100切りゴルファーにとって、どのように練習すれば良いのか、どれくらいの期間練習すれば良いのか、またどのようなコースマネジメントを考えていけば良いのか気になるところではないでしょうか。
一般的には、100切り(90台)出来れば、初心者卒業、90切り(80台)で、中級者と言われています。80切り(70台)出来れば、もちろん上級者です。
ここでは、ゴルファーの各レベルの割合や、90切りするための方法を見ていきたいと思います
90切りできるゴルファーの割合はどれくらい?【具体的に解説】
ゴルフを始めてからは、100の壁を早く超えることを目指し、やっとの思いで100切りをし、スコアが安定してくると、次の目標は、いよいよ90切りを目指すことになります。
2012年に実施された、公益社団法人日本パブリックゴルフ協会のアンケートに、全国のゴルフ場に来場したゴルファーの情報があります。
ゴルフの経歴やスコア等の数値を参考にしながら、90切りしたゴルファーの割合などを説明していきましょう。
100切りゴルファーの割合
100切り(90台)のゴルファーは、初心者を卒業したゴルファーのことです。
90台ゴルファーのゴルフ経歴と割合
1年未満 0.2%
3年以内 2.4%
5年以内 4.6%
10年以内 10.2%
15年以内 11.3%
20年以内 15.4%
21年以上 55.7%
ゴルフ場に来場した、ゴルファー全体に占める90台のゴルファーの割合は、全体の37.8%になっています。
また、ゴルフ人口全体からの割合は、43.4%とさらに高くなっており、90台のゴルファーが全体のなかで最も多いゴルフ層であると分かります。
また、スコアに関係なく年代別のゴルファーは、20代、30代の合計が63.8%と多くを占めています。
90切りゴルファーの割合
90切り(80台)のゴルファーは、中級者レベルのゴルファーです。
80台ゴルファーのゴルフ経歴と割合
1年未満 0.1%
3年以内 1.1%
5年以内 2.8%
10年以内 6.4%
15年以内 10.9%
20年以内 14.9%
21年以上 63.7%
ゴルフ場に来場した、ゴルファー全体に占める80台のゴルファーは、全体の16.4%になっています。また、ゴルフ人口全体からの割合は、26.3%になっています。
平日と土日のスコアの比較では、平日は100台以上のゴルファーが少なくなり、平日の方がレベルの高いゴルファーがラウンドしていることが分かります。
80切りゴルファーの割合
80切り(70台)のゴルファーは上級者です。
70台ゴルファーのゴルフ経歴と割合
1年未満 0.6%
3年以内 2.4%
5年以内 6.1%
10年以内 8.5%
15年以内 7.9%
20年以内 12.8%
21年以上 61.0%
ゴルフ場に来場した、ゴルファー全体に占める70台のゴルファーは、全体の1.9%になっています。
また、ゴルフ人口からの割合は、3.6%になっています。さすがに、このレベルになると、10組ラウンドして1人いるかどうかの世界ですから、かなり高い壁であることは、間違いありません。
ちなみに、ゴルフ人口の年間ラウンドの数の割合は、1番多いのは年間31回以上になっています。
90切りするための具体的な方法とは
孫氏の言葉に、「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」があります。
まず、自分のことを知ることが大切です。そのためには、スコアカードをしっかり記入することから始めます。
スコアカードからフェアウェイキープ率、パーオン率、パット数、などを読み取り、それを元に練習をすれば、得意を伸ばし、苦手を克服することができます。
90切りするためには、何といってもアイアンショットを、武器にする必要があります。
ショットの精度を高める
90切りするためには、ショットの精度を高める必要があります。
先ごろ復活の優勝を遂げた女子プロの堀琴音選手は、よくなってきたのは、アイアンショットで、キレを出す練習として、ハーフショットに時間を割いたと言っています。
ハーフスイングを習得する方法は、スタンスを肩幅より狭いぐらいで立ち、腰から腰までのスイングを繰り返します。前傾姿勢を崩さず、右足から左足体重移動することが秘訣です。
腕を使わずに体幹を軸にして身体の回転でインパクトする練習をします。腕を使わずスウィングするコツがつかめば、精度の高いショットが打てるようになっているはずです。
100ヤード以内のショットを確実に乗せる
100ヤード以内のショットの基本はフルショットをしないことです。フルショットすると当然ミスする確率が上がるからです。
またフルショットすると、ミスした時とナイスショットした時の飛距離の差がでて、スウィングの幅や力加減などの、感覚が身につきません。
腕を使わない、肩から肩くらいのスウィングを心がけて、後は、9番アイアン、ピッチング、アプローチウェジなど、番手を使い分けて、距離を合わせる練習をしてみましょう。
場合によっては、グリップを短く持ってスウィングすることも効果的です。100ヤード以内のショットなら、確実にグリーンに乗せれる自信を早く持ちましょう。
パーオン率を高める
90切りをするためには、パーをとるホールが5つ程度はほしいところです。パーを確実にとるためには、パーオン率を高めることも必要な要素になってきます。
パーオンとは、規定の打数より2打少ない打数でグリーンへボールを乗せることです。そのためには、飛距離は捨てて方向性を重視する練習をすることです。
特にドライバーは、短くグリップしたり、スタンスを狭くしたりして、飛距離より方向性を重視すると、セカンドショット、サードショットをミスしにくくなり、パーオン率を上げることができます。
アイアンでも脱力をすることで、スムーズなスイングをすることができ、方向性やミート率が安定して、結果的にパーオン率を上げることができます。
90切りができるかはショットの精度にかかっています
ゴルフで90切りをするためには、ボギー以下でラウンドする必要があります。ドライバーショットの精度が少々悪くても大丈夫です。
アイアンやウェッジのショットで確実にグリーンに乗せることができれば、ボギーを獲れるからです。
逆にドライバーショットの精度が高くても、アイアンショットでミスをすると、簡単にダブルボギーやトリプルボギーになってしまいます。
90切りには、特にアイアンショットの練習が不可欠です。まずはハーフショットで、腕を使わずに体幹を軸にして、身体の回転でインパクトするコツをつかみましょう。
下半身の体重移動が始まって、上半身が後からついてくるイメージが分かってくると、強いボールが打てるようになります。
この練習をして精度の高いショットが打てるようになると、目標の90切りは見えてきます。
まとめ
今回は、100切り、90切り、80切りの、ゴルフ人口の割合を見てきました。
ゴルフ歴を見ていると、短期間に上手になったゴルファーは少なく、20年以上長期に渡ってキャリアを重ねたゴルファーが、上手になっているのが分かります。
また、90切りをするには、ショットの精度、特にアイアンの精度を上げないと、目標を達成できないことをお伝えしました。
体幹でのショットのコツを身に着けて、一気に80台の仲間入りを目指して下さい。