トーナメントの主役はやはり、プロゴルファーです。会場へ行って、プロの技をみたいと思いながらも、なかなか足を運べない方も多いのではないでしょうか?
また、テレビで最終日の優勝争いを、みることはできても、そこに至るまでのプロの行動は、なかなか知ることができません。
ツアーをまわるプロゴルファーは、トーナメント期間中をどのように過ごしているのでしょうか? プロゴルファーの、月曜日から日曜日までの1週間を、みてみたいと思います。
トーナメント期間中の主なスケジュール
※マンデートーナメントがない場合
男 子
月・火曜日 指定練習日(前夜祭)
水曜日 プロアマ戦
木・金曜日 予選
土・日曜日 決勝
火・水曜日 指定練習日(前夜祭)
木曜日 プロアマ戦
金・土曜日 予選
日曜日 決勝
移動もありますから、結構忙しいですね。
その為、男子の場合、月曜日も練習日なのですが、前日まで試合を行っている場合などは、移動や休養に充て、多くのプロは、火曜日に試合会場入りします。
仲間のプロ同士などで、1ラウンドし、その後ドライビングレンジやパッティンググリーンで調整を行うのです。
そして、夜はスポンサーを交えた、前夜祭などに出席します。
水曜日は、プロアマ戦なので、出場選手は、スポンサーやアマチュアとラウンドをします。出場しない選手は、ラウンド禁止の場合が多く、ドライビングレンジで、調整します。
そして、木曜日からのトーナメントを迎えるのです。
宿泊や車の手配など基本的には自分で行います。ですから地方では、ゴルフ場周辺に宿泊しながら、レンタカーなどで会場入りし、練習(試合)して、戻るという繰り返しです。
キャディを帯同する場合、その分も負担になりますので、かなりの出費です。予選を通らなければ、賞金はゼロなので、本当に厳しい世界です。では、次はトーナメント期間中の、ごく平均的なプロのルーティーンをみてみます。
スタート時間は早ければ7時ぐらいからです。そこから1時間半~2時間ぐらい前に会場入りします。そして、選手ロッカーで準備・着替えをし、ストレッチ・マッサージなどを行います。
1時間~1時間半前にはドライビングレンジに移動し、調整します。ゆっくり打っていくプロもいれば、20~30球をテンポ良く打って、終わりというプロもいます。
自分のスタート時間の30分前ぐらいまでは、ドライビングレンジにいる可能性が高いので、会場で観戦する際は、是非練習も見学してください。
その後、パッティンググリーンに移動し、アプローチやパターを行います。スタートホールは、プロが待機するような場所があまりありません。ですから、スタート時間のギリギリまで、ここにいることが多いです。
そして、いよいよティーオフを迎えるのです。
基本的に男子はスループレーです。女子の場合はコースの混雑状況にもよりますが、インターバルがあることが多いです。
昼食はとりません。おにぎりやパンなどの軽食や、栄養補助食品などを食べることは、するのですが、ガッツリ食べるとプレーに影響も出ますので、控えめです。
コースの途中に、リンゴやバナナなどの提供品が置いてあることもあるので、プレーしながら、それらを補給していきます。
こうして、試合が終わると、休憩後、またドライビングレンジやパッティンググリーンに戻り、調整を行うのです。
男子は、木・金曜日、女子は金・土曜日が予選です。予選を通れば、また次の日も繰り返しなのですが、予選を落ちれば、それで終わりです。
次のトーナメントまで日が空いてしまうので、自宅に帰る方もいます。しかし、宿泊や移動の関係上、予選落ちをしてもそこに留まることもあります。
その場合、決勝ラウンドへ進んだプロが、朝の練習を終えた後、ドライビングレンジへ来て、黙々と練習するのです。
こうして、日曜日の優勝者が決まるころには、またプロ達は、次のトーナメント会場へ移動する準備を始めます。
トーナメントが続いている期間は、大体このような流れです。当たり前ですが、ゴルフ漬けの毎日です。こうした地味な作業の繰り返しを、プロは行っているのです。
お気に入りのプロがいましたら、その日の行動を想像してみるのも、面白いかもしれませんよ。