全米オープンで飛距離が武器のダスティン・ジョンソンが優勝し、全英オープンでパッティングを決めまくったヘンリク・ステンソンが優勝。影響されやすいヘタレゴルファーは、この夏の練習は、ドライバーかそれともパッティングか、と決めかねているのですが、みなさんどう思われますでしょうか。
よくよく自分のことを考えてみるとスコアが良いのは、たいていドライバーが良いときか、パッティングが良いとき。ならば、ドライバーかパッティングをしっかり練習すれば、ヘタレから脱出できるかもなんて甘~く考えたりしているのです。
もちろん、「両方練習せーよ!」というお叱りは甘んじて受けますが、時間も体力もなかなか捻出できないのが中年ゴルファーの悩み(ついでに、先立つものもね…マネーですよ、マネー)。ということで、へたれなりに、どちらがスコアに直結するかなんてことを、ゆる~く考察してみました。
ドライバー考察
まずはドライバー。なんといっても、パー3以外のホールではじめに使うクラブです。スプーンなどを使う場合もあるかもしれませんが、ほぼみなさんドライバーですよね。「はじめ良ければすべてよし」ということわざ(?)がありますが、やはりドライバーがダメだと実際にスコアは厳しいですね。
バンカーやラフに入ってしまった。林の中、ベアグランドに行ってしまった。木がスタイミーでグリーンを狙えない…。こういった状況になっただけで、まず心にストレスがかかり、大きなプレッシャーであたふた。過去の失敗が蘇ったりして、心のコントロールはままなりませんよね。
心だけの問題ではありません。アマチュアのアイアンの技術では、簡単に難局をカバーできるわけもない。無理をすればすぐにダボ直行。負の連鎖でミスショットが続き、下手をすればトリプル以上にもなってしまう…。
だからこそ、ドライバーをフェアウェイに、という思いが強くなるのですが、実際ドライバーを安定させるなんてのは、アマチュアの練習量ではなかなか難しい。プロでさえ、2016年フェアウェイキープ率上位10傑の平均は約65%。それでもプロのスコアはアイアンの技術の高さがあるからこそ成り立つ。アマチュアになると、あるスコア管理サイトの平均は40%を切っていますから、なかなか厳しいですよね。
ヘタレゴルファーの私も初めに書いた通り、ドライバーがフェアウェイ、悪くてもセミラフあたりにあるときは、ストレスなくゴルフができますし、スコアがいいことが多い。とはいえ、フェアウェイのどまんなかの平らなライでもダフることもあります。ライが難しければさらに厳しいですよね。所詮、アマチュアのアイアンはその程度なんですね(私だけですかねえ…)。
さらに、ドライバー練習で問題なのは、機会とカラダとお金。ドライバーは、練習場に行かなければなりませんね。忙しければなかなか足を運ぶことはできません(家族サービスもありますもんね)。さらに、重ねた年齢分、身体がきつくなっていて、ドライバーをちょっと数多く練習した日なんてもう腰をはじめほうぼうが痛いわけです(まさにヘタレ状態です)。ドライバーはとくに体にきます。んでもって、お金です。まあ、打ち放題にしたって毎週行けば、そう安くはないですから。
パッティング考察
では、パッティングはどうか。まず、練習するところがあまりないですか。いやいや、家でのパターマットがある。パターマットじゃイマイチ~、なんておっしゃる方がいるかもしれませんが、実は相当、練習になります。元賞金王、あの横峯さくらプロは遠征先のホテルのマットもないところで1.5メートルをひたすら練習したといいますから。マットなんて、まっすぐでなんのプレッシャーもないと思いがちですが、それでも連続で入れ続けるのは意外と難しい。実は鍛えられるのです。
それにパターの場合は、家で毎日10分でもやろうと思えばできます。マット代は初期費用としてかかるかもしれませんが、練習のたびにお金がかかるわけではありません。身体は多少痛くなりますが、ドライバーほどでは全然ないですね。では、ちょっと表にまとめてみましょう。
おわりに
いかがしょうか。”機会・カラダ・お金“すべてでパッティングに軍配が上がりますね。その気になれば毎日練習できて、カラダにもお金にも優しい。ドライバーの230ヤードも1打ですが、パットの1メートルも1打ですから。さらに、ミスしたときの精神的ダメージはパッティングの方が大きいかも、です。1mを外して3パットを打とうものなら、その日は同じような距離が怖くなってくる。だからこそ、その恐怖回避のためにも練習すべきは、”パット”でしょうか。
ということで、単純なヘタレゴルファーは、この夏、機会・カラダ・お金に優しいパッティング練習にいそしむことにいたします。