自己流のゴルフには限界があるといわれていますが、その意味は基本を身につけずに構え方やスイングを覚えてしまったことにあります。
結果的に基本ではないことに気がついても、すでに馴染んでしまった握り方や構え方を変えることは難しいものです。
それを矯正するには、正しいスイングを知っていて、しかも教えることを専門としているプロから指導を受けるのがもっとも確実な方法のはずです。
プロに習ったほうがよい症状とプロのレッスンの形態について知っておくとよいかもしれません。
100切りするならゴルフレッスンを受けるべき理由とは【具体的に解説】
ゴルフスイングの基本は、アドレスのときのフェースの形を、インパクトで再現する「再現性」にあります。
誰もが1度は聞いたことのある基本の形や再現性ですが、本当の中身を知らなければ、いくら練習しても上達しません。
ゴルフスイングの基本形を知り、しかも教えることの職とするプロからレッスンを受ければ、すぐにでも吸収できるはずです。
ゴルフの経験が浅ければゴルフスクールに通うべき
ゴルフの経験が少ないようであれば、「変な癖」が身体に染み込んでいないでしょうから、初心に戻ってグリップの握り方やクラブの構え方から始められる、ゴルフスクールに通ったほうが良いと思います。
スタンスの取り方やグリップの握り方、クラブの構え方など基本を覚えることができると、それまでと違う新しいテークバックやダウンスイングの仕方を覚えようとしても、違和感なく吸収できます。
基本を覚えることで、100切りはもちろんのこと、その先の90切りや70台まで進める可能性が広がるわけですから、時間と費用をかけても早いうちに基本のゴルフを習得しましょう。
経験豊富なのに100切りができなければプロレッスンを受けるべき
ある程度の経験を積んでいるのに、まだ100切りに到達していないとしたら、正しいインパクトができていないことが考えられます。
ダフリやトップ、スライスやフックなどは、スイング中に軸が揺れて、スイングの最下点が安定していないことに問題があります。
ゴルフスクールでも修正は可能ですが、1から始めると「時間の無駄」「効果が見えない」と理由をつけてやめてしまう可能性があります。
そんなときはプロの個別レッスンを受けてみてはいかがでしょう。今のスイングを修正することで、目標とする100切りや、次ぎの目標とする90切りまで十分に習得できるはずです。
またラウンドレッスンを申し込めば、お手本となるプロの技を間近で見ながら、自分に合ったゴルフの攻め方も教えてもらうこともできます。
プロのワンポイントレッスンは費用対効果でマイナス
プロのゴルフレッスンのなかに、ワンポイントレッスンという項目があります。
的確なワンポイントのアドバイスを受けるだけで、劇的な改善が望めるレッスンのことです。
ただワンポイントレッスンは、それ以前にプロからレッスンを受けたことがあるとか、一緒にラウンドをしたことがあるとか、ある程度親交のある場合には速攻性の期待はできますが、初顔合わせで深部の問題点を見つけて、1回で修正できる指導を期待するのは難しいかもしれません。
また100切りは1箇所だけを直して達成できるものではなく、何度もワンポイントレッスンを繰り返さなくてはならないかもしれません。そうすれば、通常のプロのレッスンを受けたほうが費用対効果の面で良いと思います。
プロのレッスンを必要とする症状とは
プロのレッスンを必要とするのには、それなりの症状が現れているからではないでしょうか。
単に100切りができないからプロの指導を受けたいのではなく、すでに100切りの障害となっている部分が分かっていて、その解決はプロの手を借りたほうが早く直ると考えているかもしれません。
ただ症状が現れても、原因は1つとは限らないのがゴルフの難しいところでもあります。
インパクトにバラつきがあるのならプロのレッスンを受けましょう。
トップやダフリなどの症状がでるときは、打点にバラつきが生じています。打点のバラつきはスイングの最下点の位置が安定していないからです。
スイングの最下点が変わるのは、回転軸が揺れていることが考えられます。テークバックで右に傾き、ダウンスイングで左に傾き、さらにインパクトで腰が左側にスライドしているかもしれません。
もしもこの状況が原因であれば、時間をかけたゴルフレッスンが必要です。また自己流で直そうとすると、新たに変な癖がついてしまい、さらに複雑化して直り難くなってしまいます。
急がずじっくりとプロの指導を受ければ、スイングそのものが直り、あとはトントン拍子によくなります。
スライスで球筋が安定しないときはゴルフレッスンを受けましょう
100切りを目指すゴルファーのなかには、ティショットが安定せずにOBや池のあるホールで大叩きして、スコアをまとめることができないことがあります。
打ち出すボールが曲がるのはインパクトで横回転をかけているからです。つまりフェース面でボールをこすっているわけですが、その原因の多くはダウンスイングで身体が開くことにあります。
身体が開くと左肘が外側に逃げてカット打ちになり、ボールに横回転をかけています。身体が開く原因は、アウトサイド・インのスイングが考えられます。
スタンスの方向を直し、テークバックの軌道やトップの位置を修正し、さらにスクエアなフェースでインパクトができるグリップの握り方を知るには、やはりプロの指導が必要になります。
1回のアプローチショットでグリーンオンができない
グリーン目前なのに、なぜかチョロやダフリになって、アプローチが1回で終われないことがあります。この症状は、左手の甲を上に向けて握る、フックグリップの人に多いといわれていますが、問題なのはウッドやミドルアイアンではトラブルにならないことです。
距離調節をするショートアプローチに限ってミスショットがでるのは、グリップを左腿の前で構えているのに、インパクトでそれよりも左側に移動したり身体の正面に移動したりと、安定していないからです。
正しいグリップとスイングアークを身につけるためにはプロの指導が必要です。
7番アイアンが上手く打てないと100切りはできません【地道に頑張るべき】
ゴルフの初心者であれば、乾いた土に水が染み込むように、教えた分だけ吸収することができます。でも経験者は、すでに水を含んだ土に水を注ぐように、教えてもなかなか吸収することができません。
実際には、ゴルフ経験者がプロのレッスンを受けて、正しいゴルフ理論だと理解ができていても、自分のスイングとの比較をしてしまい、それを納得してから変える努力をするので、ゴルフレッスンには時間がかかります。
教えることが専門のプロからの指導でも、ある程度の時間がかかるのですから、自己流で直すときは完結ができたら合格というくらい難しいものだと思います。
最良の方策は分かっているのですから、あとはどれだけ早く初心に切り変えられるかが、習得のカギになるのではないでしょうか。
まとめ
当面の目標である100切りのために受けるゴルフレッスンではありますが、徐々に効果が現れていることを実感できてきて、最終的に目標が達成できたら、また新たな目標が現れてくるものです。
もしかすると当初予定の100切りよりも、受講期間が長くなるかもしれません。ゴルフレッスンを受けるときには、信頼のおけるプロ選びも重要なことです。
もしも体験レッスンや短期スクールがあるようなら、お試しで受講してみて相性のよさなどをチェックしてから、本格的に習うことを決めるのも良い方法かもしれません。