょうか?大したことのない改訂のようですが、プレーヤーの不利有利を解消するためには有効な改訂だと思います。高級計測機器をお持ちの皆さん!これからはコースへ持って行けますよ!

おわりに

このような改訂は、現場の声に対応して生まれたものです。高性能な計測機器が一般に急速に普及する中で、現状を踏まえた対処でしょう。小さなルールでも、守るべきルールです。しっかりと覚えて自信を持ってプレーしましょう。そしてルールは覚えれば覚えるほど、あなたの役に立ちます。ルールを守れば、きっとあなたのゴルフの助けになってくれます。

あなたももう一度、ルールブックを読んでみませんか?

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